黒い下着の禁姉

著者: 鏡龍樹

本販売日:1999/02/23

電子版配信日:2009/12/25

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0874-6

シチュエーション

ああ、姉さんがあんなにいやらしいなんて!……

放課後の美術教室で覗き見たみちるの痴態

禁断の光景に理性を失い、自慰に狂った滋

すべてを知っていた姉は淫らな黒下着姿で挑発し、

戻られぬ倒錯相姦の魔性に弟を誘いこんだ

快楽に溺れてしまった姉弟に禁忌はなかった――

登場人物

みちる(23歳)姉

本編の一部を立読み

みちるは肘で支えながら上体をおこし、滋の胸のあたりに唇を押しつけた。姉の唇がふれたとたん、甘い官能が全身にひろがった。

「は……くぅぅ」

滋は首をのけぞらせる。

みちるは舌をのぞかせ、滋の胸部全体をゆっくり舐めまわしはじめた。まず舌をたっぷり繰りだし、脇腹から乳首のほうに舐めあげる。姉の舌が這ったあとに、刻印のような快感が残された。背筋が震え、首筋の毛が逆立った。

「おいしい……すごくおいしいわ、滋」

みちるは上気した表情で滋を見あげた。舌をとがらせ、乳首をちろちろとくすぐる。羽毛で撫でられているような微妙な感触。皮膚の内側で虫が這っているようなむずついた快感が踊る。

「あああ……はっ……姉さん……す、すごいっ」

滋は吐息まじりの言葉をもらした。

姉の舌は変幻自在に滋の胸板の上を這う。肋骨にそって横に動いていたかと思うと、今度は乳輪の周囲をくるくるとまわり、その次は脇腹をねっとりと這うといった調子で、次の動きがまったく予想できない。

滋の性感は、荒れ狂う川に浮かべられた笹舟のようなものだった。姉の舌に翻弄され、ただひたすらに流されていく。

身をよじり官能の吐息をもらす。この前、姉にフェラチオされたとき感じたのは、落雷の直撃のような直接的な快感だった。しかし、今、体内を席巻している性感の奔流は、また違った感覚だ。

激しいのに、どこか優しさも感じさせてくれる感覚。包みこまれるような安心感もあった。滋は無心になって姉に身を委ねることができた。みちるは半身起きあがり、滋のTシャツを脱がせてくれた。

姉の両腕が、裸になった滋の背中にまわる。心地よい温もりが滋の身体に沁みこんできた。胸板にやわらかな感触が伝わる。赤いキャミソールを持ちあげる乳房のふくらみが、滋の胸に押しつけられているのだ。

みちるは唇を滋の肩口に押しつけ、肩胛骨から首筋にかけて舌をねっとり這わせてきた。細波のような快感が滋の身体を震わせた。

頭がぼんやりして、夢のなかにいるような気分になる。実際、今起こっていることが、現実のことだという実感がなかった。

姉に優しく抱きしめられ、肩や首や胸に舌を這わせてもらっている。しかも自分は、上半身は裸で、下半身もスウェットを膝までおろされ、もっとも恥ずかしい場所をさらしているのだ。

「滋……わたしにさわって……お願い」

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