母ふたりの寝室 実母は背徳に酔い、叔母は倒錯に溺れた

著者: 高竜也

本販売日:1999/11/23

電子版配信日:2009/11/13

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0927-9

僕を捨てた母さんをとことん困らせてやる……。

復讐としての相姦――だが若い肉体は母肉の媚味に

理性を奪われ、禁断の姦獄へ誘われる。

青春を費やして育てた甥に裏切られた傷心の叔母は、

自らも倒錯の世界へ堕ちることを決意する。

愛する甥を取り戻すただひとつの道と信じて。

登場人物

きよみ(37歳)実母

しほ(34歳)叔母・伯母

ゆか 女子学生

本編の一部を立読み

「だ、駄目よ。約束が違う……いけない」

とは言ったものの、完全に拒否する気はなかった。そう言わなければならない立場にあることを、清美自身がよく知っているからだった。

起きている以上、素知らぬ顔をして受け入れることはできない。本音はともかく、建前として拒まなければならない。

こんな場合、本当に拒むつもりなら、腰を左右に振るだけで、男からの一方的な挿入は回避できる。失神しているとか、前後不覚に寝入ってしまった時以外、ちょっとやそっとの暴力で、挿入などなかなかできないものなのだ。少なくとも女が無抵抗でいることが挿入の最低条件といえる。遊んでいた頃の経験で、清美はそのことをよく知っていた。

だが、そうはしなかった。彼女自身、心のどこかで望んでいたことが、今まさに成されようとしているのだ。

とはいえ、協力はできない。口先だけでも拒む必要があった。

「どうしたのよ、拓也……」

拓也は口を閉ざしたまま、夢中で挿入を試みている。しかしあわてているので、かえってまともなところをはずして苛立っていた。

「困るわ……こんな……困る……」

清美はいかにも身をかわすようにしながら、両脚の付け根を大きく開き、時折り陰阜を上へ突きだした。上半身の向きだけは、いかにも逃げるように右に左にと揺さぶった。

拓也には母の意図するものは汲み取れなかっただろうが、少なくともさっきより挿入がたやすくなったと思った。だからやたら突きまくらずに、慎重に割れ目の位置を確かめてから、下半身を突きだした。

ヌルリとしたものに肉棒の先端が包まれたと思った時、清美の短く鋭い声がした。

「あうッ!」

いきなり訪れた甘美な感覚に耐えきれず、拓也は全身の重みを母の上にかけてしまった。

それが幸いした。亀頭部分しかインサートしていなかったものが、一気に根元まで蜜壺にめりこんだ。

拓也は全身を震わせて清美にしがみついた。勝手に肉棒が狭小な女の花道で振動を繰りかえした。

「ああン、気持ちいいよ……お母さん」

「あああ、しようのない子……」

拓也がやみくもに腰を揺さぶると、清美の手が今までにない強い力でヒップの双丘を掴んだ。

「拓也、どうしたらいいの?……こんなことをして……あああ……おかしくなりそう……駄目、そんなに動かないで……」

「お母さんも気持ちいいの? ね……ね」

清美は返事をしなかったが、両脚をしっかりと太腿の後ろに交差して、引きつけた。

「ああぁ、出そう……お母さん!」

「いいのよ。いつでもいいの……あああ、拓也……お母さんも……」

後の声はなく、バネのきいたヒップがぐいぐいと持ちあがった。万力で締めつけるように、肉棒が絞りあげられた。

「あーッ」

長く尾を引く息子の声がなにを意味するのか、清美にはよくわかっていた。

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