大切な「初めて」も、梨緒はお兄ちゃんに全部あげます。雪降る誕生日の夜、妹が贈る切ない告白。恋人の可菜先生よりも私のほうが愛しているはず……。許されない関係だけど、どんな欲望にも応えてあげる……今日から5日間、梨緒は恋する妹ドレイに変わります。
本編の一部を立読み
★雪降る誕生日の夜、兄妹は……
中途半端に制服をまとった、豊満とはとても言えない細い身体。
平らなお腹と縦長のおヘソ、形のいい膝小僧と、ぷるぷるした肉を丸くまとったやわらかそうな太腿。
「私、お兄ちゃんが好きだよ。お兄ちゃんとしても、お兄ちゃんじゃない部分でも」
緊張のあまり、多弁と沈黙を繰りかえす小さな唇に、義理の兄がキスをした。
怖がって噛みしめてしまった歯を、熱い舌がねぶりだす。びっくりして口を開けると、進也の舌が口腔に忍び入ってきた。縮こまっている舌を誘うように舐めしゃぶり、深いキスを交わす。
「んっ……はぁ……くちゅっ……ちゅぱっ……ん、くっ……ちゅるちゅる……んぁ、あぁっ……」
ディープキスは、魔法のように彼女を酔わせた。
舌が痺れるようだった。梨緒の顔が、次第にとろんとしたものになってきた。熱く深いキスを受けていると、頭の芯がくらくらし、手足の先が熱くなる。