07/25 電子版発売

魔法学園の性奴隷 自慢の彼女は魔術サークルの共有オナホ

著者: アマナ

電子版配信日:2025/07/25

電子版定価:880円(税込)

「処女の代わりに雌モルモットとして尻穴を捧げますっ!」
魔術サークルの卑劣な歓迎会で堕ちた、魔法学園の1年首席・アリサ。
愛しの幼馴染のためにと純潔を守る名門子女を襲う、淫靡な実験の数々。
媚薬漬けの乳首感度チェック、催淫スライム、時間停止魔法……
屈辱のアクメ顔を晒しているうちに、開発されていく肉便器。
アリサの姉で学園最強の女魔法剣士・ミラが助けに向かうも……
人気なろう作家から転生したアマナ、復活の完全書き下ろし!

目次

プロローグ


Ⅰ 自慢の彼女は、魔術サークルの雌モルモット

第1話 優等生と王様ゲーム

第2話 チビ巨乳な新入生

第3話 処女穴披露とモルモット契約


Ⅱ 愛する彼女は、初デート中にイかされる

第4話 遅刻の原因は尻穴調教

第5話 ご奉仕フェラは幼なじみの前で

第6話 彼に内緒の初デート

第7話 ファーストキスはケツ穴アクメを添えて


Ⅲ 実験経過報告 ~アリサ・スタンダードの場合~

第8話 録画水晶

第9話 私の乳首はアクメスイッチ


Ⅳ 学園最高の姉妹が肉便器になるまで

第10話 最強の姉

第11話 お姉ちゃんはクソ雑魚便器

第12話 フェラ豚姉妹の末路


Ⅴ メスガキ便器ができるまで

第13話 全裸土下座はアクメのために

第14話 処女廃棄♡チン媚び懇願


Ⅵ 魔法学園の性奴隷

最終話 アンタの彼女は、魔術サークルのNTRメスガキ肉便器♡

本編の一部を立読み

プロローグ



 王都王立セレスティア魔法学園。
 王国中から選抜試験をくぐり抜けた、優秀な学生が集う魔法の学び舎。
 掲示された自分の受験番号を見て、レオン・アインハートはその瞳を輝かせた。
 小さくガッツポーズを作ったのもつかの間、彼は自分の隣に立つ桃色髪の少女に目を向ける。
「アリサ! 僕、受かってたよ! アリサは……!」
 そこまで言って、レオンはしまったと言葉を止めた。自分が受かったからといって、少女も合格しているとは限らない。
 けれど、そんな心配は杞憂だったようだ。リボンを結んだ桃色のツインテールをなびかせて、少女──アリサ・スタンダードは呆れたように笑った。
「合格に決まってんでしょ? 私を誰だと思ってんのよ」
 アリサの声に、レオンはパァと顔を輝かせる。
「やった! 本当に一緒に合格したね! 春からセレスティア生だよ僕ら!」
「まったく、騒ぎすぎよレオン。合格してからが本当の勝負。本格的な魔法の修行は、ここから始まるんだからね」
 諫めるように言うアリサの声は、しかし喜びが隠しきれていなかった。それもそのはずだ。名家の生まれで、規格外の実力を誇る彼女ですら、倍率一〇〇倍を超えるとさえ言われる学園に合格するのは当然のことではない。
 この数年、血の滲むような努力をして、アリサもレオンも憧れの学び舎へのチケットを手にしたのだ。
 それがわかっているからこそ、レオンも「嬉しそうだね」などと無粋なことは言わない。
 今はこの喜びを噛みしめようと、戦友であり意中の相手でもあるアリサの顔をレオンは見つめる。
(や、やっぱ可愛いなアリサ。……合格するまで、そういうことにうつつは抜かさないって約束してたけど。ちゃ、ちゃんと合格したんだし……!)
 レオンはアリサのことが好きだった。……そして、多分アリサも。
 ただなんとなく勉強を言い訳にして、お互いに答えを出すのを保留にしてきたような仲だ。
 レオンが、いっそここで、と勇気を振り絞ろうとしたそのとき──。
「あ、あのさレオン……」
「え!? な、なに!?」
 アリサの方が、一歩先に勇気を出そうとしてしまった。そのせいで、ギクシャクした雰囲気が一瞬流れ、アリサはくすりと笑みを浮かべる。
「んーん、なんでもない。楽しみね、学園生活」
「う、うん!」
 頼りになるんだか、ならないんだか。背も小さくて、ともすれば美少女にも見えるような華奢な幼なじみをアリサは見つめた。
 端整な顔立ちではあるが、イケメンというには男らしさが足りない。こういう見た目の男の子のことを一部の人はショタと呼ぶらしいが、レオンは歴とした同い年だ。
 ただ、少しずつではあるが男性として意識することも増えてきているのをアリサは自覚している。
 お姉さんぶってきたが、学園生活の中でどんどん男らしくなって、いずれ背も抜かされるかもしれない。
「……本当に楽しみね」
「……? うん、そうだね」
 呑気に微笑んでいるレオンの笑顔を見つめつつ、アリサはまったく、と溢れ出る笑みを浮かべるのだった。

