孕母

著者: 相内凪

本販売日:2024/09/24

電子版配信日:2024/10/04

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4756-1

「母の務め」として義息に筆下ろしを施した香代子。
丁寧な手コキ、淫猥なキス、愛撫の指南、挿入の誘導……。
親子関係を越え、昼夜を問わず交尾を繰り返すにつれ、
愛おしい息子との、危険な妊娠願望が高まっていく。
子宮が痺れる快楽に酔いながら淫母は囁きかける。
「倫太郎が母さんを孕ませてくれるのね……」

目次

第一章 童貞卒業は母子の初めての共同作業

第二章 夫よりも息子との妊活を望む義母

第三章 狂った母子関係が導く叔母の種付け

第四章 母と味わった中出し体験を元カノに

第五章 互いの子作り願望で結ばれた親子の絆

最終章 孕母へと溺れゆく子宝温泉

本編の一部を立読み

第一章 童貞卒業は母子の初めての共同作業

 一時間かけて明日の講義資料に目を通し終えると、医大生の島田倫太郎の腹がグゥ、と鳴る。自室ドアの向こう、キッチンからは肉の焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。
「今日も父さん、いないんだったな。ということはまた二人っきり、か……」
 早くご馳走にありつきたいのに、部屋から出るのに二の足を踏む。複雑な思いは今からともに食事をする相手に起因していた。
(長いこと父さんと二人暮らしだったから、家の中に女の人がずっといると、調子が狂っちゃうんだよなあ)
 重い足取りでダイニングに入る。テーブルの上にはすでに夕食の準備が仕上がっていた。メインディッシュのチキン南蛮の上、タルタルソースが輝く。夏野菜たっぷりのサラダが添えられていた。
「お勉強、お疲れ様。今日はお夜食必要かしら? いつでも言ってね」
 チェック柄のエプロンを外しながら現れたのは、島田香代子だ。実父の再婚相手で、倫太郎の義母である。一年前の入籍と同時に、この家での生活をスタートさせていた。
「あ、ありがとうございます、義母さん……」
 カトラリーを並べる彼女の後ろ姿を見つめる。ふんわりとしたシルエットの半袖サマーワンピースを着用していた。薄水色のさらりとしたリネンの布地が、香代子の清楚さを際立たせている。
 艶々とした黒髪を一つに束ねてアップにしていた。ただ食事の用意をしているだけなのに、女優のような気品と優雅さを漂わせる。
「……ええと。倫太郎君の飲み物は、お茶でいいかしらね」
 香代子がくるりとこちらを振り返った。彼女の動きに合わせて、ワンピースの布地が豊満な身体に張り付く。丸く膨らんだ胸部にむっちりとしたヒップラインがクイッと浮かび上がった。裾からスッキリと伸びる素足がやけに色っぽい。思わず凝視しかけて、倫太郎は慌てて視線を外す。黙って首を縦に振った。
(最近暑くて薄手の洋服ばかりだ。変なところばっかり見てしまう……)
 悩みの原因は目の前の義母その人であった。子供の頃に母親を亡くした倫太郎は女性と暮らした経験がほとんどない。何より、未だ童貞の青年にとって、美しい香代子は魅力的すぎた。落ち着いて生活できるはずの自宅で始終ソワソワしてしまうのである。
 黙って席に着いた倫太郎にあわせて彼女も着席した。倫太郎の父、島田樹は仕事で不在。小さい会社であっても代表取締役を務める父は毎日仕事に精を出している。
「……いただきます」
 小さく声を掛け、二人だけの夕食がスタートした。実に、きまずい。
(俺、感じ悪いよなあ。でも、どうやって反応するのが正解なんだろ……)
 二十二歳、女性経験なし。かつては彼女という存在がいたこともあったが女性の考えることは未だによく分からない。しかも義母との年齢差は十八もあった。
「えっと……倫太郎君のお口に合うといいんだけど。お代わりあるからね」
 香代子がこちらを気遣っている。そんなことくらい分かるのに、微笑み返すことすらできない。義理の親子は静かに対面しながら食事を進めていく。
(本当は俺だって、仲良くしたいと思ってるんだけどな……)
 倫太郎は母親という存在に憧れがある。優しいお母さんにたっぷり甘やかされたいという願望を捨てきれぬまま、この年になってしまった。しかし目の前の女性は義理の母であるし、何より美しすぎる。
(こんなに綺麗な人は母さんっていうより、姉さんって感じ)
 真正面に座る義母の顔色をチラチラと見やる。栗色の大きな瞳、真っすぐに通った鼻梁、ふっくらと柔らかそうなリップライン。今日は休日であったが彼女はいつも薄化粧を施す。首元からデコルテまで広がる雪白の素肌が映えている。エレガントな顔立ちとは対照的な肉感ボディとの対比はいつも青年を困らせた。
「……最近肩こりがひどいの。仕事が忙しいからかしらねえ」
 無言の食卓に耐えかねたのだろう。独り言のように義母が呟いた。香代子は樹の会社で長年事務員として働いている。社長秘書のような役割も担っているので、倫太郎の実父が忙しくなればおのずと彼女も繁忙期に入るのだ。
「肩こりって、肩の筋肉だけが硬直してるんじゃないんですよ。首とか背中とか上半身全部が繋がってるんで……」
 先ほど明日の解剖学の予習を終えたところだった。仕入れたばかりの知識とリンクして、思わず倫太郎は返事をした。
「えっ、そ、そうなの。私、ずっと肩だけ揉んでいたわ。違ったの」
 青年が会話を続けてくれたことが嬉しかったのだろうか、香代子は少しオーバー気味に反応を返しながら、自らの左肩をトントンと叩いた。
「……俺でよければマッサージしましょうか」
 口を突いて出た言葉に、香代子だけでなく倫太郎自身が驚いていた。
「あ、明日からの授業、筋肉の働きについて学ぶんです。役に立たないかなって」
「嬉しいわ。倫太郎君からそんなこと言ってくれるなんて……」
 言い訳じみた言葉を並べながら香代子に視線を投げた。先ほどまでの気を遣った微笑みではなく、柔和に表情を崩している。まるで蓮がゆっくりと花弁を開かせるような、可憐で優美な微笑みだった。
(義母さんも俺と二人で、息が詰まってるんだろうなあ。肩こりってもしかして俺の扱いに困ってるせい? ああ、マッサージするとか言わなきゃよかった)
 自虐的になりながら、倫太郎はサラダの一欠片を口の中に放り込む。

