三人の義姉

著者: 鏡龍樹

本販売日:2006/04/23

電子版配信日:2008/03/21

本定価:660円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1422-8

「私と翔太がこんな関係だってこと、絶対に内緒よ」

対面座位で繋がりながら、清楚な女子大生姉は囁く。

二人の義姉たちに隠れて続けるセックス・レッスン。

ある夜、間違えて別の姉を抱いてしまい……

20歳、24歳、29歳……顔も肢体も違う年上三姉妹。

新官能の語り部、鏡龍樹が描く禁断の家庭内相姦。

登場人物

そのみ(20歳)女子大生

あやか(24歳)水商売・風俗嬢

れいな(29歳)女医

本編の一部を立読み

翔太のことは、ずっと舎弟のように扱ってきた。義弟からしたら、苛められているような感覚だったかもしれない。

しかしそれは、彩花なりの愛情表現だったのだ。

昔から、好きな男ができると、つい苛めたくなってしまう。そういうサディスティックな性向があることを、彩花は自覚していた。

義理の姉と弟という関係を越えてまで、翔太のことが好きかどうかはよくわからなかったが、義弟が薗美だけのものになるというのは、なんとなく面白くなかった。

「ほら、どう? 気持ちいい?」

彩花は八の字を描くように腰を動かし、義弟を責めたてた。翔太の表情はすっかり上気し、半開きになった唇から、一筋の涎れがこぼれている。そんな質問など必要ないことは、その表情を見ればわかった。

「ああっ……す、すごい! 気持ちいいよ!」

今にも泣きだしてしまいそうなほど、翔太の声は震えている。真面目な薗美とのセックスでは、これほどの快感は得たことがないのだろう。そう思うと、秘めやかな優越感をおぼえた。

「薗美とどっちがいい?」

加虐的な気持ちが昂り、ついそんなことを聞いてしまう。

「ああっ……ど、どっちも……どっちもいいよ」

「駄目。どっちかを選ぶの。そうしないとイカせてあげないわよ」

腰の動きをぴたりととめ、膣肉で若竿を絞りあげる。

「あああっ……そんな……」

「選びなさい、翔太。どっち?」

「え……選べないよ」

翔太は息も絶えだえに、涙目を向けてくる。

「じゃあ、これでおしまい」

腰を浮かし、ペニスを蜜壺から抜き取ろうとする。

「あ……彩花姉さんだよ!」

たまらずといった感じで、翔太は叫んだ。口にしてから、悔恨をおぼえたように、顔を少ししかめている。その表情がまた、加虐の悦びをくすぐった。

「もう一度、言ってみて」

唇をほころばせ、ふたたび腰を沈めると、八の字を描くようにくねらせはじめる。弟のペニスが、発火しているように熱くなっているのがわかった。

「ね……姉さんだよ。彩花姉さんのオマ×コのほうが気持ちいい……」

翔太は負けを認めたように、囁くような声で言う。

背筋がゾクゾクと粟立った。下腹部から、潮流のような快感が衝きあがってくる。

「じゃあ、いいわ。イッても」

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