本販売日:2025/08/22
電子版配信日:2025/09/05
本定価:935円(税込)
電子版定価:935円(税込)
ISBN:978-4-8296-4819-3
「安全日だから生で挿(い)れていいよ……」
おいで、と息子を誘うように両手を拡げる陽奈。
誰にも気さくだけど、女の色っぽさに溢れ、
未婚のシンママで雅を育ててくれた愛する母。
いやらしい目で母を見ることに抱く罪悪感。
ある日、母さんとエッチしたい? と訊かれ……
第一章 エッチなことはお母さんが全部教えてあげる
第二章 安全日だから生(なま)で挿れていいよ
第三章 淫らな母たちのお誘いに我慢できません
第四章 お母さん以外の人とエッチしてもいいから
第五章 母さんたちとお泊まりでセックスレッスンなんて!?
第六章 後ろから前から愛されて私たち溶け合ってる……
エピローグ 淫母たちとの理想の新生活
本編の一部を立読み
第一章 エッチなことはお母さんが全部教えてあげる
「ふあぁ、母さんおはよう。お、美味そうな匂いだ……」
月曜の朝、寝ぼけ眼を擦りながら階下に降りた雅の鼻孔を鰹出汁の香りがくすぐった。台所ではエプロン姿の母、陽奈が、小気味いい音を立てながら包丁を動かしている。
「おはよう雅。いまお味噌汁の準備してるから、先食べてて」
雅はちゃぶ台の前に座った。焼き鮭と卵焼き、炊き立てのごはんが卓上に並んでいる。暖かい湯気が、週初めの憂鬱を優しく包み込む。
「はーい、お味噌汁お待たせっ」
母はエプロンを脱ぎ、向かいの座布団に座る。
部屋着のTシャツにショートパンツ。茶色がかった長髪を無造作に束ねている。白いうなじと揺れる後れ毛から、自然な色気が漂っている。
本人曰く、学生時代はいたって真面目だったらしいのだけれど、どこか元ヤンっぽい艶を感じさせる。顔立ちは華やかで、大きな瞳と長い睫毛がひときわ目を引く。化粧っ気はないが、肌は滑らかで透明感がある。
(母さん、すっぴんでも十分すぎるくらい綺麗だ……)
身体に張り付いたTシャツから、二つの突起が柔らかに浮かび上がっている。華奢な手足に似合わぬ豊満な胸が、堪らなく魅力的だ。
(くっ、俺は何を考えてんだ? 自分の母さんをエロい目で見る息子がどこにいるんだよ……)
雅は自分を戒めながら、無言で箸を動かす。
「雅、ちゃんと勉強してるの? 油断してると、すぐ受験だよ?」
「大丈夫。俺、けっこう成績いいんだから」
「さっすがぁ、雅は私とは頭の出来が違うからね。頑張ってっ」
母は未婚のシングルマザーであり、雅には父親の記憶がない。
母より年上で頭のいい人だったそうだ。今は大病院の跡継ぎとして医者をしているらしい。対して母は勉強が本当に苦手で、なにかと苦労したそうだ。
それでも毎日スナックで遅くまで働き、昼はパートまでこなして一人息子の自分を育ててくれた。そんな母のことを、雅は心から尊敬している。
雅は朝食を食べ終え、玄関に向かう。母はいつものように見送ってくれる。
「はい、お弁当。じゃあ今日も張り切って勉強、勉強っ」
(母さん……俺は毎朝ギリギリまで寝てるってのに、早起きして弁当まで用意してくれる。疲れてないわけないよな……)
「ありがとう。毎日作るの大変じゃない?……俺、菓子パンとかでも……」
「何言ってんの。朝ごはんのついでだからいいのっ。ほら、行っといでっ」
力強く肩を叩かれ、雅は学校に向かう。息子をいい大学に入れる。それが母の希望である。子供には苦労をさせまいと思ってくれているようだ。
(気持ちは嬉しいけど、母さんにはもっと自分の事を考えて欲しいんだよな……)
一人息子として、母の希望を叶えたい。父の話を聞かされて育ったことで漠然と医者への憧れがあり、決して成績も悪くない。とはいえ医学部の学費は桁違いに高額で、進路は目下の悩みの種だ。