 ◆

「新入生挨拶……首席合格生、アリサ・スタンダードくん」
 数十日後、壇上に呼ばれるアリサの名前を、レオンは「はえー」と聞いていた。
 凛々しい顔をしたアリサが、保護者含めた数千人がひしめき合い注視している入学式のステージの上に歩を進める。
(凄いなぁアリサ。僕より成績いいのは知ってたけど……トップ合格だもんなぁ)
 数百人いる合格者の中で、入試成績堂々の一番だ。自分も頑張っていたつもりだったが、胸を張って彼女と肩を並べられるのはまだまだ先のようだ。
「うっお、なんだあの子。めっちゃ可愛いじゃん」
「胸でけー。マジであれが首席合格なのかよ?」
 そのときだ。レオンの耳に、小声で喋る男子生徒たちの会話が聞こえてきた。
(う、またアリサ見られてる。……ま、まぁでも。仕方ないよなぁ)
 幼なじみとして、というよりも、アリサに恋をしている男として怒るべきなのだろうが……レオンは邪な目をアリサに向ける他の男子たちを非難する気にはならなかった。
(アリサ可愛いし……なんというか、おっぱいとかすごいしなぁ)
 断じて誓うが、レオンはアリサの身体目当てなどでは決してない。なにせアリサがどこも膨らんでなどいなかったときから、ずっとずっと好きなのだ。
 けれど、中等部に入学した辺りからだろうか。アリサの肉体は見る度になんか成長しまくって、気づいたら街行く男性がみんな振り返るようなプロポーションになっていた。
 加えて元からのあの美貌だ。美少女とはこうであると言わんばかりの端整な顔立ちと、凛々しい目つき。堂々とした胸を張った立ち居振る舞いは、華奢な身体には大きすぎるバストをこれでもかと強調している。
(モテるだろうなぁアリサ。……ぼ、僕も頑張らないと!)
 そりゃあレオンとて男だ。アリサの肉体に興味がないと言えば嘘になるが、けれど彼の想いは清純そのもので、彼からすれば身体狙いの男にアリサを取られるなんて考えたくもないことである。
(よ、よーし! 僕も男らしくなって、それでアリサに堂々と好きだって言えるようになるぞ!)
 気合いを入れるレオンを、壇上のアリサがちらりと見つめる。「なにしてんのかしら?」と自分から目を離しているレオンに少しだけむっとして、アリサは呆れたように息を吐いた。

 ◆

「えぇー!? 魔術サークルから勧誘された!?」
 入学式の後のオリエンテーションも終了した放課後、レオンはアリサの口から出てきたサークル名に驚きの声を上げていた。
「ま、魔術サークルって……あのエリート中のエリートしか入れないっていう?」
「まぁ、そうね。そこの副部長さんから、入会用紙もらっちゃって」
 アリサが一枚の羊皮紙をパサリと見せる。
 魔術サークル。正式名称、魔法研究会。簡素にすぎる名前だが、それには理由がある。なにせ数百年前、この学園が設立された当初から存在する最古の学生研究会だ。
 優秀な学生しか存在しない学園の中でも、更に一握りの天才しか入会することはできないとされ、サークルの在籍生は一人の例外もなく国を動かす要職に就くとさえ言われている。
「すごいよアリサ! そうだよね、首席だもんね! わー、なんか僕までドキドキしてきちゃうなぁ!」
「たくっ、大袈裟なのよアンタは。……ま、悪い話じゃないし。入会するかはともかく、話だけでも聞いてみるつもり」
 冷静を装うアリサだが、その声には合格発表のときと同じ、喜びの色が漏れている。それもしかたないことだ。首席合格に魔術サークルへの在籍。もはや将来は約束されたようなもので、これに喜ばない学生は皆無だろう。
「すごいなぁ、将来は魔法省の大臣とか? お姉さんよりも出世しちゃったりして!」
「も、もう。やめてよ。入学時の成績なんてあてにならないもんなんだから。……ま、まぁでもそうね。あんたもだけど、クラスも当然、学年トップのSクラスだし? 首席入学だし? これで魔術サークルにまで入ったりしたら、私ってばちょーっとだけ凄いかもね」
 もはや得意げな顔を隠せていないアリサだが、そんな彼女の華々しい門出をレオンは自分のことのように喜んだ。
「僕もアリサに負けないように頑張るよ! 待っててねアリサ!」
「え? あ、う……うん! ま、待ってる!」
 なにを、なんてアリサは聞かなかった。
 レオンがなにを伝えたいのか、十分心は通じ合っていて、アリサは「ま、もうちょっと待ってやってもいいか」とくすりと笑みを浮かべたのだった。
Ⅰ 自慢の彼女は、魔術サークルの雌モルモット

