本販売日:2016/06/17
電子版配信日:2016/07/04
本定価:748円(税込)
電子版定価:748円(税込)
ISBN:978-4-8296-6365-3
「精を注がないで! あなたは私のご
主人様じゃない!」魔剣を守る魔メイ
ドを組み敷き、処女を奪う亡国の王子。
魔女の祝福を受けて不死の身にされた
ジークフリートと、笑顔をなくした亡
霊メイド・ヴィオラの邂逅。縄掛けH、
奴隷奉仕、と感じる彼女が可愛くて!
魔物が恋人に変わる純愛調教流離譚!
本編の一部を立読み
☆メイドの鑑☆
「……はぁはぁ……んんっ……ぐすん、……えぐえぐ……っ」
泣きじゃくりながらパイズリをする彼女に、欲望が刺激される。
乳房の周囲にうっすら残る縄目も、涙に曇るスミレ色の瞳も、陶酔と泣き顔に歪んだ顔も、いじめてやりたい気分をけしかける。
「あぁ……はぁはぁ……んっ……んん……っ、はぁ……」
次第に陶酔のほうが勝ってきたようで、ヴィオラは甘い吐息をあげて身体をよじりはじめた。
「あぁ……ジークフリート様……欲しいです……」
切ない声をあげてパイズリをする彼女はエロティックだが、快感はふくらむようでふくらまない。
ぷりぷりと弾力のあるおっぱいが男根に押し寄せてくる感触は気持ちよかったが、どこか単調な快感で、ジークフリートが相手をしてきた有閑マダムたちのようなテクニックもない。
双つのまあるいふくらみの谷間、ピョコッと顔を出した先端が、小刻みに動いている。
「欲しいの……あぁ、入れて……舐めたい……っ」
ヴィオラがゴクッと喉を鳴らした。欲しくて欲しくてたまらなくなっているのだ。
「舐めればいいじゃないか?」
「そうですね……」
ヴィオラは顎を引くと、先端をペロッと舐めた。
「くっ」
赤い三角の舌先が、亀頭をペロペロと舐め回す。先端の敏感なところを刺激され、興奮がふくらんでいく。あともう少しで射精しそうだ、というところまで高まった瞬間、彼女が舐めるのをやめた。快感がはぐらかされたジークフリートは、ふーっとため息をついた。
「気持ち、いいですか?」
忠の瞳でジークフリートを見上げてくる。胸の奥がグッと来た。はじめて逢ったときの彼女は、威嚇する犬みたいだった。こんなにもなついてくれるなんて思わなかった。
「ああ、すごく気持いい……。ありがとう」
ヴィオラは泣きそうになった。ありがとうと言われるとうれしい。私はここに居ていいのだと言われている気分になる。
「大好きです。ジークフリート様」
乳房を押し揉む手にこめ、尿道口のあたりを舌先で舐め回す。あとからあとから出てくる透明な液を舐め取るようにして舌を小刻みに動かすと、ジークフリートがウッと声を詰まらせ、身体をブルッと震わせた。
「く、で、出るっ!」
ペニスがビクンビクンと前後に動き、ドブッと精液が噴き出た。
「きゃあっ」
びっくりして手を放すと、男根が前後に跳ねて、白濁液をまき散らした。
「す、すまないっ! うっ、止まらないんだっ……くっ」
恐縮しているジークフリートはかわいかった。
この青年はいったい何者なのだろう。野卑で軽薄な男なのに、どこか品がよかったり、かわいいところがあったりして複雑だ。
――いいんですよ。ジークフリート様になら、汚されてもうれしいんです。
ヴィオラは、射精途中の亀頭をぱくんとくわえた。これなら彼が身をすくめることはない。
「ううっ!」
射精の勢いがさらに強くなった。
三十年ほど前、ご主人様がいてこのお屋敷が賑やかだったとき、先輩メイドがこうすると恋人は喜ぶと言っていたことを思い出す。
「んっ、ちゅるちゅるっ……ごくっ、れろれろ。じゅるじゅる、……ごくっ、ごくごく……っ」
口腔に溜まる精液をすすりあげては嚥下していく。
この精液の一滴一滴が、ヴィオラを人間に戻してくれる。そんな気がした。パイズリは楽しい。頭ナデナデしてもらえるし、彼のペニスを身体全体で感じられる。精液も飲める。
ジークフリートが気持よさそうにしているところがうれしい。