義母が牝奴隷になる夜

著者: 高竜也

本販売日:1995/02/23

電子版配信日:2010/06/25

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0603-2

シチュエーション

「咥えろよ。義母さんの口で出させてくれ」

香奈子の眼前に長男の肉塊が突きつけられる。

拒んでも抗っても若い欲望は執拗で凶暴だ。

心ならずも犯され、情を交わした弱みが、空閨が、

義母から力を奪い、牝奴隷への道を歩ませる。

そして次男も二人の関係に気づいた時、悲劇はさらに……

登場人物

かなこ(30歳)義母

みき 女子学生

本編の一部を立読み

「……ぼ、ぼくも、したい」

その時、耳もとで良介が呻くようにもらした声は、香奈子を愕然とさせた。

聞き間違いではない。良介は確かに、ぼくも、と言った。ということは……。思い当たるのは、荘太と三田村しかいない。しかし、三田村との行為が良介にばれるはずがない。とすれば、荘太しかいない。

今度は香奈子が落ち着きを失った。胸の動悸が速まる。

まずいことを言って墓穴を掘りたくなかったので沈黙を守った。

「……昨日、兄貴にやらせてたじゃないか」

声と同時にネグリジェの胸もとから良介の手が入りこんできた。香奈子には拒む力がなかった。

夕べの情交を見られたのは明白だ。どんな弁明も通じなかった。

「あんなことまでさせて……」

恨みがましい声は、香奈子を金縛り状態に追いこんだ。あんなこと、というのが、単なるセックスを指しているとは思えない。アナルセックスを見られた以外に考えられない。

全身が羞恥で燃えるように火照った。

ネグリジェを脱がされた香奈子は、良介の制服の摩擦でようやく我れにかえった。

「ぼくもしたい!」

再び同じ言葉を繰りかえしながら、良介は乳房に見入り、手中におさめた。

弁明だけでなく、抵抗も許されなかった。かといって、このままでいいとは思わない。どういう態度をとるべきか、その方法がわからない。

「ねえ、お願いだよ……させて」

荘太のように脅迫めいた言葉はなかったが、重みはむしろそれ以上であった。

単なるセックスならともかく、いや、それだって絶対に許されるべきものではないのに、こともあろうに肛門を犯されたところを目撃されているのだ。恥ずかしさもさることながら、良介が心に負った傷の深さを考えると、それこそ死んでしまいたい心境だった。

良介はテクニックなどまるでなかった。生まれたばかりの小動物が本能の命ずるまま母の乳房にとりすがり、ひたすら吸いたてるのとまったく同じだった。時には乳首に歯を立てそうになるほど、夢中になって吸いついている。

ひとことも弁解できない立場だからといって、このまま良介の要求を受け入れるわけにはいかない。良介の手がスカートのファスナーをおろし、恐るおそるといった感じで、パンティのふくらみの上に伸びた時、初めて香奈子は拒む姿勢を示した。良介の手首を押さえた。

「どうして兄貴ならいいの? ぼくはどうして駄目なの? ぼくが嫌いなの?」

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