(早く稼げるようになって、母さんに楽をさせてあげたい。でも俺は……いい大学なんか行けなくても、母さんと一緒なら十分だ……)
脳裏に先ほど見たノーブラの胸がちらつく。
(子供の頃は家を出るとき、何も考えずに母さんに抱きついてたのに……)
今となっては気恥ずかしくてできない。最近は母を女として見てしまう。脱衣場にある母の下着をこっそり部屋に持ち帰り、自慰に耽ることもある。
(これって逃げなのかな。勉強が嫌だから?……それとも単に母さんを……)
雅は悶々としながら、一人通学路を歩いていく。
「ふう、さて、もう一息っと……」
陽奈は雅を送り出すと、食器の片づけを始めた。夜遅くまで働き、週に三日は昼のパートもこなす毎日だ。さすがに疲れが溜まっている。
しかし息子にお弁当を作る機会だって、いつまでもあるわけじゃない。
そう考えると、せっかくなら準備してあげたくなってしまう。
(さて、片づけ終わりっと……お昼までは休める……)
雅が学校に行ってしまった後は、部屋がやけに静かに感じる。
寂しさを紛らわせるために見る気もないテレビをつけ、草臥れた畳の上に寝転がる。古びた小さな一軒家は、両親が残してくれた唯一の財産だ。
(雅、私の胸、見てたよね。母として、もっとちゃんとするべきかな……)
Tシャツの上から浮き出した突起に触れる。んっ。思わず吐息が洩れる。
(もう何年も、誰からも触られてない……欲求不満?……だから、わざと雅を挑発するみたいに?)
ワイドショーでは、雅に面影の似た若手俳優のニュースが流れている。
(雅、峻さんに似てきたな。頭もいいし、やっぱり親子なんだなあ……)
息子と元夫の面影が重なり、かつて教え込まれた性技の記憶を反芻してしまう。
堕胎を迫られたり、認知してもらえなかったり。いい想い出がないはずなのに、まだ未練が残っている。
ショートパンツに手を挿し込み、下着の上から股間を撫でる。
(んっ、峻さん……また触ってほしい……)
陽奈は淫核を摘み、くりくりと撫で回す。元夫の面影を宿し始めた息子の姿に、自慰に耽る自分を止められないのは、今日に限ったことではなかった。
染み出した蜜がしっとりと下着を濡らし始めたころ、スマホが震える。
『相談したいことがあるんだけど、ちょっと話せない?』
陽奈は画面に映る送信者名に驚き、携帯を取り落としそうになった。それは、数年ぶりの元夫からのメッセージだった。
(こういうの、なんて言うんだっけ……そうだ、虫の報せってやつ?……)
その夜。一人で夕食を済ませた雅は、机に向かい静かに勉強していた。
不意に、階下から何かが倒れるような音と、くぐもった笑い声が聞こえてくる。
慌てて階段を下りると、母が床に突っ伏していた。
「どうしたの? 大丈夫?」
「んー、あー……らいじょぶ……っと」
頬は真っ赤に染まり、目元はとろんと潤んでいる。軽く乱れた髪が額に張りつき、無防備な色気を漂わせている。
雅は駆け寄り、その肩に手を添える。途端、母の体温がじんわりと掌に伝わり、かすかにアルコールと香水が混じった甘い匂いが鼻孔を刺す。
いつもと違う、どこか柔らかく危うい気配。雅は瞬きし、心の中のざわめきを打ち消すように小さく深呼吸した。
「そんなところで寝ないでさ、立てる?」
「あー、らいじょぶらって。ちょっと、ひとやすみ……」
「ちょっと……せめて服を着替えてから……」
「らいじょー……ぶ……」
やがて母は、畳の上ですやすやと寝息を立てはじめた。
「ちょっ、こんなとこで寝るなよ……」
雅は仕方なく寝室から毛布を運び、母に被せた。
無防備な寝姿が、妙に色っぽい。ぽってり厚い唇が開き、白い歯が覗いている。
紺のタイトミニ、汗で貼りついた白いブラウス。薄い生地から下着のラインが透け、胸元から柔らかそうな谷間までもが露わになっている。
(ヤバいな、目の毒だ。でも、寝ちゃってるし……少しくらい、いいか?)
