本販売日:1999/03/23
電子版配信日:2009/12/18
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0879-1
妹のパンティを剥ぎ、黒い翳りを目にした時
省吾は自らに課していた禁忌を捨てさった!
獣欲に衝き動かされるまま剛直を処女の狭間へ
必死で痛みをこらえる妹のけなげな姿に
少年は欲望の白濁液を16歳の身体に放った
愛しあう兄妹にその後、悲劇が訪れるとは……
ちはる 妹
まりこ 女子学生
きぬよ(34歳)実母
本編の一部を立読み
「あうっ、ヒイーッ!!」
千春は頭を一撃されたような強烈な感覚が、恥ずかしい女の秘部から湧いたことに仰天した。あわてて毛布の端を口に押し当てた。
声はそうして封じこめられたものの、体の痙攣、小刻みな震動はとまらなかった。
それは直截簡明に言うならば、溶けそうなほど気持ちいいものだった。
自分がどうされているのかを知りたくて、恐るおそる顔をあげ、下半身に視線を向けた。驚きはさらに大きなものとなった。
省吾が割れ目に張りついていた。両手は尻肉をかかえているから、亀裂に触れているものは、ざらついた舌でしかない。
この時ばかりは恥ずかしさで、カーッと全身が炎にさらされたように熱くなった。
そして腰をよじった。恥ずかしいからではない。気持ちよくってたまらなかったのだ。
信じられない思いがした。性器を舐める。犬や猫ならともかく、大好きな兄がそうしている。
「あ……あ……」
指を口に押しこみ、強く噛んで声を出さないようにした。それでも、女体が溶けてしまいそうに気持ちいい。甘美な感触から逃げるなんて気持ちは起きなかった。 もっとして!……
そう言いたい。言えない代わりに、腰がひとりでにいやらしくまわった。
必死で堪えたが、我慢できなかった。気持ちよくってたまらないのに涙が出た。声も出た。びっくりしたように省吾が顔をあげた。
「いやなのかい?」
心細そうな声だった。千春は兄につまらない心配をかけてしまったことを後悔した。
「違うわ」
正直に言うことが、兄の心配を取り除く一番手っ取り早い方法だった。だから思いきって正直に言った。
「気持ちよくって……なんだか、体がバラバラになりそうで不安だったの。ごめんね」
「本当に、気持ちいいのかい?」
千春は毛布を頭からかぶり、「うん」とうなずいた。