いったいどうしてしまったの、わたし……。教え子の熱い視線が胸もとを、腰のあたりをよぎるたびにスカートのなかが熱っぽくなってしまう。家庭教師として許されない欲望がこみあげてしまう。坂口英里子は教養もたしなみもある32歳の未亡人。しかし、熟れきった肉体が孤閨に疼く現実も……。「もう気づいているんでしょ……本当に欲しいもの」教え子の少年たちを甘く妖しく誘う、もうひとりの自分が囁く。少年の若い肉体に望んでしまうもの……。それはあまりにも不埒すぎる、背徳と倒錯の衝動。
えりこ(32歳)未亡人
みつこ 人妻
本編の一部を立読み
「今ね。先生のあそこから、どんどん熱いジュースが漏れてるの。たっぷり、パンティに沁みこんだら、修一君に呑ませてあげる」
「だってもう、びちょびちょだよ」
修一の声は甲高くなっている。少年は今、目の前に餌を与えられお預けを食わされている犬のようなものだった。舌を出し、涎れをだらだら垂らしている犬の姿が、修一の表情と重なって、英里子は思わず笑みをこぼした。
「そんなに濡れてる?」
「さっきより、沁みがひろがってきてるよ……あああ、すごい。すごいよ、先生」
「こんなのを見るのは初めて?」
英里子は少年のペニスをしごきながら問う。今さらながら、自分のもっとも恥ずかしい場所を、今なお愛液を漏らしつづけている秘所を見つめられているのだと認識し、全身が発火するような羞恥を覚える。
「当たり前だよ。こんなの……あああ、すごいよ!」
たしかに修一は、今どきの高校生にしては、純粋な感じがする。本当に女の秘所を見るのは初めてなのかもしれない。それにたぶん、修一の瞳がこんなに純粋に輝いていなかったなら、自分もこんな欲情は覚えなかっただろう。
家庭教師になって初めて受け持った生徒が修一だったことは、英里子にとっても幸運なことだったのかもしれない。
「なにがすごいの? 修一君」
「だって、パンティに……先生のあそこが透けて見えるんだ」
愛液に濡れたパンティが股間に張りつき、秘所が透けて見えている。その事実が、英里子の羞恥と性感をさらに煽った。全身を突き抜ける性感の波動が股間に集約し、真っ白に爆発する。
「見える? 先生の、あそこ。見える?」
「うん。なんか……とても……とても綺麗だよ、先生。あああっ!」
修一は両目を見開いて、英里子の秘所を見つめている。今にも舌を伸ばし、パンティ越しに股間を舐めまわしたそうにしながら、修一は決して自分からは英里子にふれようとはしなかった。動いてはいけないという英里子の命令を、忠実に守っているのだ。
少年のそんな素朴さも、英里子の胸を打った。
もう、性感は頂点に達そうとしていた。ちょっとでもふれられたら、エクスタシーに達してしまいそうなほど昂っている。これ以上、我慢することはできない。
「いいわ、修一君。先生のジュース、呑ませてあげる」
英里子は言うと、修一の口もとにパンティの股間のあたりを押しつけた。
少年の唇はやわらかく、そして熱かった。
「はあぁぁぁぁン!」
英里子はもっとも恥ずかしい場所に修一の唇がふれたとたん、全身をひきつらせて喘いでいた。股間で、閃光のような快感が弾ける。金属を溶接するときのように、性感の火花が恥ずかしい場所で弾けている。