二人の禁妹・魔性の奸計

著者: 高竜也

本販売日:1999/09/23

電子版配信日:2009/11/20

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0915-6

シチュエーション

16歳の誕生日を千鶴は決して忘れないだろう。

憧れの兄に処女を捧げ、欲望を解放させてあげた日。

まさか、その悦びを綴った日記が凌辱者を招くとは。

親友真美子の寝室で兄の友人に貫かれる惨めさ、快感。

悲劇を知った実兄は真美子に同じ屈辱を与えると誓う。

いま、脅迫と復讐に彩られた交姦劇が開幕する!

登場人物

ちずる 妹

まみこ 妹

本編の一部を立読み

千鶴はあれこれ考えなかった。身体が動いていた。

起きあがった千鶴は、凝固したように動かない慎也の足もとにさがると、やにわに肉棒を掴んだ。

硬かった。焼けているように熱かった。そしてなによりも力強かった。

奇妙な感触を手のひらに感じながら、見よう見真似で肉棒を擦った。

「千鶴……あ……ああ……」

あお向けになった慎也の腰がせりあがった。

「お兄ちゃん、自分でなんかしちゃいけないわ……私が……してあげるから……いつでもしてあげる」

思考力がないのに、勝手に口が開いていた。

「千鶴……気持ちいいよ……ああ……千鶴……」

重く沈んだ声が、心地よく鼓膜を震わせ、女の中心にさざ波のような快感を送りこんだ。

「そんなにいいの?」

千鶴は聞いた。聞かずにはいられなかった。

「ああ……もう出ちゃうよ……出そうだ」

その意味を、友人たちの実際の経験から聞いた千鶴は知っていた。だが、どうしていいかわからず、ひたすら擦った。

「ダメだ……ストップ!」

全身を板のようにピンと張り、慎也が呻いた。

千鶴は言われた通りに手の動きはとめたが、肉棒は握ったままだった。直後に、「千鶴!」と慎也がいつになく甲高い声をあげた。

手のひらが弾けそうになった。握りしめている肉棒が膨らむのがわかった。小刻みにビリビリと震えた。

それらは一瞬のうちに行なわれた。時間にして、ほんの数秒ではなかったか。

千鶴の目の前に、白い放物線が鮮やかに描かれた。同時にきつい臭いが鼻腔に入りこんだ。

白い塊りは、三度、四度、五度とつづいて、次第に勢いを失った。

ある種の感動に包まれながら、千鶴はしばらくの間、呆然としていた。

男の肉体の秘密をこれほど間近に見たショックは、十六歳の少女を強烈に内部から揺り動かした。心が震えた。五体がわなないた。

ぐったり横たわっている慎也を横目に見ながら、飛散した白濁液を拭き取った。

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