雅は、母の隣に添い寝するように横たわると、しばらく母の様子を見つめた。
息がかかるほど近づいても、母が目を覚ます様子はない。
毛布の中に潜り込み、そっとブラウスのボタンに手をかける。押さえつけられていた膨らみが弾けるように飛び出し、隙間から白い下着が覗いている。それでも母が目を覚ます気配はなかった。
(ああ……俺は何を……母さんは俺のために必死で働いてるってのにっ……)
心臓が口から飛び出しそうなほど、激しく脈打っている。
見てはいけない。そう自分に言い聞かせているのに、震える指が止まらない。襟元に指をかけ、そっと拡げてしまう。
(おおっ、下着がっ……こんな目の前にっ……)
繊細な刺繍が、やけに艶やかに見える。薄いブラウス越しに感じる胸の丸みが堪らない。興奮が、罪の意識を飲み込んでいく。
我慢できず、そっとブラの表面に触れる。指先に神経を集中し、下着のラインに沿って肌の際をなぞる。
人肌の温もりが、母に触れているという実感をくれる。頭と股間に大量の血液が流れ込んだせいで視界がぼやけ、ペニスがじんじんと痛む。
(だめだっ、母親で勃起するって、俺はやっぱり変態なんだっ……)
自分を罵っても、指が母の肌を求めてしまう。遂に下着の中に手を挿し込む。吸い付くような乳房の感触に恍惚となる。
ずっと夢見てきた母のおっぱいが今、この手の中にある。
いや、十何年前は散々楽しんでいたはずなので、久しぶりの再会ということになるのだろうか?
(柔らかいだけじゃない、しっかりハリがある……)
人差し指が、硬い突起を捉えた。その瞬間、母がぱちりと目を開く。
「あれ?……どうしたの?……」
(バレた……ああ、終わったっ……)
母は何も言わず、雅を見つめた。その瞳に咎めるような色はない。
「あの、母さんが寝てたから……その……」
母は何も言わず、ただじっと雅を見つめている。大きな瞳が潤み、夢の中のような静けさで涙が零れ落ちる。
(母さん、泣いてる?……嘘だろ……)
雅は母の涙を初めて見た。言い知れない感情が沸き上がり、胸の奥を激しく掻き乱す。
「ごめんっ、俺が馬鹿だった……許してっ……」
雅は縋り付き、許しを請う。母は何も言わず雅を抱き締めてくれる。
ふわりと頬に触れる、たおやかな胸の感触。しっとり熱を帯びた柔白肌から立ち上る甘い香りに、股間が刺激されてしまう。
(うわぁっ、こんな時にまたっ……)
不意に、母は嗚咽を漏らしはじめた。震える腕でしがみつかれ、豊満な胸元に顔が埋まる。とくん、とくんと母の胸の鼓動が聞こえる。
「……どこにも行かないで……私を一人にしないでぇっ……」
(え?……どういう意味だ?……)
「母さん、俺はどこにも行かないよ。ずっとここで母さんといるよ……」
雅は母を抱き締める。腕の中ですすり泣く母は、少女のように弱弱しい。
(母さんをこんなにして……俺は何をしてるんだっ……)
「ずっとそばにいてよぉっ……お願いっ……」
母の指が頬を撫で、酒が混じった甘い吐息を感じる。不意に唇が、ふわりと柔らかい感触に包まれる。
(……なんで?……俺、母さんとキスしてるっ……)
雅は唇に吸い寄せられ、差し込まれた舌にぎこちなく応える。母の手が雅の背中に回り、柔らかい胸が押しつけられる。
