私は女医

著者: 高竜也

本販売日:1989/06/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0255-3

シチュエーション

私は28歳の未亡人で、女医。

身体めあての男たちを、私は拒みつづけた。

そうまでして守った亡夫との大切な貞操。

剛直が秘唇を割り開き、鈍痛が走ったときまでは

私は女として誇りを失わないと信じていた……。

私に一年振りの肉の悦びを教えたもの、それは凌辱。

登場人物

かなこ(28歳)女医

えりこ その他

本編の一部を立読み

「ひい――ッ」

目もくらむ強烈な快感に、私は腰を揺すってわなないてしまいました。それでも男の舌は吸盤でもついているように離れようとしません

「いやーッ、やめて! いや、いやいや」

悲鳴をあげながらも。私の股間からは熱い歓びの愛液が次々と噴きだしていきます。

「お願い、許して……もうたくさん。やめて頂戴」

本当に腰から下が溶けだしてしまいそうでした。

「何を言うんですか。楽しみはこれからじゃないですか。先生が時々しているような指だけの楽しみなんて、たかが知れたものです。なんといっても本当の楽しみは……」

そう言うなり、持田は長大きわまりない男の一物をねじこんできたのです。

「うわわわわーっ!」

それは悲鳴ではなく、まさしく歓喜の声でした。私の目に映ったすべての光景が、白く霞んで見えました。

何やら目の前でキラリと光りました。左手の薬指にはめた結婚指輪です。

あっ、あの人が見ている……。

指輪の鋭い光は、まるで亡夫の目のようでした。

あなた、許して……。

心の内で叫んだ時、持田が深々と送りこんだ肉茎を軸にして、大きく円運動をはじめたのです。

「う……ううううーン……ふうン……」

目を閉じた私は、動きに合わせるように高々とヒップを突きあげてしまいました。

ああ、一年ぶりなんだわ……。

体じゅうの血がザワザワと音をたてていました。

持田は円運動と抜き差しを交互に繰りかえします。強く腰を繰りだすたびに、男の活力が股間の隅々にまでジーンと染み渡り、ソロリと引き抜くと、肉茎にまとわりついてめくれでた粘膜が嬉々として震えます。

すごく窮屈な感じに、私はしばし戸惑いを隠せませんでした。夫との時はもっと単調だったような気がしたのです。でも、決して不愉快ではありません。いえ、むしろ夫の時よりも……。

持田が速く動いたのは初めのうちだけでした。あとは意識的にペースを落としたのです。 もっと速くして欲しかったのですが、私の口からはとても言いだせません、もどかしさは、いたたまれないやるせなさに変わりました。けれども、やっぱり私からリードするなんてハレンチなことは絶対にできません。必死で耐えながら、スローな動きに合わせて腰を使うしかありませんでした。

久しぶりに男を迎え入れたというのに、いつのまにか、動きは驚くほど滑らかになっていました。

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