【野外セックス】(ヤガイセックス)
読んで字の如く、野外でするセックスのこと。
フランス書院文庫では主に、凌辱調教小説で登場する。
学校の屋上や夜の公園でレイプというパターン。
あるいは自分がモノにした女をさらに奴隷調教していく過程で、究極の羞恥を与え、それでもなお服従させ奉仕させるという、男の独占欲を満たすパターン。
はたまたマゾの女、マゾ化しつつある女に、露出の愉悦を味わわせるパターン。
このように野外セックスはかなりの頻度で行われるプレイである。
野外セックスはアオカンとも言われるが、こちらは単にカップルが趣向を凝らしたり、我慢できずに外で姦(や)るというニュアンスがある。だからフランス書院文庫では、野外プレイ、野合(やごう)のほうがあっている。
アオカンは、最近は「青姦」と書く。青空の下で姦るのだから間違いではない。しかし、昔は「青邯」と書いたのだ。なぜ「姦」ではなく「邯」なのか。「邯鄲の夢」から由来するのだろうかとも思うが、恥ずかしながら真相はわからない。

【弓削】(ユゲ)
長くて大きいペニスのこと。
弓削道鏡(ゆげのどうきょう)は巨根だったという伝説に由来する。
弓削形(ゆげがた)という言葉があり、こちらは巨大な張形(張型)のことである。ただし、この表現はフランス書院文庫ではまず使わない。
【ユニコーン】
伝説上の動物。額にねじれた1本の角があることから、屹立する男性器の象徴として用いられることも多い。別名、一角獣(いっかくじゅう)。容姿から「勃起力」「不節制」の象徴とされている。
いにしえより語り継がれているユニコーンの捕獲方法が存在する。まずユニコーンが生息する森の近くで、裸の処女をひとりぼっちにする。すると処女の匂いに誘われユニコーン登場。処女の膝の上に頭をのせ眠りこけてしまう性質があるので、そこを確保。ちなみにユニコーンは、その女性が処女で無かった場合は騙した相手を殺害する。「人妻とか熟女とか全否定するとは、官能小説家を不倶戴天の敵としかみていないだろうな」とは官能小説家・小日向諒(こひなた・りょう)の呟きである。

【涎れ】(よだれ)
涎れは、言うまでもなく、口からだらしなく出てくる唾液のこと。
「涎れを垂らす」というように、フランス書院でも涎れそのものもさす。と同時に「涎れ」はペニスが出す前触れの液、先走り液、カウパー氏腺液(しせんえき)、我慢汁(がまんじる)のこと、はたまた女陰から滴るように溢れる愛液、蜜、蜜液、本気汁(ほんきじる)のことも意味するケースがある。
つまり、押さえようとしても出てしまう粘りの濃い液に、「涎れ」というなんとも卑猥に聞こえる表現を当てはめているのだ。ちなみに「涎れ」は「涎」でもいいのだが、フランス書院文庫は「れ」と送る。なぜなら、そのほうが文章中でいやらしく見える、感じるからだ。