女教師・放課後M調教

著者: 伊達龍彦

本販売日:1996/06/23

電子版配信日:2010/04/23

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0701-5

ああ、見られている。××を奥まで覗かれている……。

美術教室、生徒の前で全裸モデルを強要された女教師。

悪魔のような同僚教師に、教え子に、

純潔を穢され、女体を嬲られ、志保は牝奴隷へと……。

いつしか、露出の快感から逃れられなくなった、

美貌の新任女教師の肉体に刻まれる、Mの刻印

登場人物

しほ(23歳)女教師

とうこ 女子学生

本編の一部を立読み

こみ上げる屈辱を呑み込んで、志保は一歩前に出た。まるでストリップの舞台だ。すでに息は大きく乱れてしまっていた。

美術教室には田原や大島をはじめとして十七人の生徒がいる。男子が十二人、女子が五人である。その前で、志保は衣服を脱いでみせなければならないのだ。

彼らのほうを見る勇気はない。うつむいてブラウスのボタンをはずしていった。上からひとつふたつとはずして胸をはだけ、裾を引っ張り出して、今度は下からはずす。

「おお!」

西部や大島らを除く八人の男子生徒が、思わず身を乗り出して目を真ん丸に見開く。女子生徒もあんぐり口を開き、凝固して志保の仕草を見守るのだった。

(きゃっ。あの先生、本当に脱ぐのね)

(脱ぐぞ! ほんとに脱ぐぞ!)

志保は、そんな無言の囁きが、部屋中に満ちる気配を感じた。頬を桜色に染める。

教え子たちの前でストリップを演じることに、忸怩たる思いがこみ上げる。けれども、続けるしかないのだ。

思いきって大きく開き、滑らかな素肌を露出した。ブラジャーは地味で慎ましやかな白だが、その上からでも胸の隆起は、ほれぼれするほど見事だった。

両腕からブラウスを抜いて、横に置かれた椅子の上に置いた。教室中が固唾を飲んで志保の様子を見守る。

しなやかな両手を背中にまわし、ブラのホックもはずした。弾力のある乳房に弾け飛ばされそうになる白布を腕で押さえ、大きく息継ぎをする。いつのまにか呼吸を止めてしまい、苦しくなっていた。

見守る十七人の高校生たちは、誰ひとり身動きしない。ほとんど瞬きすらせず、じっと美しい女教師が脱衣していく様を眺めている。

ためらいがちに肩紐も降ろし、腕の下からブラジャーを抜き取る。ごくり、と唾を飲み込んだ。誰もが、その次に現われるであろう桃色の突起を瞼に描いていた。

ブラジャーをブラウスの上に置く。丸出しの背中が、教室の空間に晒された。骨の形がいくつか浮いて見える。

志保はそこで動きを止め、はあはあ、と小さく喘いだ。腕で乳房を隠したまま、その腕を下に降ろす決心がつかないのだ。

残された衣服はスカートとパンティだけだ。それも脱がなくてはならない。けれどもそのためには両手を下げなければならず、そうすると、秘めておきたい白い起伏が教え子たちの眼前に露呈してしまうのである。

恥ずかしかった。とてつもなく、志保は恥ずかしかった。

生徒らは、なお無言で志保を見つめ続ける。

どの顔も見知った顔である。好奇と期待に目を輝かせ、息を潜め、志保ではなく志保の肉体を見つめ続けているのだ。

(ああ!)

志保はまた喘ぎ、なおもためらい続ける。

薄い脂肪に包まれた滑らかな素肌、肩、腹、背中一面に桜色が散っている。体内に満ちてくる羞恥に耐えきれず、紅唇が開いて宙に薄いため息を吐き出す。大きめの黒瞳が不安に瞬かれ、今は両腕を交差させてしっかりと胸を抱いていた。

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