第1話 優等生と王様ゲーム

「アリサちゃんっていうんだー、可愛い名前だねー。ようこそ魔法研へ」
 学園の外れにある研究会棟のとある一室。「魔法研究会」と張り紙が付けられた扉の奥では、和やかなムードが漂っていた。
「新入生なんだって? 入学試験での活躍は聞いてるよー、凄い成績じゃない。うちは優秀な奴は大歓迎だからさ」
「そ、そんなっ。私なんて、先輩たちに比べればまだまだっ」
 ソファの隣に腰掛けた男子学生に向かい、アリサは謙遜するように首を振った。
 レオンと別れた後、アリサは魔術サークルの歓迎会に参加していた。
 憧れの魔法学園。その中でも一番と名高い研究会だ。成績弱者は不要と公言しており、そこの卒業生には魔法界に影響力を持つ高名な人物が沢山いる。
 もちろん周りで談笑している者たちは皆、この学園が誇るエリートたちで、そんな研究会から声がかけられたことにアリサは内心舞い上がっていた。
(入れば将来は約束されたようなものと言われる魔法研! す、すごい……三回生の首席の先輩もいる)
 ちらりと目をやれば、部屋の隅で酒を飲んでいる人物には見覚えがあった。確か入学式で在学生代表の挨拶をしていた人物だ。
 レオンの前では強がったが、アリサとて一介の学生だ。魔術サークルへの誘いは飛び上がるほど驚いたし、なにより頑張ってきた魔法の勉強が認められたのが嬉しかった。
「いやぁ、すごいよ。女の子でうちに入る子はあんまりいないんだけど、アリサちゃんは満場一致で誘おうって決まってさ。期待してるよ」
「は、はい! 私なんかでよければ是非!」
 先輩からの激励にアリサは嬉しそうに声を上げた。しかしアリサの返事を聞き、さっそく先輩から指導がかかる。
「だめだよアリサちゃん。君はこれから、学園の代表として生きていくことになるんだから。謙遜でも『なんか』なんて言っちゃ」
「す、すみません!」
 慌てて謝るアリサに一同から和やかな笑いが起こる。恥ずかしそうにグラスを握りながら、アリサは思ったよりも柔らかな雰囲気に胸をなで下ろした。
(よかった……なんかもっとピリピリした感じを想像してたけど、先輩たちいい人そう)
 男性ばかりなのが気になるが、聞けば今日はたまたま女性会員の人が休みだという。後日女子会を開いてくれるとのことで、そちらも楽しみにしながらアリサは順風満帆そうな学園生活に思いを馳せた。
(で、でも期待されてる。頑張らないと)
 プレッシャーもあるが、それをはねのけられないならここにいる意味はない。先ほどの忠告は、まったく以て正しいのだ。ここにいる者たちは皆、全生徒の模範と憧れになるような存在なのだから。
 気合いを入れ直すアリサを見て、隣の男が声をかけた。緑髪で、イケメンだが優しそうな先輩だ。
「アリサちゃん緊張してる? これでも飲んでリラックスしなよ」
「えっ? あ、あの私お酒はっ」
 差し出されたグラスをアリサは断った。去年まで未成年で、今年から成人したアリサだが、お酒はまだ呑んだことはない。
 けれど、そんなアリサに男は心配しないでとグラスを渡した。
「大丈夫大丈夫。これ、俺が作った薬草のジュースだから。美味しいから飲んでみてよ」
「そうなんですか? じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
 促されるがままにアリサはグラスに口を付けた。爽やかながら、ほんのりと癖のある風味がアリサの喉を通過する。
「あ、美味しいです。なんか飲んだことない味」
「でしょー? 俺、薬草科の首席だからさー。魔法薬とかのことで聞きたいことあったら俺に言ってよ」
 にこりと緑髪の男が笑う。首席と聞き、アリサはまたまた緊張してしまった。
「あ、ありがとうございます!」
 周りの男たちがニヤニヤと自分を眺めていることには気がつかず、アリサは首席の先輩と知り合えたことに舞い上がって、差し出されたグラスを更に口へと運ぶのだった。