 倫太郎は香代子の後頭部を見下ろしていた。こんなふうに誰かのつむじをまじまじと見たことなどない。彼女はダイニングチェアに姿勢正しく着席している。義理息子からのタッチを待って、そわそわとした雰囲気が漏れていた。
(変なこと言わなきゃ良かった。ちょっとだけしてすぐに部屋に戻ろう)
 申し出を反故にできなかったのは香代子の笑顔のせいだった。あんな顔されたら、とても無視はできない。
「……触ります、よ」
 か細い肩に両方の手のひらを乗せ、グッと押し込む。確かに首周りの筋肉が凝り固まってしまっているようだ。
「結構凝ってますね。慢性的なものっぽいですけど」
「ンッ、そうなの。ずっとカチカチで、んふぅ……。困ってるのよ」
 倫太郎のマッサージに合わせて香代子が吐息を漏らす。
 肩の丸みから続く上腕二頭筋にそっと指を這わせていく。半袖を越えて彼女の素肌に直接触れた。むっちりと柔らかい二の腕の弾力が青年の指を受け止める。
(やべ、エッチな気持ちになっちゃいそう。いやいや、集中しないと!)
 二の腕の柔らかさはその人のバストの柔らかさと同じだというのは本当だろうか? 変な想像力を働かせそうになって、青年は必死に理性を押し留めた。
「ん、んん……っ。誰かに触ってもらうだけで、気持ちいいのね」
 香代子の反応がいちいち扇情的に聞こえる。少なくとも、マッサージを嫌がられてはいない。彼女の反応が青年を後押しした。
「次は背中を触ります。痛かったら、言ってくださいね……」
 二の腕から肩へのフェザータッチを経て、義母の背中へ手を着地させた。首から続く背筋はどこか緊張を残している。肩甲骨周辺からマッサージを始めようとした時、倫太郎はあることに気が付いた。
(あれ、ブラジャーって触っていいのか? 普通はダメだよな)
 マッサージのツボのほとんどが下着の下に隠れてしまっていた。どうしたものかと動きを止めると、香代子が前を向いたまま囁いた。
「……ブラが、邪魔なの? 取った方がいいかしら」
「えっ、えええ? いや、邪魔なのは、そう、ですけど……」
 取り繕うこともできず、倫太郎はオタオタしてしまった。マッサージのためとはいえ、女性にブラジャーを取らせるなんて。しかもその相手は義母である。
「せっかくマッサージしてもらうんだもの。効果があるほうがいいわ」
 香代子は両手を背に回す。パチンという小さい音がして、彼女の上半身がふわりとほどける気配があった。
 右往左往するだけの倫太郎を他所に、ゆったりとしたワンピースの中で彼女の両腕が器用に動く。なんと香代子は着衣したままでブラジャーを脱いでしまった。
 スカートの裾野からオフホワイトのブラが現れたが、テーブル上の布巾の下に隠されてしまう。
「私の下着なんて見たくないわよね。……さっ、マッサージを続けましょうか」
 青年の視線は布巾の盛り上がりに吸い寄せられていた。一瞬だけだったが、小ぶりのメロンくらいなら包めそうな丸いカップが二つ繋がっていた。
(脱ぎたてのブラジャー……。なんだかイケないことをしてる気分)
 倫太郎は頭を一度振って、義母の背と向き合う。ワンピースの上から手のひらを当てて、ガードをなくした背筋にそっと指先を流した。
