黒い下着の挑発
本販売日:2001/08/23
電子版配信日:2009/07/17
本定価:545円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1054-1
夜八時、隣家ではじまる魔惑の黒下着ショー。
憧れの若未亡人がぼくのために肢体をさらしてくれる。
きっと誘っているんだ。紗希さん、もう我慢できないよ。
三十五歳の熟肢に魅せられた少年は、真実を知らない。
未亡人のふとももに秘められた、哀しき挑発の想いを。
隆之の父に捧げられる、紗希の切ないまでの欲情を。
さき(35歳)未亡人
あさこ(37歳)実母
ゆかり(28歳)女教師
えみこ OL
ふゆみ 美少女
本編の一部を立読み
紗希がうなずきかえすと、達彦はじわりと腰を進めてきた。亀頭が淫裂を割り、つづいてズブズブと肉棒が入りこんでくるのを、紗希は実感した。体が密着し、達彦の右手がスリップ越しに乳房にあてがわれる。
「紗希ちゃん! 夢みたいだよ、きみを抱けるなんて」
「達彦さん……」
紗希は両手を達彦の首にまわした。もっとよく顔を見たいと思ったが、間もなくぼやけた。涙がにじんできたせいだ。
(これがセックスなのね。好きな人に抱かれて、初めてセックスって言えるんだわ。もっと早くこうしてほしかった。できれば十六年前に……)
ほろ苦さを感じながらも、紗希は幸せだった。
やがて達彦が腰を振りはじめた。肉洞の感触を確かめようとするかのような、実にゆっくりとした動きだった。愛する男と一つになれたのだという現実を、紗希もじっくりと味わう。
体の奥底から、じわじわと快感が湧きあがってきた。紗希にとって、これもまったく初めての経験だった。亡夫とのセックスで絶頂感を味わってはいたが、挿入行為でこんな気持ちになったことは、ただの一度もなかったのである。
(セックスはテクニックなんかじゃない。気持ちが大切なんだわ。大好きな人とつながってるだけで、こんなに感じることができるんだもの)
少しでも体の接触面積をひろげようと、紗希は両脚をベッドからはねあげ、ふとももで達彦の腰のあたりをはさみつけた。
「うわっ、ああ、紗希ちゃん……」
それが達彦には快感だったらしく、息づかいが荒くなった。腰の動きが徐々に速まっていく。
「たまらないよ、紗希ちゃん。俺、もう……」
達彦には限界が近づいているようだった。
紗希にも、オーガズムの予感があった。じわじわと押し寄せていた快感の波が、津波のようになって迫ってくる。
(イクんだわ。私、このままイッちゃう)
「紗希ちゃん! ああっ、紗希ちゃん!」
達彦が叫び、ペニスが脈動を開始した瞬間、紗希は頭の中が真っ白になった。全身がブルブルと震え、知らず知らずのうちに喜悦の声を放っていた。