貘の棲む館㊦

著者: 千草忠夫

本販売日:1990/11/23

本定価:607円(税込)

ISBN:978-4-8296-0344-4

貘の館で夜ごと繰りひろげられる被虐の宴。

飼育され調教師と化した男と美少女が放つ恥刑に、

美貌の熟れた囚女たちの淫声が迸る!

残虐な貘の姦計が着々と進められるなか、

ついに復讐の炎が舞いあがる……

登場人物

けいこ その他

さえこ(26歳)人妻

れいこ OL

ゆうこ OL

みちこ 女子学生

本編の一部を立読み

「かんにんしてッ……おねがい、ゆるしてッ」

ゆう子はみみずの這いずりまわるようなおぞましさに柔らかな腹を痙攣させながら、泣き叫ぶ。それが通った後の肌が燃えるようだった。そしてその燃えるものはやがて狭い溝を押し拡げて体内にまで侵入してくるだろう。これ以上の恐怖があるだろうか。

「アンタ、ニグロトイッタナ。ケガラワシイトイッタナ」

しらじらと開かれたゆう子の股の間に腰を据えたジョーは、手にした硬直で内股をピタピタ叩きながら言った。

「ソノアンタガ、コウヤッテソノニグロニショジョヲオカサレルンダ。ドンナキブンダネ」

ジョーはそう言いながら、ゆう子の頭の下から枕をはずして、それを腰の下に捻じ込んだ。グッとそぐようにもたげられたゆう子の腰の中心で、縦の割れ目がうっすらと閉じ目を開き、ピンクの中身をはみ出させた。その左右で引きつった鼠蹊部がうごめいているのが哀れだった。

「マルデドウゾハイッテキテクダサイトイワンバカリニヒラキキッテイルヨ」

スッと撫で上げられて、ゆう子はヒーッと喉を絞った。

「か、かんにんしてッ……あやまりますッ、あやまりますから、それだけは……」

次第に中心に近寄ってくる熱い感触に、ゆう子の悲鳴は次第にうわずっていく。そしてジョーの握りしめたものが割れ目をゆっくり擦り上げ始めると、

「ああッ、おかあさまッ、助けてッ」

血を吐かんばかりに絶叫した。

それがかえってジョーに火をつけた。まだ濡れのきざしていない処女肉の間の中心めがけて腰の力をググッと加えていった。

「ヒイー……い、痛い……」

空に向かって突き上げられた顎がギリッと停止し、噛みしばった口の奥から耐え切れぬ呻きが衝き上げて、顎から喉にかけての繊細な皮膚を哀しく震わせた。手足の爪先が空を掻きむしった。ジョーは真っ白な内股に鮮血がジワリとにじむのを見おろしながら、自分のものに較べて狭すぎる肉に抉るようにして腰を進めた。

「う、む……いや……いた……」

生汗の噴いた裸身を生殺しの蛇さながらにのたうたせて、ゆう子は激痛に呻く。

「ドウダニグロノアジハ、エ、オジョサン」

ジョーも全身を汗で光らせている。処女を犯すのはこの痛がるのがたまらないんだと思いながら、さらに残酷に抉りたて、引き裂いていった。

「思い知るがいいわ」

啓子は、あられもない悪口を口走りながら我と我が体を指でまさぐっていた。ほとんど自分が貫かれたようだった。きつく閉ざされた粘膜の柔らかさを引きむしってのめり込んでくる鉄の鑢のヒリつくような感触を、啓子は自分の体にも感じていた。

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