真夜中、快楽病棟と呼ばれる建物に運びこまれた
院長夫人、宗田貴子、26歳──
そこでは、夫の性癖に馴らせるための強制治療が、
昼夜をわかたず行なわれるのだ!
磔になった麗しき裸身に、媚薬が、浣腸液が
注入される、おぞましい美肉凌辱がはじまった!
たかこ(26歳)人妻
としえ 看護婦
ともこ 看護婦
きょうこ 人妻
みか(18歳)女子大生
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「舌を縮からませてばかりいないで、しっかりからませて吸うんだ」
うつろになった貴子夫人の耳に非情な命令が飛んでくる。夫人は機械的にそれに従った。言われるままに舌を動かせ、唇をすぼめた。滋彦の与えるリズムにいつしか乗せられていた。
そうしていると不思議に悪臭を感じずにいられるのだ。口をふさがれて鼻だけで呼吸しているのだし、それも激しい呼吸になってきているのに、悪臭が感じられない。が、便秘していたものがドロドロになって腸内を這い下ってゆく感覚は羞恥を激しく誘い出さずにはいない。夫人は、その羞恥をたえず押し殺したような呻きであらわしつつ、しゃがませた尻をなよなよとゆさぶっている。
敏江は脱臭剤をできるだけ便器の中に投げ込んだつもりだが、やはり匂いには鼻をつままずにはいられない。しかし、あれほど気位高かった貴子夫人がウンチしながら夫に奉仕している姿には、嗜虐的な胸の裡をくすぐられずにはいられなかった。
「遠慮なさらずに、お腹にたまっているものをすっかりお出しあそばせ」
敏江は貴子夫人の耳に口を押しつけるようにして甘く囁きつつ、ふくれ波打つ夫人の乳房をゆさゆさゆさぶる。
乳首がピンと立って、それをつまんで指の腹の間で転がすと、感じるのか、夫人は鼻を鳴らして、しゃがんだ膝をこすり合わすような動きを見せる。
敏江はつらそうに喘いでいる貴子夫人の横顔を眺めつつ、ゆっくりと乳房をいじりまわした。
しっとり持ち重りのするそれは、女の敏江にとっても貴重な玉であった。シコシコした乳首はつまんで捻じったりしごいたりするのにふさわしい玩具である。
ヒイィ……ヒイィと貴子夫人はかぼそく泣いている。
「おい、あまり興奮させると、我を忘れて歯を当ててくるから、ホドホドにしとけよ」
滋彦が満足げに夫人の上気した頬に指を這わせながら敏江に言った。
「いっそ、その罪つくりなものを噛み切られておしまいになれば?」
「バカ言うなよ。これがなくなったら淋しがって泣く女がたくさんいるんだ。まず第一に、貴子が、味がわかりかけたとたんにそれを奪われてガッカリするだろうが。なあ、貴子そうだろう?」
頭をゆさぶられて、夫人の胸にツーンとしたものが走った。
(噛み切る?)
だが夫人はそれとは逆に愛虐の奉仕にさらに濃厚な色彩を加えてゆくのだった。そんなことを積極的にやりはじめた自分自身がわからなくなりながら。
一方、夫人が見せはじめた積極的な振舞いは、滋彦を狂喜させるのに十分だった。頭にかけていた両手に力を加えると、奥まで衝き入れた。
「う、う……ぐ……」
貴子夫人はその激しさに白眼を剥き、泡を噴いた。のどを堰かれる苦しまぎれに、美貌を引きゆがめながら歯を当てた。それまでもが滋彦にとっては刺戟となった。
「オオッ……」
吼えながら滋彦は激しく自分を解き放った。
夫人の裸身が弾かれたように硬直し、耐え切れぬ呻きがふさがれたのどをふくれあがらせた。