お兄ちゃんを誰にもとられたくない……絶対に。
美咲は兄・洋平に兄妹愛以上のものを抱く17歳。
新鮮な裸身で、大胆な誘惑で迫る美妹の滑らかな肌に
若牡としての劣情が、兄としての愛情をついに凌駕する。
加速していく禁断の愛が呼び覚ますのは獣の本性。
甘美な罪から抜け出せない二人が、行き着く先とは!?
みさき 妹
のりこ(23歳)女子大生
きゃしー 女子学生
まさこ(39歳)実母
さや(30歳)看護婦
本編の一部を立読み
「お兄ちゃんが欲しいの!」
美咲のその言葉がすべてに優先した。そんなわけがないことはわかっていた。迷いを吹っきらせるための言葉だとわかっていた。
「早く!」
美咲の大胆な仕草に驚いた。自らの両手で膣口を左右にひろげたのである。
磁石に引きつけられる鉄片のように、洋平はのしかかっていった。といっても慎重であることには変わりはない。
さすがに亀頭部分が割れ目を押しひろげた時の美咲は、全身を固くして身構えた。
いよいよ、その時がやってきた。
洋平は分身にきつい抵抗感を感じたものの、体内を衝きあげる欲望にそそのかされるように、腰を緩く進めた。
「あうン……うッ……」
美咲は苦悶の声と同時に、初めて逃げるように身体をずりあがらせた。洋平にためらいが生じた。それを察したのか、美咲は爪痕ができるほど強い力で洋平の腰肉を掴んだ。そうした矛盾は、こういう行為にまったく馴れていない証拠だった。
次第に洋平は美咲が処女であるという確信を抱きはじめた。しかし落ち着いて思考を巡らすには、いかにも若すぎた。ぐんぐん切迫する射出感になんとか耐えながら亀頭を押しこんだ。
小さな悲鳴が、美咲の喉の奥であがった。それでも美咲は強い力でしがみついていた。
洋平は壁を感じた。それは明らかに侵入を防ぐように立ちはだかっていた。
「早く」
唸るような美咲の声にそそのかされ、ひときわ強く押した。
壁がはずれた。
こわばりは強い抵抗感に遭いながらも、さらに奥へ進んだ。
肉棒に熱いものが降り注がれた気がした。周囲はきつい肉壁でピタリと包まれた。
なんとも言えない心地に、洋平は大きな溜め息をついた。しかしその時間は、ほとんど一瞬といえるほど短いものだった。急速にこみあげる射出感に耐えられなかった。
「抱いて!」
洋平の唸り声になにかを感じたのか、美咲が叫んだ。
洋平が上半身を覆いかぶせ、しっかり美咲を抱きしめた時、熱いものが筒先からドッと放たれた。
二人は同時に、言葉にならない声をあげた。
肉棒がこれ以上ないという力強さをともなって幾度となく男の精を放ったのを、美咲は炎のように燃える熱い胎内にはっきり感じ取って、涙を流すのだった。