美人秘書・少年特別レッスン

著者: 樹月峻

本販売日:2001/01/23

電子版配信日:2009/08/14

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1014-5

「キスぐらいならいいわ」「胸触らせてあげるから」

少年の憧れは父親に仕える女秘書・高島真里奈。

痴態を知ったことではじまったお姉さんの特別授業。

清楚なオフィスの華が僕の淫らな願いをかなえてくれる。

社長室で初めてのフェラ体験、衆人環視の露出デート。

27歳の誕生日、美人秘書に捧げられる少年の童貞。

登場人物

まりな(26歳)秘書

本編の一部を立読み

「デートに誘いに来たんだ」

雅彦はニコリともせず、真顔で言った。真里奈の動揺がわかった以上、徹底的につけこんでやるつもりだった。

「へえ、嬉しいわね。いったいどこへ連れてってくれるのかしら」

真里奈は戸惑いを心の奥に押しこみ、笑顔を絶やさないでいる。

「隣りでいいよ。社長室で……。この間、とうさんが真里奈さんにやったことを、僕もやってみたいんだ。かまわないよね。とうさんだってやってたんだから」

雅彦は一気に言った。真里奈がどんな返事をするかはわからない。しかし、意図せずに真里奈の縛られた姿を見せつけられた自分は、真里奈にもう一度同じ格好をしろと、要求する権利がある気がした。

真里奈の笑顔が見るみる崩れていく。

「ちょっと待って……雅彦くん。あれにはいろいろと事情があったのよ。お願いだから、そんな無理なこと言わないで……」

真里奈は本当に怯えていた。今にも泣きだしそうな目で、雅彦を見つめてくる。真里奈の切ない表情を見ていると、雅彦は後悔の念に襲われる。

(でも……今さら引きかえすことなんて、できるもんか)

今やめれば、真里奈との間にわだかまりが残るだけだと思った。ひょっとしたら、もう口を利いてくれないかもしれない。そうなるくらいなら、自分の欲望を素直に実行したほうがましだった。

「真里奈さんて……本当は、その……変態じゃないのかな。だから、とうさんに縛られて、アソコを丸出しにして悦んでいたんだろう」

「そ、そんな……ひどいわ。そんな言いかたって……」

子供だと思っている相手であっても、いやそうだからこそ、変態呼ばわりされたことは、衝撃だったのだろう。真里奈は両手で顔を覆った。小さな嗚咽を何回か繰りかえした。

「だ、駄目だよ。泣いたって……僕のほうがずっとショックが大きかったんだから」

いっそのこと謝ってしまいたい気持ちを抑え、雅彦は被害者を装い真里奈を脅した。ただ、大きなショックを受けたのは事実ではあるが……。

「そうよね。ひどいのは私のほうよね。雅彦くんの心に、傷を残してしまったんだから。ごめんね。でも……あの格好をもう一度するのだけは許して。その代わり雅彦くんに……キスしてあげるわ」

真里奈は消え入るような声で言った。キスをすることだって、相手が雅彦であれば、とんでもないことだと真里奈は考えているだろう。雅彦を納得させるために、死ぬほどの思いで決意したに違いなかった。

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