「ええと、その。下着の締め付けが強すぎるのかもしれませんね」
 表面的な会話を続けながら青年の妄想がエスカレートしていく。香代子の首筋からミルクのような甘く芳しい香りが立ち昇っていた。
(や、やばい。なんか勃ってきちゃった……)
 想定外の脱衣ショーに加えて、生々しいオンナのフェロモン。五感に訴える美熟母の魅力が男の感性を無邪気に突き刺す。
 肉体を凝視していてはやましい思いを見破られてしまいそうで、倫太郎はとにかく手を動かす。背中から肩に繋がる筋肉を刺激して溜まったリンパを流した。
「あ、フゥ……ッ! いいわ。倫太郎君、とても上手よ……アンッ」
(気持ちいいのは嬉しいけど、そんな声出さないでくれ……っ)
 ほっそりとした首筋、うなじに張り付く後れ毛、つるりとした耳裏から薫る甘い香り。二十二歳の性感はノックアウト寸前だ。義母の首元を見つめ続けることができずに、青年は視線を前方へと逃がした。
(う、う、うわぁ! こっちの方がよっぽどエロいじゃないか……っ)
 開いた襟ぐりから鎖骨がくっきりと浮かび上がる。その先、大ぶりのバストがプルプルと揺れているではないか。薄水色のワンピースの布地をグンと突き上げて、二つの膨らみが弾む。マッサージの動きに合わせて丸い双丘が震えていた。
 注目するべきはその頂点だ。先端部分が尖っているのは、ノーブラのせいだろう。さらりとしたリネンの生地をぽっちりと押し上げる。思わず、手が止まる。
「どうしたの、倫太郎君。……って、キャッ!」
 マッサージが途中で停止したことに疑問を感じた香代子がふいに振り向いた。その瞬間、彼女の鼻先に股間の鋭利な膨らみがグイと迫る。
「うわあ、すみません……っ! ごめんなさい……!」
 さすがに言い訳できなかった。幻滅されるだろうか、それとも叱られるか。ただでさえ義母とは良い関係ではないというのに、悪化させるような真似だ。
「これって、えっと……。わ、私のせい……よね?」
 青年の想像とは違い、彼女はやけに複雑そうな表情を浮かべている。
「肩もみをねだるようなことを言ってしまって。倫太郎君こそ、疲れてるのね」
 義母さんのうなじからいい匂いがしたんで。マッサージで揺れるおっぱいが柔らかそうだったんで……などとは、とてもじゃないが言い出せない。
「勉強にこん詰めすぎた、のかも、しれません。俺のせいです。ごめんなさい」
 義母が青年の顔を見上げて次に下腹部に視線を移す。何度かその動きを繰り返した後、ポツリと呟いた。
「あの、私でよければ……マッサージの、お礼に」
 ふっくらとした頬が桃色に染まる。義母の視線が迷うように泳いだ。
「……えっ? それって、どういう」
「あの、手で触るだけよ? このままだとこの後の勉強に差し障るでしょ」
 自らの言葉に恥じらいを覚えたのか、香代子は身体をくねらせてモジモジと上半身を揺らす。その動きのせいでノーブラバストがゆさゆさと波打った。無意識なのか、誘っているのか。

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