 ◆

 数分後、アリサは自分の身体に訪れた変化に戸惑いを隠しきれずにいた。
(な、なんだろ……身体が……)
 いつの間にか息も荒くなっている。全身が火照ったように熱く、むずむずと胸の先が反応していた。
(お酒じゃないって言ってたのに。……こ、こういうジュースなのかな)
 考えられるとすれば先ほどのドリンクだが、これは酒と考えてもおかしい。
 身体中が興奮しているというか、既に少し気持ちいいのだ。たとえるなら、自慰で軽く達する前の、そんな小さな快感が断続的に襲ってきている。
(や、やば。先輩たちの前なのに、私濡れてる……)
 ショーツが湿っているのを感じ、アリサは顔を赤くした。気づかれないように太ももをよじるが、気がつけば乳首も硬く勃ち始めてきている。
「アリサちゃんも最初は緊張してると思うからさ。みんなでゲームでもして親睦を深めようと思うんだけど、どうかな?」
「ふぇっ!? げ、ゲームですか!?」
 いきなり肩を叩かれて、アリサはびくりと身体を跳ねさせた。なんとか誤魔化して、アリサは周りの男たちを見回す。
「おー、いいねー。俺らも早くアリサちゃんと仲良くなりたいしな」
「いいんじゃないの? 楽しいし」
 呼びかけに賛同の声が口々に上がった。歓迎されている様子を感じて、アリサはそれだけで少し緊張がほぐれる。
「ゲームってなにするんですか?」
「うちの会では伝統なんだけど、『王様ゲーム』っていうんだ。いずれ権力者になる俺たちに相応しいゲームさ」
 聞き慣れない名前にアリサは首を傾げた。この会オリジナルのゲームとのことで、何代も前から歓迎会の伝統らしい。
 目の前に筒と人数分の木の棒が用意され、簡単なルール説明が始まった。
「ルールは簡単さ。木の棒の先には番号が振られてるんだけど、中に一本だけ『王様』って書かれた棒が入ってる。それを引いた奴は、なんでも好きな命令をすることができるのさ」
「な、なんでもですかっ!?」
 説明を聞いたアリサがぎょっと目を見開く。それに軽く笑って、男は話を続けた。
「はは、そんな酷い命令はしないよ。ただ、なんでもっていっても直接できるわけじゃないんだ。番号に向かってしか命令できない」
「なるほど」
 つまり誰がお題をするかは王様にもわからないということだ。なんだか大人な雰囲気の遊びだぞ、とアリサは少しわくわくしてきた。憧れのキャンパスライフ、ちょっぴりの刺激は甘い誘惑だ。
「よーし、じゃあ一回試しにやってみようか」
「あれ、アリサちゃんグラス空になってるよー?」
 周りに流されながらも、どきどきとしてアリサは棒を一本引いた。その間に、グラスに再びドリンクが注がれる。
「ほら、どんどん飲んでよ。まだまだいっぱいあるからさ」
「あ、ありがとうございます」
 注がれたドリンクを、アリサは促されるままに口へ運んだ。喉を鳴らす度、じんじんとした気持ちよさが喉元から下半身へと広がっていく。
 数字を確認する前に、先に引いた先輩から声が上がった。
「あ、王様俺だわ。どうすっかなー」
 引いたのは背が高い先輩だった。赤い髪色が自分と似ていて、少しアリサは親近感を覚える。
 けれど、その先輩が放った命令はアリサの想像外のものだった。
「じゃあ、最初だから軽く……3番と5番がキスで。もちろんディープな」
「えぇっ!?」
 思わずアリサの口から声が上がる。慌てて自分の数字を確認してみれば、そこには1番の文字が記されていた。
「うわ、僕じゃないですか。3番誰なんです」
「俺だわー。マジかー」
 前に座っていた二人が手を上げて、アリサはびっくりして二人を凝視した。
 眼鏡をかけた華奢な人に、少しチャラそうな先輩だ。
 イケメンといって差し支えない二人の申告に、どぎまぎとアリサは棒を握りしめる。
(え!? キス!? するの、ほんとに!?)
 なにも言う間もないままに、二人は目の前で顔を見合わせた。
「アリサちゃんの前だとハズいわー」
「さっさとすませましょう」
 そして、本当に二人は唇を合わせあった。数秒後に軽く粘着質な音が聞こえてきて、アリサはマジマジとそれを見つめる。
「あはは! アリサちゃん、もしかしてこういうの好き?」
「ひゃ!? い、いえ別にそんなんじゃ!」
 必死に首を振る。びっくりしたが、アリサがなにか言う前に次のゲームの準備が整った。
「ほら、もう一回引いて」
「へ? は、はい」
 流されるままに引いた棒は4番だった。当然、別の王様を引いた人物が声を上げる。
「やりぃ、俺だわ。じゃあ……6番が全裸になるってことでー」
 今度もアリサは耳を疑った。誰が6番だと辺りを見渡すと、さきほどのチャラそうな先輩が頭を抱えている。
「うっわー、二連発かよー。勘弁してくれー」
 しかし、口ではそう言いつつも指示には従うようで、男子生徒は立ち上がると一気に着ていた上着とシャツを脱ぎ捨てた。
 中から鍛えられた肉体が露わになり、アリサは思わず視線を向けてしまう。
(うわ、筋肉すご……じゃなかった! ぜ、全裸って……えっ!?)
 そして、アリサの目の前で男はズボンのベルトをガチャガチャと外す。脱ぎ落とされた下から出てきた下半身に、アリサはごくりと唾を飲んだ。
 なにせ出てきた逸物は雄々しく反り立っていて、しかも太く長い。あまりにショッキングな光景に、アリサの思考がフリーズする。
「うける。お前なにおっ勃ててんだよ」
「いやー、アリサちゃんいるからさー」
 ずいと突き出された逸物にアリサがびくりと身体を震わした。実際、男の裸を見るのは父親以来だ。
「どうかなアリサちゃん?」
「ひゃ……ど、どうって言われても」
 目の前の肉棒にアリサは見入ってしまった。どくりと心臓が高鳴り、アリサは自分でも気づかぬうちに肉棒に顔を近づける。
(こ、これが男の人の……)
 怒張した逸物はカリもこれでもかと反り返っている。それを見た瞬間に、アリサの下半身がピクピクとひくついた。
 思わずレオンのものを想像するが、幼なじみの体格を思い出し、ここまでは望めないだろうと何気に失礼なことを考えてしまう。
「あはは! アリサちゃんガン見じゃーん。もしかしてチ×コ大好きだったりする?」
「ふぇっ!? そ、そんなことないですっ!」
 慌てて否定するが、それでもアリサの視線は肉棒へロックオンされたままだ。それを見た男が、アリサの鼻先に逸物を突きつける。
(お、おかしい……ど、どうしちゃったんだろ私。なんか身体も頭もボーッと熱くなって……)
 普段以上にそういうことに身体が反応してしまう。無意識で動いてしまう視線すら自分のものではないような感覚に、アリサは戸惑った。
「ほんとかなー? ほら、チ×コの匂いもよく嗅いでみな」
「ふがっ!? ちょ、待っ……んんッ!?」
 鼻に押しつけられた肉棒に、アリサは戸惑いながらも声を出そうとした。けれどその瞬間、吸い込んだ肉棒の匂いにアリサの身体がゾクリと跳ねる。
(な、なにこれ……頭くらくらする……)
