本販売日:2002/05/23
電子版配信日:2009/05/29
本定価:545円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1108-1
胸を触りたい? 私とセックスがしたいのね。
女医・奈緒美と担任美教師・麻弓が囁く誘惑の淫辞。
診察室で施される個人授業も、放課後に待つ特別レッスンも
16歳の少年を惑わすには充分すぎるほど刺激的……。
性と恋の狭間をさまよう祐隆が快感の果てに、
二人の先生から教えられたことは……本物の××。
なおみ(34歳)女医
まゆみ 女教師
ゆか 女子学生
本編の一部を立読み
「私の前ではなにも隠す必要ないわ。自分の考えていることを正直に言っていいの」
奈緒美は太腿の上に置いた手のひらを、ゆっくりと滑らせる。女医の手のひらが肌を撫でると、心地よさに背筋が粟立った。
「え……」
祐隆は真横にいる奈緒美の顔を、じっと見つめる。彼女の吐息さえも感じられるような距離。しかも、太腿には奈緒美の手のひらが乗っている。祐隆の理性は、液体のようになって、足もとから溶けだしていった。
「今、なにをしたいって思ってる?」
奈緒美は悪戯っぽい微笑みを唇に浮かべると、蠱惑的な目を細めた。彼女の身体から、妖艶なオーラが漂い、祐隆の体にまとわりついてくる気がした。
以前にも、同じような出来事があった。その相手は奈緒美ではなかったが、あのときと同じように、頭が痺れなにも考えられなくなっていた。
「さ……触りたい」
祐隆は半ば無意識に答えた。視線は奈緒美の胸もとに落ちる。Vネックのセーターの襟もとから、双乳の谷間がのぞき見えている。白くすべすべとして、やわらかそうな乳房。理性を失ってしまった祐隆に考えられることはただ一つだった。
「なにに触りたいの?」
奈緒美は祐隆の言葉にまったく驚いた様子もなく、むしろ楽しそうに身を寄せてくる。奈緒美の二の腕が、祐隆の二の腕に触れた。やわらかな肌の感触が、衣服越しにはっきり伝わってくる。やはり奈緒美の身体は、とろけそうなほどやわらかい。もはや、祐隆には欠片ほどの理性も残っていなかった。
「奈緒美さんの胸……」
言ってしまったあとも、祐隆は後悔を覚えたりしなかった。それだけの理性が頭のなかに残されていなかったのだ。
「私の胸に触りたいの?」
奈緒美は優しげな微笑みを祐隆に向けたまま、わずかに首を傾げた。
「中村先生や由香ちゃんの胸じゃなくて?」
冷静に考えれば、自分がとんでもないことを口にしてしまったことがわかりそうだが、祐隆に自覚はなかった。ただ欲望の命ずるままに、唇が動き言葉がこぼれでてくる。
「うん。奈緒美さんの胸に触りたい」
股間では肉棒がズボンを突き破りそうな勢いで屹立している。祐隆には自らの秘所を隠す羞じらいさえなくなっていた。ズボンにくっきりとしたふくらみができている。もう、奈緒美にも気づかれてしまっているはずだ。けれど、それもどうでもいいことのように思える。
「いいわ。じゃあ、触ってごらんなさい」
奈緒美は言うと、赤いセーターの裾に手をかけ、素早く脱ぎ去った。祐隆は両目を見開き、露わになった彼女の裸の上半身を見つめる。
奈緒美の女体は、全体的に線が細く、抱きしめたら折れてしまいそうだ。けれど形よく盛りあがる二つの乳房と、全身を覆うすべすべとした肌が、彼女の女体をいかにもやわらかそうに、しなやかに見せている。
乳房のふくらみは、大きめの桃ほどの大きさがある。ブラジャーの色はピンク。カップの部分にレースの刺繍が施された、高級そうなものだ。カップからこぼれてしまいそうな双乳のふくらみは、祐隆の理性を粉々に打ち砕いてしまうほどの魅力にあふれていた。