部下の婚約者

著者: 豊田行二

本販売日:1985/07/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0018-4

腕のなかで激しく妖しく乱れる若い肢体。

歓喜で打ち震える女が約束した一夜限りの情事。

……男は部下から紹介された婚約者を見、

驚愕を、次いで劣情の嵐を覚える!

眼前に現われたフィアンセ吉井みどりは

あの夜、倫子と名乗り、悶えた美女だったのだ。

登場人物

りんこ(23歳)婚約者

ともこ(21歳)OL

かおり(20歳)女子大生

エミリー OL

かずえ(18歳)新入社員

本編の一部を立読み

「結婚を前提にしなくてよかった、と思っているのでしょう」

倫子は恥ずかしそうに言う。

「そんなことはないよ」

「初対面の男の人とホテルに行く女を、本気で妻にしたいと思う?」

「君だって、誰とでもホテルに行くわけじゃないだろう」

指で女芯を探索する。女芯は静かに溢れ始めていた。

「さあ、どうかしら」

「初めて見たとき、処女かな、と思ったよ」

「処女は絶対にひとりで飲みになんか行かないわよ」

「しかし、胸を見た感じでは、あまり男性経験は無さそうだね」

「胸を見ただけで、そんなことが分かるの?」

「女の体は男性体験を重ねると、微妙に変化するからね」

宮田は舌で小さな乳房をとらえた。舌で突かれ、乳首は硬く尖った。

宮田は体をずらし、女芯に顔を伏せた。

倫子の足を大きく開かせ、舌で小さな花芯をとらえる。

倫子は小さな悲鳴のような声を挙げ、体を波うたせた。男に奉仕される女体を天井の鏡がうつし出し、それを倫子は見ているはずだった。

女液が急速に湧き出した。

しばらく花芯と遊んでから、宮田はひとつになることにした。

その前に、女芯を観察する。女芯は中心部がピンク色に輝き、その周辺を薄い褐色が彩っていた。まだ、あまり使いこまれていない女芯だ。

「ね、ふたつだけ約束して」

宮田を迎え入れる前に、倫子は真顔で条件をつけた。

「お互いに何者であるか詮索しないことにしましょうね。それから、どこで出会っても、見知らぬ他人同士を装って、会釈したり、言葉を交したりはしないこと。このふたつを約束してほしいの」

「いいよ」

宮田は、大きくうなずいた。今はどんな条件をつけられても、うなずくほかはない。とにかく、ひとつになりたかった。

「そっとしてね、乱暴にしないで」

倫子は体を震わせながら、ジュニアを迎え入れた。

ベッド・サイドの壁の鏡が、浅黒い男の体に組み敷かれた白い女体をうつし出した。

宮田は、倫子の首を鏡のほうへ向け、見るように、と言った。

「私が犯されている……」

倫子は喘ぎながら呟いた。

女芯が女液で溢れるのを、ジュニアは感じていた。

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