 形容しづらい匂いだった。普通ならば気にしないどころか、不快に思うような雄臭さの混ざった匂い。しかしそれを嗅いだ瞬間に、アリサの股先がじゅんと音を立てて濡れそぼつ。
 なにやら事態が凄い方向に進んでいる気がする。しかし、周りの雰囲気は和やかで、とてもやめようなどとは言い出せない。
(だ、だめ。なんかやばい……身体が……)
 既に股の間は下着の染みが広がりきるほどに濡れていた。乳首もじんじんと充血していて、軽く身じろぎするだけでブラと擦れて快感を伝えてくる。
 けれどゲームは止まらない。そのまま次のゲームが開始されて、ここでもアリサは王様でもハズレの番号でもなかった。
「お、俺かー。そんじゃ、2番と7番が全裸になってチ×ポ勝負ってことでー」
「ち、チ×ポ勝負!?」
 もはや驚いているアリサを無視して場が進んでいく。いつの間にか指名された先輩二人が服を脱ぎ、なぜかアリサに向かって逸物を突き出していた。
「それじゃあ、審判はアリサちゃんにお願いしようかなー」
「ひっ!? わ、私ですか!?」
 驚くアリサの顔に二本の肉棒が差し出され、アリサが拒否する間もなく両手を逸物に添えられる。
 熱く脈打つ肉棒の感触に、アリサは鼓動を速くさせた。
(うわ、熱っ……じゃなかった! は、早く断らないと)
 もちろん触るのなんて初めてだ。妄想でレオンのものを想像して耽っていたこともあるが、今は現実で今日会ったばかりの男の肉棒を掴んでいる。
「ほら、握って握って。どっちがいいか判定してよ」
「俺ら二人とも結構自信あるからさー」
「いや、その……ッ!」
 添えられた手で軽くシゴかされた。確かに言うように立派なものが二人には付いていて、右は太く大きく、左は長くカリ高い。
「感想、ほら早く。ノロマは要らないよ?」
「次のゲーム始められないじゃん」
「す、すみません!」
 軽く注意され、アリサは慌てて謝った。
(うう、男の人……男の人のあそこが両手に)
 泣き出したい衝動に駆られたが、それすら先輩の笑顔に止められる。
(こ、断れない。うう……な、なんでこんなことに)
 なぜ自分が注意されているのかもわからずに、アリサは赤面した顔で二本分の感想を口にする。
「その……こっちは太くて、すごく硬い……です。……こっちは長くて、その……き、気持ちよさそう」
 思わず口走ってしまった言葉にアリサはカァっと顔を熱くした。周りの男共がわき上がり、左の男が勝ち誇った笑みを浮かべる。
「やりぃ、俺の勝ちー。アリサちゃんは長いのが好みなんだねー」
「もしかして結構やってるのかな?」
「そ、そんなことは……ないです、けど」
 というより処女だ。恥ずかしさで俯くアリサの前に、再び筒が差し出された。逸物から逃げるようにそれを引くと、そこには1番の文字だ。
「俺かー。そんじゃあ、まぁ。普通に1番と2番がディープキスってことで」
「え?」
 その言葉に、アリサの血の気が引いた。確かに1番と聞こえ、自分の番号も1番だ。
「あ、アリサちゃん1番じゃーん。やりぃ、さっき褒めてくれてありがとねー」
「えっ? いや、これはっ!?」
 先ほどの長い方の先輩が嬉しそうに声をかけてくる。無論未だ全裸で、アリサは助けを求めるように男を見つめた。
「ん、どしたのアリサちゃん? もしかして彼氏とかいるー?」
「彼氏はその……い、いないんですけど……す、好きなヤツがいるっていうか」
 恥ずかしかったがアリサは勇気を出して振り絞った。レオンの顔が思い浮かび、アリサは悲痛そうな顔を作る。
「なるほど、好きな人がいんのかー。同級生?」
「は、はい。幼なじみで……小さい頃から、ずっと一緒で。こ、告白とかはまだなんですけど……」
 アリサの発言に周りの男が声を出す。
「おおー、純愛じゃーん。幼なじみくん羨ましー」
「そっか、それじゃあキスはまずいねー」
 言われ、ぱぁっとアリサの顔が華やいだ。なんだか破天荒な先輩たちで流され続けてきたが、どうやらきちんと女の子の事情には配慮してくれるようだ。
 しかし、ほっと安堵しているアリサの顔に、男の顔が近づいた。
「じゃ、幼なじみくんには秘密ってことで」
「んむッ!?」
 唇が合わさり、有無を言わせず舌が進入してくる。
 蹂躙される口とファーストキスに、アリサは目を見開いて一瞬動きが止まってしまった。
 その間にすぐに顔と腕を押さえられ、そのまま舌も唇もいいように転がされる。
(うそ!? き、キス……私のファーストキス!)
 完全に舌が触れ合っている。男が上手なのか、襲い来る甘い感覚にアリサは思わず身をよじった。
「ん、んふぅッ!?」
 アリサの身体がいとも簡単にキスで達する。好きでもない初対面の男に、ものの数秒で絶頂させられたアリサは、自分の身になにが起こっているのか理解できなかった。
「おいおい。ファーストキスでいってんぞこいつ」
「ほら、ちゃんとテメーも舌絡ませるんだよ。舌出せ舌」
「んあっ!? あっ……んむぅッ!?」
 周りから野次が飛ぶ。雰囲気の変わった先輩に促され、アリサはわけもわからずに舌を突き出した。すかさずそれを舐め取られ、襲ってきた快感にガクガクとアリサの身体が震える。
(し、舌ぁ!? き……気持ちいいッ!? なんで!? というか、ファーストキスが!?)
 わけがわからない。初めてとはいえ、その刺激が異常であることはアリサにも理解できた。
 数十秒の交わりの後、解放されたアリサが熱を帯びながら糸を引く舌をずるりと出す。
「ぷはっ、アリサちゃん可愛いー。初めてって言うから、短めにしといたよ。感謝してよね」
「んあ……あ、ありがとうございまふ」
 頭とは裏腹な身体の疼きにアリサは困惑することしかできない。
(な、なんで私がお礼なんか)
 つい口走った感謝の言葉にショックを受けている間に、無情にも次の筒が用意される。
「ほら、さっさと次引いて。怒るよ?」
「は、はい」
 再び泣き出したい衝動に駆られながらも、その鋭い眼光と声色にアリサはまた流されるままに棒を引かされる。
「んじゃ3番が全裸ねー。気をつけの姿勢でみんなによく見てもらうことー」
「ッ!?」
 そしてアリサの手元の棒には、3番の数字が刻まれていて、アリサは手をカタカタと震わせた。
「あ、やったねー! アリサちゃん全裸じゃーん!」
「ひっ」
 肩を組まれ、アリサが小さく悲鳴を上げる。助けを求めて辺りを見渡すが、そこには男の会員しかいない部室が広がっていた。
 ここで初めて、アリサは自分がとんでもない場所に誘い込まれたと自覚する。
「あの……私……」
「えーなにー? まさか俺たちの裸見ておいて、自分は無理なんて言わないよねー?」
 横からの言葉に、アリサはぐっと言葉を詰まらせた。それはまさにその通りで、この状況は容易に予想できたはずである。
 それに声を上げず流され続けてきたのは、他ならぬアリサ自身だ。
「もう四人も脱いでるしさー。今更いまさらー」
 肩をぽんと叩かれる。
 アリサは、頷くことしかできなかった。
第2話 チビ巨乳な新入生



