本販売日:2021/06/17
電子版配信日:2021/06/17
本定価:836円(税込)
電子版定価:836円(税込)
ISBN:978-4-8296-2142-4
殺したいから愛してる――彼女は人気者の帰国子女。
須藤レイラ、陽キャでカーストトップの金髪ハーフ。
陰キャの景生にとって殺したいランキング1位だっ
たのに! つたない言葉で告白フェラ、バージンま
で捧げられ――本当の姿を知るたびどんどん熱くな
る恋心。彼女も未来も明るく可能性に満ちている!
本編の一部を立読み
☆やばい告白フェラ☆
「須藤さんっ、そ、そのそのっ、えっと」
景生の様子が変わったことを感じ取ったのだろう。レイラが上目使いに景生をちらっと見た。そして、意を決したというふうにふうっと深呼吸をすると、亀頭を吸った。
「ちゅーちゅーっ、ちゅちゅちゅっ、ちゅーっ」
「あああっ、で、出るっ」
ドバッ!
ついに射精が始まった。
――やばいっ! どうしようっ。
あわてているにもかかわらず、気持ちがよかった。恐ろしいほどの快感だった。精液を受け止めてくれる人がいるというのは、これほどまでに気持ちがいいのか。
「げほっ」
レイラはペニスを吐き出すと、ごほごほと咳きこみはじめた。
真っ赤になった顔に、白濁液が降り注ぐ。
「ごめんっ!」
たとえ殺したいランキング1位でも、顔を汚すなんて失礼すぎる。
顎を滴って落ちる精液が、制服の胸元を汚していく。
「ごめんっ、ごめんっ、許してくれっ」
恐縮した。だが、射精は止まらない。
ポケットに入っていたハンカチをペニスにかぶせ、精液をハンカチで受け止めた。
レイラはきょとんとした顔をしていたが頬についた精液を指で拭ってしげしげと見て、泣きそうな顔をした。
「えぐっ」
レイラは両手で顔を覆うと、よろめくようにして玄関を出ていった。
追いかけたくても射精は収まらないし、身体が痛くて立ち上がることができない。
ようやく精液の噴出が止まった。
「は……」
景生は力なく仰向けになった。
背中が痛んだが、背中よりも心が痛い。
レイラに失礼なことをしてしまった。
好意を示してくれたのに。
たとえ、それが、手のこんだいやがらせであったとしても。