最終電車の魔指
本販売日:2004/11/23
電子版配信日:2007/08/01
本定価:597円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1316-0
無防備に開いた股間、太腿の奥にのぞく薄布の三角形。
疲れ果て通勤電車で眠った派遣社員の悩ましい姿が、
男に潜む痴漢への欲望を目覚めさせた!
触ってはいけない――だからこそ弄りたい、嬲りたい!
正社員への道をちらつかせ、下着の奥へと送りこむ魔指。
抗う言葉とは裏腹に、美貌の派遣社員は濡れていた!
ゆい(21歳)OL
本編の一部を立読み
「グショグショじゃないか。オシッコでも漏らしたみたいに濡らしている女はいやと言えないんだ」
中指を少し曲げて、クイッと撫でる。予想通り、歩いたせいで、船底の縦皺はさらに深く食いこんでいた。
「あーあー、いやァァ、ここじゃいやァァァ……」
食いこんでくる中指に結衣の腰はさらに落ちた。船底を撫でられると、ほんのわずか火照りが消えはじめた下半身に熱さが甦り、腕を引っ張られながら、ズルズルと二台の車の隙間に引きずられていく。
二人の体が車の陰に隠れると、早川は結衣に近づき、腕を握っていた右手で腰を引き寄せ、落ちはじめた結衣の身体を引きずりあげる。
右腕が絡みついた細い腰はまるで骨が砕けたように柔らかかった。まるで力の抜けた猫を抱えるように、足もとが揺らぎ、結衣の身体がもたれかかってきた。
「こんなところより、満員電車のほうがいいのか?」
スカートのなかに潜りこんでいた三本指が内腿の柔肉に食いこみ、船底を捲りあげ、いきなり女陰に触れる。
「……お願い、ここじゃ……」
言葉が終わらぬうちに中指は左右に蠢き、楽々と女唇を捲りあげ、粘膜を撫でた。
「ウッ!」
小さなうめき声をあげ、抱き寄せた腰が震えあがる。
「触られただけでイッちゃいそうなんだろう。満員電車のなかで恥ずかしい声をあげさせてもよかったんだぜ。姦りたいんだろう」
「……で、でも、誰かに見られちゃうゥゥゥ」
結衣の声が震えはじめた。満員電車で感じた濡れはまったく乾いていない。まるで結露する窓ガラスの水滴のようにジワジワと淫汁が滲みつづけているのだ。中指の腹は再び、ベッタリと淫汁をすくい、浅くへこんだ蜜口を撫でる。指の両端をビラビラと柔らかい女唇が挟みこんだ。
「ヒッ!」
結衣の両肩が跳ねた。濡れをすくった中指の腹が前に滑り、小さな突起に触れたからだ。
「なんていやらしいクリトリスだ。こんなに硬くなっているじゃないか」
「……だ、ダメェェェ」