姉と二人の弟

著者: 高竜也

本販売日:1991/12/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0405-2

シチュエーション

深夜、全裸で弟の部屋に忍び込み、挑発する!――

恐ろしい義弟の命令に、由佳梨の理性は麻痺し、

女体は何故か、戦きながらも濡れてしまう。

「俊ちゃん、お願い、抱いて。お姉さん、淋しいの」

眼前には実弟の熱い目、ドアの陰には義弟の狂った目が、

艶めかしい姉の演技と美しき裸身を見つめていた……。

登場人物

ゆかり(18歳)姉

りつこ(38歳)義母

本編の一部を立読み

眼下に由佳梨の白い裸身が、視線を羞じるように横たわっている。皮膚のところどころに、舐めまわした際についた唾液の跡があった。

ふくよかな胸。細くくびれた胴。新雪のスロープを思わせる下腹の窪みと、そこから急に盛りあがっているヴィーナスの丘……貼りついた黒い茂みが、俊也の欲情をこよなく刺激した。

由佳梨は羞恥心を忘れたかのように、ただ横たわっていた。男に抱かれる経験が生まれて初めてのものだったので、自分をすっかり見失っていた。俊也が両脚の間に入りこんできたとき、ようやく義弟が何をしようとしているかに気づいて狼狽した。

「いやっ……」

けれども体が動かない。痺れたかのように感覚がない。

もうろうとした目に、俊也が素早く裸になるのが見えた。まるで映画のスローモーション・フィルムを見ているようだった。

由佳梨は、それまで太腿や下腹部に感じていた硬いものの正体を、初めて視界にとらえた。太古の人が振りかざした棒のようであった。

俊也が上半身を覆いかぶせると、硬いペニスが股間の中心部に当たった。あわてて両手を突きあげ、俊也の腹を押したが、びくともしない。

「いやっ!」

再び叫んだものの、声が喉にからんだ。

俊也の胸が乳房を押しつぶしそうに重なった瞬間、かつて味わったことのない強烈な痛みが由佳梨の股間を襲った。正真正銘「ギャーッ!」という獣にも似た声がほとばしった。股が裂けた、と思った。

体をふたつに引き裂くようにして、恐ろしく太くて硬い、灼熱のペニスが内臓を突きあげた。わけもわからずに、由佳梨は義弟の体にすがりついていた。

俊也はそれを、由佳梨が許したものと錯覚した。

何か壁のようなものにペニスの先端が突き当たった。もうそのときには、爆発が間近に迫っていた。時間にして、ほんの五秒か十秒だった。

やみくもに体重をかける。たてつづけに義姉の悲鳴があがったものの、それとほとんど同時に、俊也は脳天に突き抜けるような快感を覚えていた。一気にペニスから芯が抜けていった。

「あっ、あっ、あーっ!!」

俊也もまた、由佳梨に負けないような唸り声をあげていた。

ペニスから熱いスペルマがほとばしった。その衝撃を、由佳梨は胎内にはっきりと感じた。

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