奈津子と亜希
本販売日:1996/10/23
電子版配信日:2010/04/09
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0717-6
長大な兄の××が17歳の胎内に侵入してくる!
痛みと愉悦のなか、亜希は大人の歓喜に震えた。
妹と兄に罪悪感はなかった。理性を捨てていた。
亜希にとって兄は憧れ以上の男になっていた。
しかし信吾にはもう一人、欲望を抱く女がいた。
奈津子、19歳の妹だ。そこに悲劇が生まれた!……
なつこ(19歳)看護婦
あき 女子学生
まりあ(18歳)女子学生
さとみ(35歳)人妻
本編の一部を立読み
起きたってかまわないという気持ちがあったので、亜希の両脚をかかえて自分の太腿の上にのせた。
開脚状態になり、亜希の性器がよく見えただけでなく、陰茎もスレスレのところで対面していた。
信吾は目頭が熱くなるのを覚えた。悲しいとかうれしいとかという感覚ではなく、興奮が目に涙をもたらしたようだ。
すでにペニスからはトロリとした透明の露が溢れて、シーツに長い糸を引いていた。
亀頭を花弁状の口に押し当てると、接触しただけでジンジンと熱さと痺れが伝わった。吐射しそうになり、思いきって腰を進めた。
亀頭の一部がめりこんだものの、すぐに強い抵抗感に出あった。
と同時に、表情を歪めた亜希がぼんやりと目を開けた。しかし、しばらくは自分の置かれた状況を把握できないのか、不思議そうに信吾を見あげている。
「亜希……」
低く呻きながら信吾はまた押した。
「あうっ……」
眉根に皺を刻み、亜希の表情が一変した。
「許してくれ」
ベッドにいる麻理矢を気遣って、信吾の声も低く小さかった。
「いや……」
亜希は下から両手を突きあげるようにして信吾の胸を押した。しかし、やはりベッドの上が気になるのか、大声は出さなかった。
信吾は強引だった。ここまできて引けば、かえって二人の間に深い傷が残ると思った。
ズルリという感触が肉棒に伝わった瞬間、こみあげるものがあった。
亜希は苦痛にのた打つように腰を振った。これがかえっていけなかった。
信吾は見た。肉棒が深々と肉の狭間に消えるのを、はっきりと見た。
「入ってる……」
亜希が静止した。
二人の視線が複雑に絡み合った。
「あああ……」
切迫した射出感に信吾は呻いた。ドッとばかりに押し寄せた快感は、これまで味わったなかで最高最大のものだった。
肉棒が打ち震えながら熱いスペルマをほとばしらせた時、亜希は急に穏やかな表情になった。そして知らない間に信吾の二の腕をしっかりと掴んでいた。