本販売日:2004/08/23
電子版配信日:2007/08/01
本定価:597円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1297-2
これが、痴漢の醍醐味なのか!
真面目な中年課長にとって、車内で触れた詩織の太腿は、
あまりに柔らかく、怒棒を昂らせるのに充分だった。
指戯に歪む美貌、吐息をつく朱唇、濡れが滲む秘穴。
部下の女体を味わうのに、満員電車は最高の舞台。
夫しか知らなかった清らかな若妻を、今手中に!
しおり(25歳)人妻
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「ウグッ……」
押し殺せずに、小さなあえぎ声がもれた。ストッキングを裂くことを諦めた早坂が、人差し指と薬指を強く女陰に押し当て、縦割れを浅く開いたのだ。さらに中指を縦割れに滑らせ、恥豆を押しつぶした。
二本の指で強く圧迫され、充血した恥豆の薄皮が完全に捲れ、強い刺激が背中に駆け登った。それは我慢できないほど強い快楽だ。
(み、見ないでください。お、お願いですゥゥゥ)
詩織の潤んだ瞳が男に訴える。だが、男は満員電車にもかかわらず、少し背中をのけぞらせ、視線をさげた。早坂の背後から腕の隙間を覗きこんだ。
(見えるはずがない。絶対に見えるはずがないわよ)
早坂の体が盾となって、捲れあがったスカートから露出した太腿は男の瞳に映っていないと自分に言い聞かせる。だが、不安がひろがると、恐怖感よりも、不思議な感覚が太腿を這いまわり、内腿までひろがってしまう。
それはまるで男の指でやんわりとゆっくりと撫でまわされる感触に似ていた。男の視線が直接肌に触れているような感覚なのだ。
再び、両膝がガクガクと大きく震えはじめた。
(い、いやァァァ、ど、どうしてよォォォ)
スラックスの前に押し当てていた手を離し、詩織は早坂の二の腕を握り締めた。震える膝を絞りこむようにして、内腿を擦り合わせ、潜りこんだ早坂の手を強く挟みこんだ。
「イッちゃいます。も、もう許して……」
こらえきれず、詩織は車輪の騒音にかき消される小さな声で訴えた。恥豆を押しつぶしていた指が離れ、早坂は優しい笑顔を浮かべたが、空いた片手がススーッと持ちあがり、カーディガンの裾を払い、お腹からずりあがってくる。
詩織は顎を小さく振った。だが、這いあがってきた指先はワンピースの上からブラジャーカップの下に伸びる。
(まだ、まだ足りないの? いつまで私を弄ぶつもり? ああー、いつになったら、駅に到着するの)
とっくの昔にカップの下では乳首が勃起し、尖ったピンク色はカップに押しつぶされ、痛くてたまらなかった。
ジワジワと這いあがってくる早坂の手はいつ発覚するともわからない乗客の視線を無視して、ワンピース越しの膨らみを包みこんだ。
詩織の落ち着きを失った視線が早坂の背後の男を盗み見た。
今にも涎れを垂れ流さんばかりに唇が歪んでいた。男の卑猥な視線に晒された途端、詩織はさらに内腿に力をこめた。船底を撫でている早坂の手がつぶれるほど強く挟む。そして、自分の意思とは関係なく、腰が前後に揺れはじめてしまった。
(どうして、どうして濡れているのよ。こんな辱しめを受けて、どうして濡れるの)