二十歳の凌辱研修
本販売日:1998/06/23
電子版配信日:2008/03/14
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0825-8
清純新入社員のもとに届いた一通の電子メールが
おぞましき凌辱研修のプロローグだった
見えない脅迫者の奸計にはまり
オフィスで受ける強制フェラチオの恥辱
信頼していた上司に処女を散らされる屈辱
身体に棲む魔性の血が詩織を牝に変えた!
しおり(20歳)新入社員
本編の一部を立読み
あああ……。
詩織は足もとから、なよなよと崩れ落ちそうになった。しかし、満員の通勤電車のなかでは、それさえままならない。四方から押され、身体を支えられたような状態になる。
うつむき、桜の花びらのように可憐な唇をぎゅっと噛みしめる。あまりの屈辱に、清楚な顔が哀れなほど赤く染まっていた。
痴漢の指が、パンティストッキングとパンティ越しに、詩織の秘所にぐぐっと押しつけられる。その瞬間、パチンとなにかがはじけた。それは小さな星がいくつも、目の前でちかちか瞬いているような感覚だった。
「あぅ……」
詩織は囁くような声をもらした。
先ほど目があった若いサラリーマンふうの男性が、はっと詩織に顔を向けた。
気づかれた。そう思うと、全身が炎に包まれたように熱くなった。あまりの恥ずかしさに、身体が蒸発し、気化してしまうのではないかとさえ思った。
若いサラリーマンふうの男性は、ほんのつかの間、好奇心に満ちた目で詩織を見た。しかし、すぐにあらぬ方向に目を向ける。見てはいけないものを見たというような感じだった。
詩織はずっとうつむいていた。顔をあげることができなかった。今まで生きてきて、これほど恥ずかしい思いをしたのははじめてのことだ。
痴漢の指に反応して、いやらしい声をもらしてしまうなんて……。
泣きたい気分だったが、そんなこともいっていられない。痴漢は今なお、詩織の秘所に指を押しつけているのだ。
竹箒のようなごつごつした指が、考えられないほど繊細なタッチで秘所をまさぐる。
こんなさわられかたは初めてだった。まるでピアニストが感情豊かに鍵盤を叩くときのように、痴漢の指は詩織の秘所に語りかけてくる。
どうだい、気持ちいいだろ。黙っててもわかるぜ。おまえは、いやらしくてスケベな女だ。こうやって、オマ×コをいじりまわされると、たまんなく気持ちよくなっちまうんだろ……。
違います。気持ちよくなんてありません……。
詩織は瞼をぎゅっと閉ざし、いやいやをするように首を横に振った。しかし、お嬢様ふうの清楚な顔には、そこはかとない艶のようなものが浮かんできている。
痴漢の指が、秘所のクレヴァスに当たる部分を前後に掻くように往復する。ゾクゾクと、背筋を粟立てるような快感が、詩織の体内を駆け抜けていく。いくら否定しようと思っても、すでにこんなに感じてしまっていては、まったく信憑性がない。詩織は自分の身体を呪った。信じられないくらい敏感で、あきれてしまうほどいやらしいこの身体を。
ぐっと、痴漢の指が強く秘所に押しあてられる。