母と少年の寝室

著者: 高竜也

本販売日:1988/10/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0216-4

シチュエーション

高校生のひとり息子・信一の悩みは、

美しすぎる母・良枝に対する背徳の衝動。

覗き見てしまった再婚相手との激しい肉交が

少年の目に強烈に焼き付いて離れない。

それはやがて彼を禁断の行為へと駆り立てていった……

登場人物

たつこ(38歳)義母

よしえ(35歳)未亡人

くにこ(32歳)兄嫁

ゆき 年上女(若)

みちよ 姉

本編の一部を立読み

「お義母さん。したいよ……させて!」

裕一は義母の耳もとに唇を押しつけて、甘い声で囁いた。ピクッと、多津子が体を震わせる。

ハハーン、こんなところも性感帯か……。

裕一は、またひとつ新しい発見をした喜びに包まれて、多津子を強く抱きしめると、耳たぶに熱い息を吹きかけ、くどいほど、「させてよ、したいよォ……」と懇願の言葉を繰りかえした。

しだいに、多津子の体から緊張感が解け、力が抜けていくようであった。

今がチャンスだッ……。

裕一は多津子のワンピースに手をかけて、脱がせる気配を義母に伝えた。多津子が、ぶつぶつと何やら呟きながら、義母の息子の手の動きをとめようとした。

だが、裕一は、今度こそという意志を露骨に示しながら、少し乱暴に淡いニットのワンピースのボタンをはずし、ファスナーをはずした。

多津子の体は、まるで海中に漂うクラゲのようにゆらめいていた。裕一に逆らう意志はあるようなのだが、それが具体的な形となって現れない。いや、できないのだ。

服の上から乳房に触れると、少しだけ抵抗をしたが、やがて、ハアハアと荒い息を吐くだけになった。すかさず、裕一の舌が、多津子の口の中に滑りこんだ。あわてて押し戻そうとして舌を突きだしたところを、逆に相手の舌にからみつかれ、唾液を送りこまれてしまった。

心の中で裕一は、第一段階は、まず終了したという気になった。まだ、抵抗する素振りこそみせているが、義母の体から力が抜けていた。しかし、裕一は慎重だった。それに部屋の中が薄暗いのが幸いした。すでに夕暮れ時で、カーテンを閉めたままの室内には明かりが必要であった。少年は多津子に対する配慮から、明かりをつけようとしなかった。ワンピースを剥ぐようにゆっくりと脱がし、すべすべした義母の肌がしだいに露出してきても、あわてずに、そっとさするようにしてブラジャーをはずした。

「ママ……」

裕一の声は感動に震え、ツンと突きだした形のいい胸のふくらみに触れる手は火のように熱い。

「こんなこと……いけないのに……」

多津子は大きく喘ぎ、よろめくように倒れこんだ。

「素敵なオッパイだよ。ママ……」

裕一は、マシュマロのような乳房を掌に柔らかく包みこむと、その弾力を楽しむように揉みこんだ。掌を押しのけるように乳首が勃起してくる。明かりをつけて、心ゆくまで鑑賞したいと思ったが、義母の立場を考えて我慢し、しばらくは感触だけを味わった。彼は柔らかく盛り上がった乳房に頬を押しつけると、ゆっくりと乳首を口に含んだ。その瞬間、多津子の全身が電流を通したように弾んだ。多津子は完全に抵抗する力を失い、義理の息子のなすがままになっていた。

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