 自分が信じられなかった。
「うっひょー、アリサちゃんマジエロい身体してるじゃーん」
「そうそう、そのまま気をつけしててねー」
 先輩たちの声を聞きながら、アリサは壊れそうな程に加速した自分の鼓動に、頭がどうにかなりそうだった。
 部屋の空気がダイレクトに感じられる。それもそのはずで、アリサはほぼ全裸と変わらぬ姿で部屋の中央に起立していた。
 両手を脇に揃え、気をつけの姿勢。
 無論丸見えだ。傍らには制服がきちんと折り畳まれて置かれ、その上には上下の下着もご丁寧に鎮座している。
 身につけているのは靴とニーソックスと、トレードマークの髪のリボンだけだった。
「乳やばっ、牛じゃん牛」
「背低いのにエロい身体してんねーほんと」
 視線が剥き出しの胸に注がれる。もちろん、レオンにすら見せたことはない。
 自慢のカップはなんの防御もなく晒されていて、その大きさに男たちはニヤニヤと笑みを浮かべた。
「尻もデケーしさー、これで幼なじみくんも誘ってたんでしょー?」
「あれ、乳首ビンビンだねー。どうしたの?」
 好き勝手に言われて、アリサは羞恥で涙を滲ませた。しかし身体の変化は先輩の言う通りで、さっきからなぜか胸の先の勃起が止まらない。
(み、見られて……うそ、裸……先輩たちに)
 ピンと起立した乳首に視線が集められ、アリサは息を荒くしてしまう。
「乳首勃起しすぎじゃね? 乳輪膨らんでんじゃん」
「ハハ、乳首長ぇー。こりゃ相当弄ってんぞ」
 男たちから心ない言葉が飛び交うが、それらは全て事実だった。
 アリサの乳首は誰の目から見ても明らかに硬くなっていて、それを支える乳輪もぷっくりと触られるのを待つかのように張り膨らんでいる。
(なんで……ち、乳首大きくなって。ビンビンになってる。おっぱいも……なんか張って)
 羞恥とは別に、なにかムラムラとした甘い感覚がアリサの胸の奥から沸いてくる。
 男に見られているというだけで鼓動が爆発しそうになり、身体の火照りが加速する。泣きたいはずなのになぜか身体は熱を帯びていて、自分のことなのにアリサはなにがなんだかわからなくなっていた。
(レオンにも、レオンにも見せたことないのに……!)
 愛しい幼なじみの顔が浮かんでは消え、その度に死にそうなほどの羞恥に襲われる。
「ほら、みんなわざわざ見てくれてるんだから。お礼言わないと」
「……わ、私のおっぱい見てくれて……あ、ありがとうございます」
 なんで礼など言わないといけないのか。そうは思っていても、従うしかない状況にアリサは悔しさを滲ませる。
(なんで私がこんな……な、慰み者みたいな。おっぱいもあそこも……ぜ、全部見られてる)
 気をつけの姿勢しかできないアリサはいい晒し者だ。
 そんなアリサにも次のチャンスが回ってきて、それは今までのクジではなかった。
「ここいらで趣向変えて、ルーレットといこうか。新しいジュース用意したから、各自好きなの取って。一個だけハズレね」
 盆に乗せられた人数分のグラスが届く。最初にアリサが取り、続けて他の面々がグラスを手に取った。
 赤い、見た目は美味しそうなジュースだ。恐る恐る口につけてみると、なにやら苦い味がしてアリサは吐き出しそうになる。
「ごほっ、これ……!」
「あ、アリサちゃんハズレー。ほら、全部飲んで」
 促され、アリサは嫌な予感がしつつもそのジュースを飲み干した。
 その途端、ただでさえ興奮している身体が熱を帯び始め、じわじわと胸の先が熱くなっていく。
 普通のジュースではない。最初に飲んだものと比べても明らかに異常な変化にアリサが驚いてグラスを見つめると、横から楽しそうな声がかけられた。
「ハズレは俺が調合した媚薬でーす。どうかなー?」
「び、びや……ッ!?」
 いきなり出てきた単語に、アリサは驚いて言葉を詰まらせた。
 魔法界にはもちろん媚薬や惚れ薬も存在する。しかし、その調合はかなり高度で、きちんとしたものは学生レベルでの精製は不可能とさえ言われる代物だ。
 けれど現実問題アリサの身体はどんどん火照りを増していっていて、断じてこれは酒などではない。
「ま、最初に飲んでもらったジュースの原液なんだけどさ。それ一杯で最初の十杯分あるから。気をつけて飲まないと大変なことになるよ」
「そ、それって! ひぅッ!?」
 アリサの乳首が尖りを増した。それもそのはずで、アリサは先ほどその原液とやらを一気飲みしている。
 乳輪ごと盛り上がった胸の先は、痛いくらいにその存在を主張し始めた。それは処女穴も同様で、ボタボタと愛液が男たちの目の前の床へと落ちていく。
(か、身体が……な、なにこれぇっ)
 要はそういう集団なのだ。ここに集っているのは、正真正銘の魔法使いのエリートたち。憧れでしかなかったその実体に、アリサは恐怖から身を震わせた。
「で、ハズレ引いたアリサちゃんは罰ゲームしないとねー?」
「ひっ」
 びくりと身体を竦ませるがもう遅い。完全に男たちの手中にはめられたアリサは、ひくつく顔で罰ゲームを申告される。
「罰ゲームは、一〇分間俺たちに好き放題されるってことで。あ、当然アリサちゃんは気をつけのままだよー。動いたらまた罰ゲームね」
「そ、そんな!」
 アリサの表情が絶望で曇る。しかし「文句ないよね?」という無言の圧力に、アリサは震える身体でこくりと頷くしかなかった。

