濡れた教壇

新任教師・羞恥写真

著者: 伊達龍彦

本販売日:1999/12/23

電子版配信日:2009/11/06

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0935-4

「授業中に神聖な教壇で粗相してみせろ!」

「校庭で素っ裸になって、××を剥いたまま放尿しろ!」

聖職者の矜持を切り裂く悪魔の如き学園生活。

女なら絶対見られたくない、知られたくない失禁写真を、

生徒に握られたがため新任女教師の運命は変わった。

いかなる露出命令にも服従する路子22歳、恥虐の悲劇!

登場人物

みちこ(22歳)女教師

まゆみ(23歳)女教師

本編の一部を立読み

手が潜りこんできて、路子の脚の間、太迂とスカートの布に囲われた暗い空間を、大きな虫のように這いあがってくる。躊躇うことなく股間にまで進み、そこで手のひらをひろげて撫でさする。

そこには、通常の下着ではない、ごわごわとふくらんだ成人用のオムツがあるのだ。女教師は生徒の指示に従い、授業中に失禁すべく、あらかじめそれを身につけてきている。手のひらはそれを確かめた。

「ふふ」

生徒は期待に満ちた表情で、もう一度路子の顔を見あげた。

唇を噛んで路子は彼を見おろし、脅迫者が自分の覚悟を知ったことを確認した。

腕がスカートの下から抜かれ、路子は教壇に戻った。

本当に、このあと、小水を漏らさなければならないのだ。

路子は指示していた作業を中断させた。

授業中の教室で下着に触れられた屈辱と、これから行なう失禁への不安から、路子は緊張した。そうすると彼女の美貌はますます冴えてくる。

四十人の生徒が視線をあげて、路子の厳しく美しい顔を見ている。ひとりを除いては、彼女の苦境を知る者はいない。どれほど想像力のある生徒でも、まさかこの女教師が今から失禁をするとは考えていまい。彼女がその覚悟を決めようと苦悶しているとは、夢にも思っていないだろう。

バ、バレないかしら……。

きっとだいじょうぶだろうとは思う。いくらなんでも、そんなことを想像している生徒はいない。人は想像できないことは理解しえないからだ。そんなふうに考えて、自分を励ましてみた。

振りかえってボードを使い、再び生徒たちのほうへゆっくりと向き直って、教室のなかを見まわした。

路子の心はゆらりと揺れて、どこか別の世界へと入りこんだようだ。

できそうな気がしたのだ。少年の期待どおりに、この場で、本当にオモラシをしてしまいそうな自分に気づいたのである。

ああ、わたしは出してしまうんだわ……。

ぼんやりとそう思う。思ったばかりでなく、路子は、実際に出そうとした。

だが、女の身では、立ったまま小尿を出したことがない。

路子は教卓の陰で少し膝を曲げ、股を割って、トイレスタイルに近い前屈姿勢を取ってみる。筋肉を操り、尿道をグッとひろげて、内側からの圧力のまま、小水を染みださせようとした。

しかし、出ない。

あぁ、出ないわ……。

小さく首を振る。しかしそれで断念することは許されない。脅迫者がひときわ目を光らせて見つめている。その視線を避けるように、もう一度ゆっくりとクラス中の生徒の顔を眺めた。

だいじょうぶ。誰も気づいてはいない……。

今、路子がなにをしようとしたのか、教壇の陰でどんな姿勢をとったのか、スカートの下になにをつけているのか、さらにその下で、腰がどのように動いたのか、そして、これからなにをしようとしているのか、誰も知らない。みんな路子を見ているけれども、秘密を知っているのは自分と、もうひとりだけである。

もう一度試みた。

ジワッとした温もりが少し下に降りたように思う。

今度こそ、わたしは……出してしまう……。

本当に、授業をしながらオシッコを漏らしてしまうなんて、信じがたい出来事だった。自分に、そんなことができるということが、むしろ不可解ですらある。

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