本販売日:2003/04/23
電子版配信日:2008/03/07
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1183-8
「先生、どうしてヌルヌルするものが溢れてくるの?」
少年の無邪気な問いに、朱美の身体は火照りを増した。
21歳の家庭教師が哲也に許した性の特別授業。
裸身を晒して行なう、クンニ講習、フェラチオ実演。
欲望の赴くまま、奔放に繰りひろげられていく指導は、
いつしか少年の美母をも巻きこみエスカレートして……。
あけみ(21歳)家庭教師
しょうこ(38歳)実母
本編の一部を立読み
時折り朱美は頭をもたげて、股間に張りついている少年を見やった。
夢中になっている姿がいじらしい。奉仕を当然の行為として教えこめば、二人だけの秘密を維持することは難しくないはずである。そして、男女の仲についてもおしゃべりは禁物ということも教えこむ必要があった。
家庭教師としての待遇は悪くない。そのうえ、お気に入りタイプの若い性を欲しいままにできる幸せ。それを思うと、軽々しく肉体を与えるよりも、犬におあずけをさせるように、肉体とセックスを餌に、充分に教育するほうがいい。そのプロセスにおける快楽を貪ることを思うとワクワクした。
「先生、どうしてこんなに、ヌルヌルするものが溢れてくるの?」
単純な質問にも素直に、そして哲也が喜ぶように答えた。
「さっきも言ったように、とてもいい気持ちになるからよ。こういうのが出るということは、あなたの大きなペニスが入ってきても痛くない準備が完了したってこと」
「じゃ、入れてもいいの?」
「なんて忘れっぽい人なの。そんなことじゃ女にモテないわ。自分の欲望を抑えて奉仕すれば、女はとてもいい気持ちになって、うれし泣きするわ。そうだ。私がそれに近い状態になるまで、そうやって舌や唇や指で奉仕してごらんなさい。できるかしら? できないなんて泣きごとを言うようじゃ、女に接する資格なんてないわ。自分でせいぜいオナニーでもして満足することね」
意地悪に突き放すような言い方をすると、
「とんでもない、ぼく、やります。朱美先生がどんなになるか、見たいもの」
「その意気だわ。もし私がうれし泣きするようなことになれば、きっと哲也くんにも別の喜びが湧いてくるはずよ。男としての喜びがね。女を征服したという喜びが。さあ、もうおしゃべりはいやよ。やりなさい。今まで教えてきたことを忘れずに」
「はい」
哲也は、やみくもに吸いついたりしなかった。まず最初に割れ目から少し顔を離すと、じっと見つめた。それから指先で陰唇を慎重に左右にひろげようとした。しかし付着した愛液が多すぎて、指先を滑らせた。
効果を狙ったわけではないが、それが受け身の朱美にもどかしさをもたらした。
「あ……あーン」
自然と切ない声が出た。
その効果に気づいたのか、哲也は愛液に濡れそぼった陰唇を、指の腹でなぞりはじめた。
いたたまれないようなむず痒さに女体がうねった。
強く押したり擦ったりするより、軽く掃くようなやり方こそ効果的であるということを、哲也は学んだようだ。それを忠実に繰りかえしながら、朱美の興奮で赤く染まった表情と割れ目を見つめていた。
「いいわァ……とてもいい」