本販売日:1997/06/23
電子版配信日:2010/03/05
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0758-9
濡れた漆黒の恥毛も露わに全裸で横たわる真希子
姉の瑞々しい肢体を前に禁断の自慰に耽る基樹
兄の獣欲剥きだしの姿を密かに覗き懊悩する早紀
その夜を境に、美姉妹の肉体に牝の本能が……
やがて妹の純潔を奪った剛直が姉の体内をも貫いた時
そこには破瓜の血が!姉妹処女喪失ここに完結す!
まきこ(24歳)姉
さき 妹
本編の一部を立読み
シーツに横たわっているのは、まぎれもなく十七歳の女体だった。
基樹は十数年も前、いつも早紀と一緒に入浴していた頃を思いだした。洗い椅子の上に座り、基樹が体の隅々まで洗ってkくれるのを待っている。あの頃とよく似た早紀の態度だった。
基樹の心に罪悪感がかすめた。だが彼自身、もう歯止めがきかないことはわかっていた。
早紀だって、ここまできた以上は、望んでいるのかも……。
そんな都合のいいことを何度も自らに言い聞かせ、乳房を手のひらにくるんだ。
深いため息が早紀の口からもれた。
女の生臭い匂いを、基樹は敏感にかぎ取った。
軽く揉みながら、もう一方に舌先を向けた。ピクンッと動いたきり、静かになった。
だが両方の乳首が急速に硬くしこってくるのを手と舌が感じ取った。
すると、それまで静かだった女体にうねりが押し寄せた。顔を左右に振りながら、
早紀は両手を宙に泳がせる。胸が大きく反りかえる。
基樹は再びずりさがると、すぐに潤いを増している秘唇をめくり、唇を押しつけた。
「あ、そんな……」
舐められるという行為は、まだ十七歳の少女にとってはショッキングなもののようだ。あわてて頭を下腹部から引き剥がそうとしたが、その力は急速に失われた。曖昧に後頭部を撫でまわすだけである。
ところが、腰はせりあがる。下半身を男の舌に押しつけた。それにつれて、曖昧だった手の動きに、はっきりと意志が表われた。後頭部をまさぐっていた手が、今度はかかえこんで引きつけた。
「ああン……」
自分の行動や、声を出していることも、早紀には自覚がないようだ。快楽を得たいという女の本能が、知らぬ間に行動や声に表われたのだろう。
基樹は欣喜雀躍し、丹念に舌を使った。陰唇をめくっては愛汁をすすり、時には鼻の先端でクリトリスらしき肉の突起を摩擦した。
本当に処女だろうか……。
そんな心配をしたのは、あまりにも溶液の湧出が激しかったからだ。
舌を膣口にくぐらせた。少しだけ内部のぬるついたあたりを小突くのだが、どうしてもそれ以上は壁のようなものに遮られて前に進めない。なのに溢れでる愛液はすさまじい。
妙な矛盾を感じつつ、指先も動員することにした。ツルツルの愛液の助けを借りて粘膜を掃くと、ついにヒップが踊った。
「クッ……クッ……」
喉の奥で鳩が啼くような声を出す。おそらく必死に歓びの声が出そうになるのを耐えているのだろう。
可憐さと小妖精の悪魔的魅力が同居しているその姿が、二十歳の若者にどれだけのエネルギーを注ぎこんだことか。