悲劇の終着駅
本販売日:2009/07/10
電子版配信日:2016/12/22
本定価:922円(税込)
電子版定価:922円(税込)
ISBN:978-4-8296-6107-9
14時10分発、瑞穂国際空港行き特急電車――
まさかこの電車が、悲劇の牢獄になるとは!
夫では経験したことのない連続絶頂を遂げる人妻。
白昼の車内で全裸に剥かれ獣欲に穢される女子大生。
美しき姉妹の淫らな素顔を暴く凌辱エクスプレス。
時速100キロ超の密室で、2人は牝獣姉妹に変わる!
(挿画 渡邉康明)
●目次
第一章【人妻】 痴漢を超えた痴漢
第二章【女子大生】正義感があだに…
第三章【絹江】 狂った世界で
第四章【忍】 電車で剥かれて
第五章【36歳】 初めての肛虐
第六章【22歳】 連続フェラチオ
第七章【姉妹】 もっとも淫靡な邂逅
第八章【飢狼】 さらなる凌辱者
第九章【終着駅】 とまらないレイプ
きぬえ(36歳)人妻
しのぶ(22歳)女子大生
本編の一部を立読み
「この奥さん、このぬるぬるのスカートの下、なんにも穿いてねえぜ……!」
臀部に直接指がやって来た。
い、いやあっ……。
さけびはもう声にならない。忍のことを心配するゆとりももうなくなっていた。
セーターをまさぐっていた数本の手がそれぞれ好き勝手な方向に布地を引っ張ってきた。たちまち――。
(いやっ……)
ビリビリッと音がたつ。セーターが裂ける。肉体から離れていく。間髪を容れず汗で湿ったブラジャーの――ホックにも指がかけられた。ストラップが外される。
(そ、そんな……っ)
信じられなかった。裸に剥かれようとしている。まさか電車の中で――!
口元や首にグイグイと力がかけられていてあいかわらずろくに抵抗もできない。
ひとりの若者が熟乳にかぶりつくように口を寄せてきた。
すでに何回も発情の発作をしめしている肉体。そのなかでもとりわけ腋の下からと髪の生え際からの発汗が激しかった。そして乳房の表面もまた際だって汗に濡れていた。メロンをふたつぶら下げたようなボリュームのある乳房。ぬるぬるとした汗にぬめったその皮膚も蛍光灯の光を反射させている。今にもはちきれそうにも見えるほどのそのふくらみは年齢を感じさせない張りの良さを保っているのだ。
経産婦とは思えないほどの清楚さもほのかに残しながら、その乳輪や乳首は熟した人妻らしい色づきを示しプックリとふくらんでその身を勃ちあげていた。着衣のままでさんざん身体を狂わされたあげくの成れの果てなのだ。
「ああ、おれもあのおっぱいに頬ずりしてえ……」
「しゃぶりてえ」
「今すぐ連れ帰っておれのベッドの上におしたおしてえ」
「おもいっきりのしかかって、おもいっきりブチこんで、おもいっきり出してえ」
不良たちが手を伸ばしながら口々にそんなことを言っている。かれらの指がふたたびスカートにも伸びてきた。
(い、いやあっ……!)
しかし――相手の人数の圧倒的な多さにはどうすることもできない。
とうとう絹江もまた――電車の中で素裸にされていた。
「うわ、すげえ……」
不良学生たちの視線が胸だけでなく今度は下腹部にも注がれているのがわかった。無数の蛇のように、ミミズの大群のように、指と視線がからみついてくる。太ももの付け根にまでくいこんでくる。凶が凶がしくて邪悪なものが寄って。たかって。
(そ、そんな――いやっ……)
性欲をもてあました若い男性の視線が圧力のかたまりとなっておしよせてきていた。
臍の下。下腹部の丘のふくらみを控えめな量の繊毛が飾っている。丘の豊かな隆起は隠しきれてはいない。白い皮膚もかすかな肉裂の褐色もきわめてうつくしい。そこから男心をそそる匂いがほのかに立ちのぼっている――。