入浴で火照った柔肌にローションをすりこむ
窓から見える凄艶な肢体に
少年の想いは日増しに募るばかり。
あの女を抱きたい!
少年の憧憬が欲望に変わった時、
麻衣子の悲劇がはじまった……
まいこ(28歳)未亡人
しのぶ(21歳)妹
本編の一部を立読み
あ、そこ……。思わず声が出そうになるのをこらえて、さらに両脚を開く。とうとう柄元までおさまってしまった時、麻衣子はほんの今しがたの自己主張を忘れて、一匹の獣に変身していた。
「おばさん、とてもいい気持だ」
秀人の声を聞きながら、もはや正直にならなくてはと諦めた麻衣子は、快楽をより深く味わおうと腰を突きあげた。
秀人の重い呻き声がここちよく耳に響いた。両脚をすぼめて、肉路の奥におさまった怒張を締めつけると、キリキリと痛いような快楽が性器全体から湧きでてくる。
「僕、すごくいい……」
ぎごちなく秀人が腰の円運動をはじめた。花弁やら肉襞が軋むようにえぐられて、思わず麻衣子も、大きな喘ぎ声をあげていた。秀人の息づかいは、ふいごのようにすさまじく荒々しかった。麻衣子の官能の炎は、もはや、誰の手によっても消すことは不可能だった。ただ身を焼きつくすしかない。肉の狭間で荒れ狂う猛々しい肉棒が、ひときわ大きく膨張したように思えた。
秀人の歯がギリギリと鳴っている。麻衣子はいつしか、しっかりと秀人の腰を両手で力いっぱい引きつけていた。
「あ、僕……」
その声が、愉悦の頂上へ昇りつめる合図であることを、麻衣子はさっきの経験で知っていた。
「出して! 思いっきり出して!!」
麻衣子の声が引き金となった。秀人の体がブルブル震えると、蠢く子宮めがけて、猛烈な勢いでほとばしりが噴射された。
「ああ、それよ、それっ!」
すさまじいまでの絶頂感のなかで、麻衣子は二度、三度と熱いミルクを体内に注がれて、ひとしきり陶酔の波間に漂っていた。
充実した時が潮を引くように去ると、秀人の怒張は少しずつ勢いを失い、ポロリと花弁の外に吐きだされた。
さすがに二人には口をきく気力もなかった。けだるさのなかで麻衣子は、今のことは、どんなことがあっても二人の秘密にしておこうと、自分自身に何度も言い聞かせるのだった。