悪妻が家を出て行ったら妻の母がお世話してくれました

著者: 音梨はるか

本販売日:2024/10/23

電子版配信日:2024/11/01

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4761-5

「44歳の熟れすぎた身体では抱く気になりませんか?」
上目遣いで囁き、硬くなったペニスを強く握る志帆。
家出した娘の罪滅ぼしに義母は夜の相手を申し出る。
前戯のキスから始まり、手コキ&フェラ、松葉崩しまで……
妻のいない家で失意の娘婿を癒す熟女のやわ肌奉仕。
妻の姉、隣家の未亡人まで押しかけてきて……

目次

プロローグ 妻の家出

第一章 娘の代わりに私が……

     失意の娘婿を慰める義母の柔肌

第二章 もっと教えたいことがあるの

     男を虜にする熟練の松葉崩し

第三章 私にもお世話させてください

     実家に入り浸る淫らな妻の姉

第四章 イカせてくれなくちゃいや

     朝の目覚ましフェラからお尻まで

第五章 恥ずかしい姿を見せたら濡れちゃった

     隣家の熟未亡人が隠していた秘密

第六章 三人でいっしょに愛してあげる

     妻の帰宅前に乱れる美熟女たち

エピローグ 娘婿の本気

本編の一部を立読み

プロローグ 妻の家出

 娘婿の佳明が、憔悴しきった顔で帰ってきた。
「おかえりなさい。お仕事お疲れさまでした」
 志帆はねぎらうように言い、温かな笑みを投げかける。
 そんな妻の母に対し、佳明は笑顔を見せる。だがそれも、無理してつくった表情なのは明らかだ。
(無理もないわね。おそらく仕事も手につかなかったことでしょう)
「さっそくですがお義母さん、その後、江梨から連絡は?」
 娘婿はすぐに真顔となって訊ねてきた。それがいまの彼にとって、最も重要であり、心配の種なのだ。
 志帆は少し間を置き、申し訳ないといった感じで首を振った。
「佳明さんには悪いけど、何も。電話しても、スマホは電源が入っていませんと答えるばかりで」
「やはりそうですか。僕も仕事の合間に何度もかけてみたんですが、一向に繋がりませんでした。メールもだけど、SNSにも既読がつかないんです」
 そう言うと佳明は、落胆したように肩を落とす。
 そんな娘婿の姿を見ていると、志帆の心に哀れみと同情が湧きあがってくる。
(だけど、いまは心を鬼にしなくては。だってこれは、娘が悩み抜いた末に決めた行動なのだから)
 事の発端は、三日前のこと。
 娘の江梨が、夫の佳明に置き手紙を残し、忽然と姿を消したのだ。
「お義母さん、大変です。江梨が、家出を」
 帰宅するなり、血相変えて知らせてきた娘婿。その手には一枚の便箋が握られていた。
『しばらく家を出ます。絶対に捜さないでください』
 便箋には走り書きの短い文章。家を出た理由はおろか、いつ戻るのかも書かれていないのだから、佳明の困惑も当然だろう。
「お義母さん、家にいて何か気づかなかったのですか。江梨の様子とか」
 普段は温厚で物静かな青年が、珍しく眉根を吊り上げ詰め寄ってきた。
「ちょっと出かけてくるって、私には。だからお買い物にでも行くのかと思っていたの。それにしては大きなバッグを提げていたような……今更ですが」
「そ、そんなぁ。とにかく捜しに行かなきゃ」
 慌てて出て行こうとする佳明を、志帆は押しとどめた。
「だめよ。捜さないでって、手紙に書いてあるじゃない」
「でもっ」
「きっと何らかの事情があって、自分の意思で家を出たんだわ。ここはあの子の意思を尊重してあげるべきだと思うの」
「それじゃあ、江梨が帰ってくるのを、ただ待てと?」
 その問いに、志帆は黙って頷いた。
 実の母親がそう言うのであれば、佳明は渋々ながら従うしかなかったのである。
 そして娘とは音信不通のまま、三日が経過した。
「佳明さん、お夕飯の用意はできてますよ。昨日もほとんど召し上がってなかったようですが」
「すみません、どうにも食欲がなくて。さきに休ませてもらいます」
 と、暗い表情で夫婦の寝室へ引き上げていく。志帆は、見守るしかできない。
(気持ちはもう限界みたい。私はすべての事情を知っている。だからこそ、こうして佳明さんと相対しているのがとても心苦しい)
 若い二人はともに二十二歳で結婚し、まだ半年しか経っていない。夫婦仲はいたって良好に見えたのだが。
(私は気づいてあげられなかったけど、娘には、あの子なりの悩みがあった。そして家出は、母娘二人して考え抜いた挙げ句の結論)
 志帆の、四十四歳の熟れた乳房の奧で、心臓がズクンと高鳴った。
(私も覚悟を決めなくては。今夜、私は佳明さんと……)
 これは娘のためであると同時に、娘婿のためでもあると、自分に言い聞かせる志帆だった。

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