未亡人兄嫁・三十四歳

【蕩けざかり】

著者: 庵乃音人

本販売日:2015/04/23

電子版配信日:2015/08/21

本定価:713円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-4074-6

「我慢できない、こんな色っぽい由希子さんを見たら」

はだけた喪服の裾を長襦袢ごと乱暴にかき開くと

夜目にも白いむっちりしたふとももが露わに……

下腹の茂み、鼻腔をくすぐる蜜香、艶めく恥裂……

三回忌の夜、34歳のフェロモンが義弟を狂わせた!

「もっと見せて、××を挿れられてるエロい顔を」



●もくじ



第一章  三 回 忌 の 夜



第二章 「 離 れ 」 で



第三章  屋 根 裏



第四章  湯 船



第五章  完 熟 未 亡 人



第六章  卑 猥 な 宴



第七章  と ろ け る

登場人物

ゆきこ(34歳)兄嫁

まゆ(19歳)弟嫁

ともえ(24歳)人妻

本編の一部を立読み

「顔見せて、義姉さん。マ×コの中に義弟のチ×ポ挿れられてる義姉さんの顔」

「いやあぁ。いやあああぁ」

辱めようとする言葉の破壊力は、そのまま仁に跳ね返ってくる。分身の疼きが甘酸っぱさをじわじわ強め、挿れても出してもとろけそうな快さが膨張する。

「あ、あ、あ……あ、あ、あ、あ……」

覗きこもうとする仁から必死になって顔を背け、由希子はせつない喘ぎを零して女体をのたうたせた。

溢路の最奥では、柔らかな餅を思わせる子宮口が仁の突きを受け止める。

亀頭の杵で突けば突くほど、子宮の餅はさらなる粘りと柔らかさを増した。カリ首で掻き毟る牝襞から、とろろ汁のような愛蜜がブチュブチュと下品に滲む。

「気持ちいいよ。義姉さんもでしょ? あの日みたいにエッチな声出して」

「何を言って──ぅぅああああぁぁああぁぁ」

愉悦にかられて恍惚としつつ、仁は抜き差しの荒々しさを強めていく。

亀頭と戯れあうヒダヒダが吸盤のように張りついて、敏感な屹立をちゅうちゅうと吸いだしたような快美感。

情欲のツボを抉られるあまり、由希子の牝湿地は意志とは関係なくはしたないほぐれを増し、淫欲の蜜を惜しげもなく溢れさせて仁をうっとりと酩酊させる。

ぐぢゅる、ぬぢゅる。ぬちょ……。

「ひいいぃ……」

「感じてきたんだね。あの時とおんなじだ。声出して。いやらしくよがって」

性器の擦れあう部分から、秘めやかな粘着音が響きだした。

仁はもう一度力を入れ、抱えあげた美脚を一段とはしたないがに股にさせる。

「ぁああん、だめ。違うの。か、感じて、なんか。いや。いやああぁぁ」

「お願いだよ、義姉さん。最高だ……」

「いやああぁぅぅあああぁぁ。あぁぁあああぁぁ」

挿入を果たした直後とは、別の肉壺になったかのようだった。

潤みを増した蜜洞は、快い一体感で仁のペニスに密着する。

しかもそれだけではなく、持ち主とは違う命を持ち始めたかのように、怒張を揉みほぐすような艶めかしい蠕動を始めてのたうつ。

「うわぁ。義姉さんのマ×コがチ×ポを締めつけて……何してるの。気持ちいい」

思ってもみなかった淫華の蠢きに、不様にも仁は本気でうろたえた。

けれど由希子は、

「し、知らない、知らない。何もしてない……あ、ぁああぁ、身体が、勝手に」

涙の雫を飛び散らせながら、かぶりを振って否定する。しかし熟れた女体がはしたない欲望に冒されだしたのは、火を見るよりも明らかだ。

(おおぉ、義姉さん)

かき抱く肢体は薄桃色に茹だり、窓ガラスを曇らせるような湿度を孕んで汗の微粒を滲ませる。半開きの朱唇から漏れだす吐息ははぁはぁと苦しげに乱れつつも、甘さと熱と艶を増し、忍びやかな喘ぎ声を入り混じらせる。

喪服の袖から、白い腕が剥きだしになっていた。

たっぷりの脂肪を震わせながらその腕で、由希子は仁を押し返そうとする。

「ぁああ、やめて。やだ、そんな奥まで……だめ、あ、あ……あ、あ、ぁああぁ」

「そう。こういう声だった。義姉さん、やっぱり感じてきたんだね」

「違う。違うわ、感じてません! あっあっ、いやあぁ、あっあっあっ」

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