借りてきた彼女、寝取ります。

著者: こばやJ

電子版配信日:2022/12/16

電子版定価:770円(税込)

シチュエーション

彼女とのデートのレストランで、アンティーク食器を壊してしまった僕。
弁償代わりに若いオーナー神崎へ――最愛の恋人・陽葵ちゃんを貸すことに。
ワインを飲み、おしゃべりしながら、胸やお尻を触られたと言うけれど、
本当に、それだけで済んだのだろうか? もしかして彼女はもう……。
疑惑と嫉妬に溺れる恋人たち、そして手玉に取られる陽葵の身体。
こばやJ書き下ろし、堕ちる女と奪われる男、黒い情念のNTR。
(文庫換算195ページ)
目次
プロローグ 僕の失敗
第一話 悪魔の屋敷へ
第二話 恋人たちの抵抗
第三話 恥辱の着せ替え人形 
第四話 三回犯されて
第五話 堕ちる。
最終話 私の選択
エピローグ 今日も新たな

登場人物

陽葵 その他

本編の一部を立読み

 言葉が出ない。なんて言葉を返したらいいのか分からない。分からない分からない。
 目の前で犯されてしまっている陽葵ちゃんの気持ちが分からない。なんでそんなにうれしそうなんだよ。なんで神崎さんを喜ばせるような声を出すんだよ……。助けを呼んでよ……。僕の名前を呼んでよ……! 僕を、見てくれよ……っっ!
「あーあー、思ったより早く壊れちまった。興醒めだよ、ったく」
「秀哉、さん……秀哉さん秀哉さん……っ! 止めないで! まだ、ちゃんとお別れをできてない……っっ!!」
「分かってるよ。ちゃーんと、陽葵ちゃんの気持ちも汲み取るさ。元、彼氏くんと違ってね」
 願っても願っても、陽葵ちゃんは僕の名前を呼んでくれない。
「秀哉さんの意地悪……んぅぅ、ちゅぷ、くちゅ……んっふふふ……」
 こっちすら見てくれない。妖艶な笑みを浮かべながら、イケメンの口を貪る美女。僕の大好きな人。キスをしたいのに届かない虚しさ。ぴちゃぴちゃと響く水音、確かなキスの音。けれど、その音は自分の口からは発せられてない。自分以外の男の元に、淫らな音が宿っている。
「ひな……た、ちゃん……」
 前のめり。アソコから飛び散る愛液に気にも留めず、椅子を引きずるようにして前のめりになる。
「ひなた、ちゃ……っ!!」
「ぁぁぁ……! 見られてる、見られちゃってる……っっ!!」
「ははっ! また一段と締まっちゃって!!! いいの? このままだと、正太郎くんが大変なことになっちゃうよ?」
「いいの……これで、いいの……っっ! もう、決めたことだからぁぁ……っっ!!」
「それなら、遠慮なくっっっ!!!」
「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」
 近づくほどに、乱れていく恋人。いや、もはやすでに恋人なんかじゃないのだろう。さっきから愛液の勢いが増してきている。口の中に、塩辛い飛沫。ごくりと飲み込んでみると、頭がぼんやりしてくるのが分かる。
 ぼんやりして、思考が鈍ってきて……もっと、塩っ気を求めてしまう……。
「ぅお……ぅぉっっ……い゛ぐ……い゛ぐい゛ぐい゛ぐ……っっっ!!!!!!」
 乱れ狂う彼女の様子に、だんだん気にも留めなくなってしまう自分がいる。もっと……もっともっと……彼女の塩っ気を……。
 壊れていく。自分の価値観が壊れていく。乱れ狂わされた恋人の愛液が僕を壊してくる。拒めない。拒めるはずもない。
 受け入れたい。彼女のことを受け入れたい。どんな酷いことになっても受け入れてみせたい。
「ほら、イケっ! ちゃんとお別れするんだろ!?」
「正太郎く――っっ! ごめなさ――んんんんんっっっっっっ!!!!!!!」
 ごめんなさい。そう聞こえそうになった刹那、ちょろりと口の中に特上の塩っ気が流れ込んできた。
「ほら、もっとだよ。もっとちゃんと、お別れをしないと!!」
「……ぁ、ぁぁ……ぁぁぁ~~~~~っっっっっ!!」
 流れ込んでくる。僕の口に、陽葵ちゃんの塩っ気の放流がされていく。
 放尿。まごうことなき盛大な放尿。お別れの放尿、か。はは、はははは……。はははははは!!!!!
 あぁ、最高のお別れだ……。最後に、陽葵ちゃんを感じながら……最後を味わえたんだから……。

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