 ◆

 酷い有様だった。
「うっお、でけー。揉み応えあんなー、このデカ乳」
「乳首なっが。こんな勃起させてどうしたのー?」
 ほんの数時間前まで誰にも見せたことのなかった柔肌には男共が群がっていて、大きな胸は好き放題に形を変えていた。
 乳首は先ほどと比べても完全に勃起させられていて、ビンビンに尖ったそれを指で摘まれたアリサが思わず声を漏らす。
「んんっ……あひっ!」
 媚薬のせいだろうか。身体は普段の何十倍もの快感をアリサの脳に送り込んでいた。実際、アリサは先ほどから乳首の先を撫でられるだけで何度も達してしまっている。
「ケツもすごいねー。おほ、こりゃ尻肉開くだけでも一苦労だわ」
「うわ、ケツ毛生えてんじゃん。だめだよー、女の子はこういうとこキチンとしないとー」
 尻の肉が押し広げられ、尻穴が衆目に晒される。自分ですら見たことのない場所を見られて、アリサは羞恥で頭がどうにかなりそうだった。
(み、見られて……! 胸、お尻……わ、腋も……! なんなのこのポーズぅッ!)
 気をつけの姿勢だと言われたのに、足を無理やりに開かれて、がに股にされた状態で男たちに尻の毛の生え方を観察される。尻を突き出した姿勢は、断じて気をつけなどではない。
 腕も頭の後ろに回されて、これでは腋も正面から丸見えだった。
(ち、乳首が……! うう、触るなぁ……触らないでぇ!)
 既に意識が飛びそうだった。勃起した乳首をこねくり回されるだけで、自分でする何百倍もの快感がアリサを襲う。
(乳首っ。な、なんで……触られ、触られてるだけなのに……! い、イク! このままだとイっちゃう!)
 当然というか、アリサの股からボタボタと大量の蜜がこぼれていく。
「なになに、みんなに触られて興奮しちゃったー?」
「変態じゃん。ちょっと幻滅だわー」
「そっ、そんな……おひっ!」
 蜜をすくわれて股下へと塗りつけられる。ぐちゅりとした刺激に、アリサはたまらずがに股をよじらせた。
「はは、ま×こぐちょぐちょ。大洪水だねーアリサちゃん」
「そ、それは……先輩の媚薬が……んひぃっ!」
 反論した瞬間、乳首が左右同時に引っ張られる。下げられるように引っ張られた刺激にアリサはガクガクと足を震わせ、突き出した尻をぶるんと揺らした。
(んぎぃっ!? ち、乳首……引っ張られてっ!)
「なんだこれ、マジでビンビンじゃん。チ×ポみたいに乳首勃起させて恥ずかしくないのかね君は」
「だ、だって! 媚薬、媚薬がっ」
 先輩の言う通り、アリサの乳首はまるで男性器のようにガチガチに勃起していた。元々長めの乳首だが、今日の勃起度合いは自慰のときとは比べものにならない。
(やばっ、イクっ! ま、待って……! イっ、イぃいい!? 乳首硬い! 乳首硬いぃい!?)
 ぷしゅりとまた床下に蜜が飛び、感度を上げられたアリサの身体は容易に絶頂へと達してしまった。
(ち、乳首!? 嘘でしょ!? さ、触られただけで!? んくぅおっ!?」
 続けて、二度目の絶頂にも簡単に達してしまう。もはや乳首はじっくりと自慰に耽ったときほどの感度になっていて、元々敏感なアリサは胸を触られるだけでゾクゾクとした快感を覚えるようになっていた。
「先輩のせいにするなんてとんでもない新入生だなー。ほら、お仕置きのキス」
「んぶっ!? んんんぅっ!?」
 口の中が煙草臭い舌で蹂躙される。実はこれでキスは三回目で、アリサのセカンドキッスも気がつけばあっさりと他の先輩に奪われていた。
「ほら、舌だして。んあー」
「ん、んあ……」
 言われるがままにするしかない。というよりも既に十分以上経っているような気がするが、時計どころか衣類すら持たぬアリサにそれを確認する術はなかった。
「そろそろ十分経ったかなー。おつかれさまアリサちゃん」
 そんなとき、救いの声が訪れる。「ちぇー」と男共の手が離れ、つかの間の休息にアリサはようやく一息ついた。
「ほい、次のクジだよアリサちゃん。王様当てたら終了って言っても大丈夫だかんねー」
 その言葉に、アリサは祈りを込めて棒を引く。最初に自分が引くのだ、不正はないはずとアリサは食い入るように棒を見つめた。
 4番。無慈悲にも、その番号が王様の口から告げられる。
「じゃあ4番が2番のチ×コを口で抜いてあげることー。五分でいかせられなかったら罰ゲームねー」
「おっ、俺だわ。アリサちゃんごめんねー」
 アリサは信じられないものを見るように棒を見つめた。そんなアリサの前に肉棒がずいと突き出される。少し前に、自分が気持ちよさそうといったあの肉棒だ。
「今日はアリサちゃんに運命感じちゃうなー。ま、よろしく頼むわ」
「あ、あの! その……!?」
 本当にするのか。そんな当たり前の問いかけすら許されぬままに、無情にもカウントダウンがスタートする。
「はい、始めー。五分でいかせられなかったら、今度は三時間好き放題ね」
「へっ!? あ、あうっ」
 それを聞き、慌てたようにアリサは目の前の肉棒に顔を近づけた。間近で見るとその形相は雄々しくて、「ひっ」とアリサは息を呑む。
 しかし三時間。十分であれだったのだ、三時間もすれば自分は壊れてしまうだろうと、アリサは覚悟を決めて突き出された肉棒に舌を伸ばした。

