妊活相手に選ばれました 女子アナ&会社の後輩&隣人妻

著者: 相内凪

本販売日:2026/06/23

電子版配信日:2026/07/03

本定価:935円(税込)

電子版定価:935円(税込)

ISBN:978-4-8296-4882-7

「一夫多妻法」で、非モテの悠馬が妊活相手に選ばれた。
初恋の女子アナが、裸エプロン姿で中出しをねだり、
健気な後輩は、出張先のホテルで交尾の悦びに目覚め、
レスに悩む隣人妻は、出産のラストチャンスに賭け……
AIによるマッチングで引き合わされた三人の美女と、
子作りに励むハーレム生活は、いま始まったばかり!

目次

第一章 初恋の人気女子アナと子作りマッチング

第二章 二人目の妊活相手は会社の可愛い後輩

第三章 裸エプロンでキッチン孕ませ

第四章 三人目の種付け指名は隣家の人妻?

第五章 開放感溢れすぎの子作り旅行

最終章 全員で毎日子作りハーレム生活

本編の一部を立読み

第一章 初恋の人気女子アナと子作りマッチング

 帰宅してすぐにテレビを付け、録画リストを表示させる。今日の夕方の報道番組の再生を開始すると見慣れたコマーシャルが流れ始めた。中原悠馬の毎日の大切なルーティーン作業だった。
『……本日の夕方までに届いたニュースがこちらです』
 テレビからは落ち着いた女性の声が響いてくる。
「ああ、九条さんっ! はぁ、今日も綺麗だなぁ……っ!」
 画面に映っているのは、九条佳乃子。キー局の人気ナンバーワンの清純派女子アナ、通称カノノンが番組の進行を務めている。
 スモーキーグリーンのとろみのあるボウタイブラウスに、ベージュのタイトスカート。佳乃子が身体を動かすとボウタイが優雅に揺れる。
 ミモレ丈から伸びる美脚にはポインテッドトゥのパンプスを合わせていた。小粒パールのイヤリングが華やかさを添える。女子アナらしい上品な華やかさが際立つ、完璧なコーディネートだった。
 悠馬は何も考えず、ひたすらうっとりと画面を見つめる。時間はすでに夜の九時を回っていた。わざわざ夕方の情報番組を録画してまで視聴し続ける理由は、ただ一つ。カノノンを見たいだけであった。
 ニュースを読み上げる麗しい姿と、透明感のある美声が悠馬を癒してくれる。仕事と家を往復するだけの退屈な毎日の中、カノノンを見つめる時間だけが極上のリラックスタイムであった。
「んん……。今日はやけにぴったりした服だなあ」
 発泡酒のプルタブを開けながら改めて佳乃子の姿をマジマジと見つめた。コーナーの切り替えのタイミング、彼女が他の共演者と立ち位置を交換している。
 スタジオの中を数メートル移動するだけの小さな動きだったが、ブラウスに包まれた胸部やタイトスカートのヒップがググっと盛り上がった。セミロングの艶髪がさらさらと流れてフェミニンなシルエットがより強調された。アナウンサーとしての実力だけでなく、その豊満な肉体に隠れ男性ファンが多いと聞く。
「いかんいかん。推しの九条さんをエッチな目で見るなんて! 真面目な報道番組なんだから……。誰もそんなつもりはないはずだ」
 推し、という言葉自体には多少の語弊があるだろう。悠馬は佳乃子を良く知っている。同じ高校出身の同級生で、二年生の時はクラスメイトであったからだ。最終学年では二人とも生徒会に所属し、活動をともにした。カノノンという通称ではなく九条さんと呼ぶのも、当時の癖が抜けないからだ。
「九条さんはどんどん活躍して、有名になって、綺麗になって、本当にすごい。それに比べて俺は、地味というか何というか……ハァ」
 悠馬は、中小企業のうだつの上がらない営業マン。今のところ出世の見込みはない。一方の佳乃子は人気女子アナとして唯一無二の存在。一体どこで差がついたのだろう? 先ほど開けたばかりの発泡酒はいつの間にか空になっていた。
『それでは次のニュースです。一夫多妻法案、いわゆるAI子作り法についてです。この法律が施行されてもうすぐ四年が経過しようとしていますが……』
 AI子作り法、単に子作り法と呼ぶ人もいる。少子高齢化に対する最後の手段として、国が無理やり導入を決めた制度だった。
 妊娠可能な未婚の男女をAIがサンプリングして、半強制的にカップルにされるというものだ。一人の男性につき三名までの妊娠適齢期な女性がセッティングされる。カップリングした男女は出産の結果に関わらず重婚を認められた。
 当初発表された時は世間からの非難は轟々だったものの法案は成立。AIによる強制カップリングが開始となって四年が経過する現在、この法案によって成立したカップルたちをあちこちで目にするようになっていた。
「とんでもない法律だと思ってたけど……。意外と皆、馴染み始めてるのか?」
 人口増に必死な国家に辟易としながらも、素敵なパートナーとのマッチングを心密かに楽しみにしている国民は一定数存在する。悠馬もその一員であるように。
「そういや子作り法のアプリを登録してしばらく経つな。何も音沙汰がないってことは……俺みたいなやつは用なしってことかも」
 子作り法の対象者は全て専用アプリで管理される。登録からカップリング、セックスの結果まで(!)対象の男女はアプリへの報告が義務付けられていた。
 悠馬のスマホにも子作り法アプリがインストールされている。約一か月前に登録したまま、ほったらかしにしてあった。
 ピロンッ。手の中にあるスマホから機械音が鳴る。小さな画面には『一人目のマッチングが完了しました。子作りを開始してください』と表示されていた。
「えええっ! まさかこんなタイミングで? あ、相手は……。誰だ?」
 震える手でアプリにログインし、運命のお相手を確認する。そこには『九条佳乃子』という氏名があった。

