したがり美姑 妻の実家のとろける因習

著者: 高宮柚希

本販売日:2025/06/23

電子版配信日:2025/07/04

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4810-0

「今は私があなたの妻です。ですからどうかお夜伽を……」
里のしきたりに従って始めた、妻の母と娘婿の同居生活。
浴衣から巨乳を覗かせ、大胆なキスを浴びせる美冬(40)。
頬ずりフェラ、腰振り騎乗位、初めてのアナルセックス……
因習の奉仕を施しながら、美姑は禁忌の悦びに目覚めゆく。
淫らな儀礼は妻の姉(28)、妻の妹(18)にも引き継がれ……

目次

第一章 儀礼 美しすぎる姑との同居生活

第二章 夜伽 甘く匂いたつ妻の母の絹肌

第三章 肛交 完熟尻のとろける味わい

第四章 蜜技 妻の姉に継がれた因習

第五章 破瓜 「女」に目覚める妻の妹

第六章 禁愛 最後の夜~美姑からの捧げもの

第七章 仮妻 万感の子作り4P

本編の一部を立読み

第一章 儀礼 美しすぎる姑との同居生活

 畳敷きの客間には、そこはかとなく厳かな空気が漂っていた。
「ご覧のとおり、ふつつか者ですが、一ヶ月間よろしくお願いします」
 妻の母である藤崎美冬が、楚々と三つ指をつく。初夏らしく涼やかな色留袖の着物が目を引く。一ノ瀬悠馬は居住まいを正して辞儀をした。
「僕のほうこそ、お世話になります」
 藤崎家でこうした挨拶を交わすのは二度目となる。前回は半年前、妻の梨花と入籍の報告に訪れたときだった。
 頭をあげると、美冬は相好を崩した。
「堅苦しいやり取りはここまでです。どうか楽になさってください。お茶も熱いうちにどうぞ」
 勧められるまま悠馬は茶托に手を伸ばした。
(これからこの人と、ひと月も暮らすのか)
 緑茶を啜りながら、それとなく対面に端座する妻の母を見やる。
 美冬は四十歳。十年前に夫を亡くし、細腕ひとつで娘三人を育てあげた寡婦と聞いているが、そうした苦労を微塵も面に見せることはない。
 凜とした佇まいをはじめ、優美な弧を描く目元や麗しい紅唇も、彼女の気品を感じさせる。特に今日は結いあげ髪に着物姿ということもあって、いつも以上に心を奪われた。
(やはり、お義母さんは綺麗だな)
 姑の容姿に見惚れていると、視線が重なった。
「ところで悠馬さん。今日からはじめる『しきたり』ですが、あの子から内容は聞いていますか?」
「はい。ひととおりは」
 悠馬は妻から聞かされた話を振り返る。
 そのしきたりとは「仮妻の儀」と呼ばれ、この地域において古くから行われてきた儀式であった。
 この儀における決まり事は、次のふたつだ。
 ひとつ。婚姻により新しく婿となった男は、一ヶ月間、妻の母とふたりきりで暮らすこと。
 ひとつ。この間、妻の母は「仮の妻」として振る舞いながら、婿へ夫としての心得や、里の慣わしなどを教えること。
 こうした通過儀礼を経ることで、婿は正式に家の人間として迎えられ、一家も繁栄すると信じられてきた。もっとも令和の世となった現在では「仮妻の儀」を行う家などひとつとしてない。美冬も二十数年前に結婚したときは、夫にこれを勧めることはなかった。
「お義母さん。ひとつ聞きたいのですが、今回の僕たちの婚姻に際し、なぜ古いしきたりを復活させようと思ったのですか?」
 娘婿の問いかけに、美冬は視線を落とす。
「それは、悠馬さんに何かあるというのではなく、恥ずかしいのですが、これは私ども藤崎の家の問題でして……」
 彼女によると藤崎家の男は皆短命らしく、美冬の夫もこの例に漏れず若くして鬼籍に入ってしまっていた。
 そこへきて妻の姉である楓も、最近は夫と関係がうまくいっていないという。そこで次女の梨花が結婚したのを機に、家内繁栄のため「仮妻の儀」を行おうと思ったそうだ。
 なお妻の下には女子大生の妹、明日奈がいるが、彼女もこの春上京したものの、恋に恵まれず悩んでいるという。
「そういうわけで、悠馬さんに当家の儀式をお願いした次第なのです」
 美冬は申し訳なさそうに頭を下げた。
「わかりました。では僕もよい婿になれるよう、勉強させていただきます」
「そんな、勉強なんて。昔と違って、私からは特に教えることはありませんので、悠馬さんはひと月間、うちで気楽に過ごしていってください」
 その後、生活の場として案内されたのは、同じ敷地にある離れの家だった。
 藤崎家は代々この里を取り仕切っていた地主で、自宅の土地は広々としていた。
 生け垣で囲まれた敷地には母屋と離れ家、二棟の木造屋敷が建てられている。どちらも平屋の古民家だが、手入れはきちんと行き届いている。
 離れの八畳間に入った悠馬は、まっさきに窓を開けた。
 梅雨明けした直後とあって、夏のカラリとした風が部屋を吹き抜ける。建物は高台にあるため、窓からは遠くの街並みまで見渡すことができた。
「なかなか、見晴らしのいいところだな」
 かつてこの一帯は養蚕業が盛んで桑畑が広がっていたが、戦後の高度成長期を経て一気に宅地化が進んだ。都心から列車で二時間という地方都市だが、県都に近いこともあり、のどかな風景はほとんど失われている。
 悠馬はキャリーバッグを開き、ノートパソコンを取りだした。
「ありがたい。ネットはちゃんとつながるぞ」
 悠馬はIT系のベンチャー企業に勤めるサラリーマンだ。
 二十五歳。大学卒業後に今の会社へ入って三年目になる。会社員でありながら、職場から離れた家に住めるのは、テレワークで業務が完結できるからだった。
「仕事の心配はない。あとはここでお義母さんと仲よくやっていくだけだ」
 新たな生活に胸を躍らせる。
 だが、この「しきたり」は、悠馬の運命を大きく変えることになるのだった。

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