 ◆

「んっ、れろ。んぅ」
 部室に水音が鳴り響く。
 みんなに見つめられながら、アリサは必死になって肉棒に舌を這わせていた。
「あはは! アリサちゃん可愛いー! そんなんじゃ誰もイケないよー?」
「アイス舐めてんじゃないんだからさー」
 れろれろと肉棒の先を舐めるアリサを見て、周りの男たちが笑い出した。
 そのぎこちなさからアリサが生娘な様子がうかがえて、男共のテンションがわき上がる。
「ほら、もっとずっぽり咥えないと」
「下品にジュポジュポ吸うんだよ。トロくせーなー」
「う、うう」
 全裸で男の前に膝をついて逸物を舐めている。それだけでアリサにとっては死んでしまいたいくらいの出来事だ。
 けれどそれだけでは効果は薄いようで、アリサは泣きそうになりながら必死になって肉棒を口の中へと招き入れた。
「んっ、んぶっ……んんっ!?」
「お? ちょっとはマシになったじゃーん。歯当てたらその場で犯すかんな、気をつけろよー」
 いつの間にか口調が荒くなっている先輩に動揺しつつ、アリサは懸命に唇を尖らせた。口を窄め、歯が当たらないようにアリサなりに工夫する。
 ふーふーと鼻を広げ肉棒を咥え込むその姿には、普段の凛々しさは欠片も残っていなかった。
「はっは、すげー顔。こりゃ幼なじみくんに見せたらびっくりすんぞ」
「美人が台無しだねー。ぶっさいくなフェラ顔みんなに見られてるよ?」
「んぶぅ! んっ、んむぅッ!?」
 言われてアリサは自分の顔を想像した。こんなにも下品に口を窄めているのだ、よほど変わり果てているのだろうと、アリサは自慢の容姿がいとも容易く歪められたことに困惑する。
 けれど、それ以上にアリサを困惑させたのは、そんなことで火照ってしまう自分の身体だった。
 アリサの興奮が伝わったのか、男の一人がアリサの足を広げて尻を持ち上げる。
「んぶっ!? ん、んぅう!」
「はは、こうなるともうただの牛だなー。おら、股濡らして乳首おっ勃ててんじゃねーよ」
「ケツ振れケツー。みっともないフェラ牛がよー」
 がに股に足を広げながら、アリサは無我夢中で肉棒を咥えた頭を前後させる。早くイッてくれと願うが、目の前の男は全く達する気配はない。
 命令されるがままに腰を左右に振りながら、アリサは涙目で唇をじゅぼじゅぼと動かした。
「イかせらんなかったら、三時間みっちり全員の相手させっからなー。覚悟しとけよー」
「う、ううう……!」
 ぺしぺしと頭を叩かれながら、アリサはどうしてこんなことになったんだろうと一日を振り返った。
 本当なら今日は楽しい入学式で、華やかな学園生活の始まりだったのに。
「はい、あと十秒ー」
「!?」
 しかし無慈悲にも時間が過ぎていく。あっ、と思う間もなく、約束の一〇分は経過していた。
「はーい、時間切れー。アリサちゃん。罰ゲーム頑張ろっかー」
 置かれた右腕に、アリサは自分の行く末を心配する間もなく、またもや大事に取っておいたはずの唇を奪われるのだった。

 ◆

 そこには、全裸で懇願する少女がいた。
「す、すみません。処女だけは、処女だけは許してください」
 火照りきった身体で土下座しながら、アリサは衆目の前で床の上に額を擦り付けていた。
 このままでは、本当に最後までされてしまう。それだけは逃れようと、アリサは外聞もなく裸の身体を折り畳んでいた。
「えー、そんなこと言われてもなー。好き放題って約束だったしなー」
「そこをなんとか! こ、この通りです!」
 もはや謝ることに疑問も湧かなかった。ただただ懇願するためにアリサは声を震わせる。
「そうだなー、俺たちも鬼じゃないしなー。わかった、罰ゲームはなしにしてあげるよ」
「ほ、ほんとですか!?」
 その声にアリサが顔を上げる。一縷の希望を覗かせたアリサの手元に、けれど一枚の羊皮紙が滑り込んできた。
「これは……?」
「犯すのなしにする代わりにさ、この契約書にサインしてよ。あ、契約の魔法かけてるから……破ると『ボン!』だからねー」
 そこには、用意されたように文面が並べられていた。そしてそれを読んだアリサの顔面から血の気が引いていく。
 それは、とても容認できるようなものではなく――
「あ、あの……こ、これって……」
 いってしまえば、処女を犯さない代わりに研究会のモルモットになれというものだった。これにひとたびサインすれば、いかなる魔法実験への参加も拒否できなくなってしまう。
「素材が優秀じゃないとさぁ、実験のクオリティも下がるわけよ? その点、アリサちゃんなら言うことなしだしさ。魔法界の発展のために、協力してくんない?」
 そこで初めて、アリサは自分がなぜこの研究会に招かれたのかを理解した。最初から、モルモット候補で呼ばれたのだ。
「大丈夫、命に関わる実験はしないからさ。ちょーっとばかし、媚薬と淫魔術の雌モルモットしてくれたらそれでいーから」
 男は優しくにこりと微笑む。
「嫌だったら全員でママになるまで犯すけどさ、どーする?」
 その笑顔に、アリサは自分に選択権などないことを理解した。目の前に差し出された羽根ペンを、震える手で受け取る。
 震えながら書くサインはぶれぶれで、けれどそれを満足そうに男は受け取った。
「ま、これからよろしくね。アリサちゃん」
 こうして、アリサ・スタンダードの雌モルモット生活が幕を開けたのだった。

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