二人は畳の上で縺れ合い、互いの身体をまさぐり合う。母の指がシャツをたくし上げ、肌をなぞる。ぞくり、と快感が背筋を駆け上がる。雅は夢中で母の舌を吸い、華奢な背中を撫でる。勢いでブラのホックをぱちん、と外してしまう。
「私、ずっとずっと寂しかったんだからっ……」
「ごめん、母さんっ……俺、気づけなくてごめんっ……」
母の指が雅の股間をまさぐり、硬くそそり立ったペニスを探り当てる。スウェット越しに陰茎を握られ、あぁっ、と雅は声を漏らす。
(母さん、何を?……ああっ……俺、止めなきゃいけないのにっ……)
母の指がするりと下着の中に侵入し、肉棒を締めつける。あうっ。漏れ出す喘ぎを舌で塞がれ、興奮で頭に血が上る。
ブラウスから母の乳房が零れだし、思わず手を伸ばす。熱い肌の感触が堪らない。全身が性器になったように、どくんどくんと脈を打っている。
(嘘だろ……どうして?……ああっ、でも、気持ちいいっ……)
母の指が張り詰めた陰茎を甘く握り、優しく扱く。絡みつく指の滑らかさが堪らない。亀頭に添えられた親指が、敏感な裏筋をくりくりと撫で回す。
(うあぁっ……こんなの、我慢できないよっ……)
母の指が、大量に溢れ出した先走り汁を纏う。
鈴口から裏筋を、ぬるぬると絶妙な力加減で撫で回してくる。
快感で身体が硬直し、薄いブラウス越しに母の乳房を掴む。天国のように柔らかい感触。手のひらから伝わる体温と胸の鼓動。
口内を掻き回す母の舌が、にちゃにちゃと淫靡な音色を響かせる。
(もう、だめだ……出るっ……)
びゅくぅっ。母の掌の中で絶頂を迎え、電流のような快感で身体が跳ねる。
気が付くと母はまた目を閉じ、ペニスを握ったまま寝息を立てている。
(……母さん、今のは?……酔って誰かと間違えたのか?)
最初は母の身体を触っていたことがばれて、泣かれているのだと思った。しかし、だとしたらさっきの母の行動は辻褄が合わない。
混乱しながらも、問い詰める気にはなれない。雅は母の手に飛び散った欲望を綺麗に拭き、すやすやと眠る母にそっと毛布をかけた。
「おはよう雅。朝ご飯できてるよ」
翌日の母は、いつもと変わらず朝食の準備をすませていた。洗いざらしのジーンズにTシャツ。ブラは昨晩と同じもののようで、繊細なレース模様がうっすら浮き出ている。雅は平静を装いながら卓につく。
(透けた下着もまた色っぽい……って、俺はまたイヤらしい目で母さんをっ……)
卵焼きと焼きたらこ、のりと味噌汁。相変わらず最高の朝ご飯だ。
「昨日飲み過ぎちゃってさ、買い物できなかったから有り合わせね」
「十分だよ。俺、たらこ焼いたの大好きだし」
(普段通りだ……昨日のあれは、何だったんだ?)
雅は平静を装いながら母を観察するが、特段変わった様子はない。まるで全て夢だったかのようだ。朝食を食べ終え、いつものように玄関に向かう。
「じゃあ、行ってくるね」
「はい、ちゃんとお弁当も持ってね」
「うん、母さん……いつもありがとう」
いつもと同じようにお弁当を受け取り、雅は家を出た。昨晩の鮮烈な射精の記憶が、間違いなく身体に刻み込まれていることを確認しながら。