午後八時をまわった、誰もいないオフィス。スーツのボタンをはずすのは人妻にして上司、美人課長・西尾由佳。「人妻誘惑要員としての、あなたの資質をテストしてあげる」黒い下着からこぼれそうな乳房、瑞々しく張りつめたふともも。視線のすべてを奪う華美な肉体を味わい向かう先は、満たされない衝動を抱えた人妻たちのもと。夫のいない家、真昼のホテル、走る車の中でさえも仕事のチャンスは転がっているのだ。今日、人妻誘惑営業部員を待ちわびているのは熟妻? 若妻? 令夫人?……
ゆか(33歳)課長
まりこ(36歳)人妻
きょうこ(29歳)人妻
ゆきえ(28歳)人妻
さちこ(22歳)人妻
本編の一部を立読み
「奥さん、きれいだ……」
山岡は素直な感想を口にした。写真で見たときに感じたとおり、張りのある恭子の体は、とてももうじき三十になる女性のものではなかった。やがてブラジャーがはずされると、大ぶりのプリンスメロンを思わせる左右の乳房が、互いにぶつかり合うような感じで露出してきた。
薄茶色の乳暈はやや広めだったが、ピンクの乳首は小さかった。ドライブ中に興奮したせいか、乳首は球状に硬化している。
「ずるいわ、山岡さん。私ばっかり脱がせておいて」
「あっ、すみません。つい見とれてしまって」
恭子の目を充分に意識しつつ、山岡はまず靴を脱ぎ捨て、着ているものを順番に取っていった。間もなく現われたビキニブリーフは、いまにも布地が破けそうなほど突っぱっていた。ハイヒールだけをはいた恭子に向かって、山岡は腰を突き出してみせる。
「さっきはまいりましたよ。車の中で、奥さんがまさかあんなことまでしてくださるなんて、思ってもいませんでしたからね」
「車を飛ばしてると、私、人格が変わるみたいなの。自分でも怖いくらい。車をおりてからも、しばらくは続くのよ、その状態が」
うわずった声で言い、恭子は床にひざまずいた。乱暴とも思えるしぐさで、ブリーフをはぎ取ってしまう。
山岡は当然、フェラチオをされるものと考えていたのだが、恭子は別の行動をとった。白い乳房の双丘を両手で下から支えるようにして、いきり立った山岡のペニスを、谷間にはさみ込んできたのである。
(おお、これがパイズリか。これだけのオッパイの持ち主が相手だと、けっこう感じるものなんだな)
山岡は、肉棒を包み込んだ巨乳が与えてくれる快感に、しばし酔いしれた。
そんな山岡を見あげ、恭子は舌を出して、上下の唇をゆっくりと舐めた。
何かに憑かれたような恭子の顔は、山岡の目にかなり煽情的なものに映った。胸の谷間にはさまれたペニスが、ピクピクと妖しい動きをはじめる。
(このまま爆発させるわけにはいかないぞ。これはあくまで仕事なんだ。奥さんにも喜んでもらわないと……)
山岡は乳房の間からペニスを引き抜き、恭子を立たせた。そのままダブルベッドに押し倒し、大きく脚を広げさせる。左右のハイヒールが相次いで床に落下し、大きな音をたてた。
「舐めてくださるの? 私のあそこ」
「もちろんです」
山岡は迷わなかった。恭子の脚の間に顔を突っ込み、舌をうごめかせはじめる。
「ああっ、いいわ、山岡さん。すごくいい!」
山岡が舌先で淫裂をなぞっただけで、恭子は大きく身をくねらせ、あえぎ声をあげた。股間にある山岡の頭に手をやり、髪の毛を乱暴にかきむしる。
多少の痛みを感じたものの、山岡は決してひるまなかった。ピチピチとした両ももを下から手のひらで支え、とがらせた舌で何度もクレバスを舐めあげる。
淫水の味には個人差があって、恭子の場合はピリッという香辛料のような刺激を感じた。濡れた秘唇を唾液でさらにグショグショにしてから、山岡は舌をすべりあげた。やがてその舌先が、小さいながらも、すっかり充血してとがっているクリトリスをとらえる。
「ああっ、いやよ、山岡さん。そこは駄目、困るわ」
恭子は本気であらがっていた。しかし、体の反応は正直で、感じているのが山岡にもよくわかる。恭子の抵抗にかまわず、山岡は肉芽に照準を絞って舌をうごめかせた。ピクピクと体を震わせ、恭子は意味不明の言葉を口走る。