本販売日:2004/12/23
電子版配信日:2007/08/01
本定価:597円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1322-1
はじまりは、指で逞しい剛直を撫で癒した33歳の夜。
裏門まで弄られ危険な悦びに魅せられた34歳の誕生日。
昼夜を問わず毎日のように性戯に溺れる母と息子。
「智仁のためなら、どんな恥ずかしいことでもできるわ」
体を重ねるほどに、禁断の快楽は深まっていくのか。
甘美すぎる、危険すぎる、狂おしき七年相姦の迷宮。
みわ(33歳)実母
本編の一部を立読み
「ママ、しゃぶってよ。あああ、気持ちいいよ。ねえ、しゃぶってったら、早く」
美和はもう考えなかった。少しでも我が子を気持ちいい状態にしてあげたいという母親の本能だけが先行した。
下腹部に加えられる愛撫も無言で享受した。大人の狡さ、それもこれも、すべてが本能のなせる業だった。
「早く」
再度の要請に、肉棒を咥えた。
智仁の一物は、大きさは大人の男を凌駕していても、先端まで表皮がかぶさっていて、アンモニアの匂いが口に漂った。それも平気だった。自分がおなかを痛めた子でなかったら突き放していただろうが、我が子のものだと思えばなんでもなかった。
肉棒が美和の口のなかで恐ろしい勢いで跳ねた。気持ちいいと、脈動が物語っていた。美和までもがいい気持ちだった。
パンティの股ぐりを智仁の舌が本格的に這いまわった。美和は気張った。
お願い、イカせて……。
心のなかで叫びながら、一物をしゃぶり、表皮を擦り、玉袋にまで舌を這わせた。智仁が望まなければ、自分からやれることではなかった。秘められた行為によって自分の卑猥さを増幅し、終焉を迎えるべく没頭した。
負けじと智仁が舌を使う。相乗効果で快感は急上昇し、秘唇は熱く火照り、今にも溶けそうだった。今となっては、一枚の薄い布地がかえって切なさを増幅する邪魔な存在であったが、仕方なかった。
智仁の腰が本物の交合のように律動すると、大きな肉の幹が喉を直撃して息がつまった。これもまた、智仁がそれだけ気持ちよくなっているのだと思えば我慢できた。筒先から漂っていたアンモニアの匂いは消滅し、代わりに香ばしい男の精がほとばしる時の独特の匂いが、口腔内にひろがっていた。
そろそろだわ……。
射精時の処置を考えている暇はなかった。美和自身が執拗な智仁の舌技で高められ、限界にまで追いこまれていた。
「うぐぐぐっ」
智仁のくぐもった唸り声が発せられた直後、刺すような男の熱水がほとばしって、美和の口を満たした。その衝撃が一挙に美和をも頂上へ引きあげた。
スペルマを夢中で呑みくだしていたので、イクという声は出なかった。しかしパンティに包まれた秘唇の奥は、生温かい愛液で満たされ、収容しきれないものは狭間を押し分けて外に溢れ、パンティの中心をべっとりと濡らした。