 三日後の土曜、顔合わせの日。お相手の九条佳乃子さんとはアプリ上で日程調整のメッセージをやり取りしただけ。まさか相手が本物のカノノンなのか、それとも同姓同名の全く別の女性なのか、確認することができなかった。
(まさか、九条さん……なわけないよな? でも九条佳乃子ってよくある名前ってわけでもないし。うう、腹が痛くなってきた)
 指定された喫茶店には三十分も早くついてしまった。あまりの緊張で心臓が口から飛び出しそうだ。
「……お待たせしました。中原悠馬、さん、ですか?」
 背後から小声で話しかけられた瞬間、悠馬の背筋がビクンと跳ねた。
「はっ、はい……っ! 中原悠馬、と、申します。初めまして……」
「……初めまして、じゃないわよね。やっぱり、中原君だった」
 悠馬は目を見張った。本物のカノノンが、目の前に立っていたからだ。マスクを付けていても分かるほどの美女オーラは、間違いなく本人だ。
「やっぱり九条さんだったのか。同姓同名の別の人かと……」
 佳乃子は周囲を気にしながらマスクを外す。カノノンであると知られたら、ファンから声を掛けられてしまうのだろう。有名人らしい仕草が板についている。
「私も、そう思ってた。まさか中原君とマッチングするなんて……びっくりよ。私たちが会うのって、卒業式以来よね?」
 ピアノの旋律のような、繊細で落ち着いたカノノンの生声。普段テレビから聞こえてくる音とは段違いの音色である。
 佳乃子の見た目は見目麗しい『カノノン』だが、話をする雰囲気は高校生の時から変わっていない。当時のことを思い出して懐かしさが込み上げる。
(九条さんはあの時のままだ。落ち着いた声のトーンも、ゆっくりする瞬きの癖も……。今はカノノンじゃなくて、今の俺の前では九条佳乃子、なんだ)
 リブニットのグレーワンピースにカーディガンという装いは、大人っぽさもありつつ可愛らしさを残す。手先には上品なフレンチネイルが施されていた。
 レースカーテン越しに日光が差し込み、佳乃子の顔を神々しく照らす。切れ長で清楚な瞳、美しく真っすぐに通った鼻梁、慎み深い口唇。ナチュラルな薄メイクなのは今日がオフだからだろう。毎日テレビ画面越しに見ていた麗しい顔立ちが、今、悠馬の目の前にあった。
(てことは。俺、九条さんと子作りする、ってこと? えええ……っ!)
 こうして佳乃子と話している理由は一つだけ。AIによってマッチングした男女には、子作りが義務付けられている。
「九条さんみたいな人もアプリに登録させられるんだね。意外だよ」
「でも……私、たまたま目立つ仕事をしてるだけの、ただの会社員なのよ」
 お互いにソワソワしているのは、二人の頭の中に『子作り』という単語が浮かんでいるからだろう。
「私、今社員寮に住んでいるの。家族以外は入れないから、中原君のお家に行ってもいい?」

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