うたた寝から目覚めさせたのは、胸を這う温かな感触。
教え子が、実の息子が、翔子の乳房をまさぐっている。
そう、もっと吸って。私はあなたのお母さんなのよ……。
いじらしさに、とめどない母性が倒錯へと歩ませる。
十五年の時をへて、教師と生徒として再会した愛息。
もう放さない……優は私のもの、私は優のもの。
しょうこ(34歳)実母
さきこ(26歳)女教師
まいこ 女子学生
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今の翔子の歓びは複雑だった。大きく成長した優を見守る喜びに加えて、女としての歓びがあった。
優の手が加えられた圧迫感で、奥深いところの肉襞が飢えたようにざわめきはじめていた。早くここまできて、と叫ぶように蠢くと、生温かい愛蜜がしとどに溢れでた。
「先生……気持ちいいかい?」
一瞬どう答えようかと迷ったが、指先がいきなり亀裂をなぞると正直に、「いいわ、とてもいいの……」と告白していた。
「ぼく、嬉しいよ」
優も素直に心情を吐露した。
「先生、もっとよくなって」
「無理しないでね」
「先生の歓ぶ顔が見たいんだ」
指先は肉路を押し開いて陰唇の裏までなぞり、絶妙なタイミングでクリトリスを揉んだ。
「ああっ、どうしよう」
押し寄せる快感をこらえきれずに翔子は歓びの声をあげ、腰をうねらせた。
「先生……ぼく知りたい……いろいろ知りたいんだ」
少年の飽くなき欲望の対象になることに、女の歓びを感じた。
「どうしたいの? どうすればいいの?」
犠牲、奉仕、という言葉がちらついた。果たしてそれに徹しきれるかというと、まったく自信がなかった。
「先生の歓ぶ顔が見たいよ。なにもかも忘れて歓ぶ姿が見たいんだ」
優が同じことを口走った。翔子は優の世界にどっぷり浸ろうと心に決めた。あらゆる社会的通念を超え、束縛を解いた二人だけの世界こそ、なにものにも代え難い母子の絆をより強力にするのだと悟った。
翔子を母と知らない優は、豊かなヒップをすくうようにかかえると、淡紅色に染まる陰唇を指先で開き、ざわめきつづける膣口に舌を這わせた。甘酸っぱい味が舌先にひろがり、性臭が鼻腔をくすぐる。
「あううっ……ハーン……」
翔子の腰が躍った。しかし狭間に吸いついた少年の舌は離れることなく、腰の動きにつれて這いまわった。
「あう……私……いい……そこが……あーっ、どうしよう……もう……」
心の底からの官能の声は、優を欣喜雀躍させた。
一気に噴きでた熱い滴りは、そのまま舌に吸い取られて少年の喉を潤した。だが愛液が涸渇することはなかった。後から後から、とめどなく溢れる歓喜の愛汁は、あますところなく優の胃袋に溶けこんだ。
活発な舌の動きに翔子は我れを忘れ、翻弄された。