牝豹失墜

三人のエリート女捜査官

著者: 草飼晃

本販売日:2023/08/23

電子版配信日:2023/09/01

本定価:924円(税込)

電子版定価:990円(税込)

ISBN:978-4-8296-4680-9

シチュエーション

(負けちゃだめ。私にはプロの捜査官としての誇りが……)
ライダースーツを剥かれ、天井から吊るされる紗江。
潜入捜査に失敗したエージェントを待つバック姦地獄。
媚薬で狂わされる理性、意思に反して押し寄せる絶頂。
同僚を救うため、新たな牝豹・律子とマキが派遣されるが……
フランス書院eブックスの人気作が大幅加筆で堂々刊行!

目次

第一章 牝豹失墜 

    ──コードネーム《エスペランサ》──


第二章 鉄枷拘束、連続鬼イカセ


第三章 囚われの捜査官を救え! 

    ──コードネーム《エタニティ》──


第四章 群がられての凄艶アクメ


第五章 屈辱のダブル慰安尻


第六章 二人の捜査官を救え! 

    ──コードネーム《アリュール》──


第七章 トリプル排卵孕ませ性交


第∞章 敗北の輪廻

登場人物

さえ(28歳)女捜査官

やえこ(38歳)女捜査官

まき(24歳)女捜査官

本編の一部を立読み

「いやよっ、絶対いやっ。うっうっうっ」
 イク時には今以上に膣は蠕動し収縮して相手の陰茎を絞り込むだろう。いくらここまで驚異的な忍耐力を発揮して責めをつづけてきている巨漢とはいえ、その締めつけには耐えられないのではないだろうか。紗江がイッたら巨漢もイクのではないか。
(そ、それは……やっぱり、いや)
 早く出させれば早く終わるだろうと自らお尻を動かしさえした紗江だが、いざ出されるかもしれないという段になると、きらいな男の精子など受け入れたくはないという女子の本能みたいなものが働いてしまう。
 中で出されるかもしれない。汚ならしい精液を身体中に撒き散らされるかもしれない。子宮中にまでこいつの精液が広がるのかもしれない。
(冗談じゃないわ……そんなの絶対いやよ!)
 だから。なおさらイクわけにはいかない。これ以上締めつけてしまうわけにはいかない。終わらせては欲しいけれど出されたくはない。
 そう考えるのだが。
 下腹部の奥を中心にした煮え滾るような熱さが、ますます強くなっている。
 そこをまた猛りくるったかのように勃起した男根で、ぬぷっ、ぬぷっと擦り上げられる。
「やめて」
 とうとう紗江は巨漢に向かって、そうことばをかけていた。
 弱音を吐いてしまっていた。
 そんなもの吐くまいと思ってはいてもどうしようもなかった。
 相手は、そんな紗江のことばなど歯牙にもかけずに責めをつづけてくる。
(やめて。イキそうだから、やめて)
 次の哀願のことばは、どうにか喉の中に押しとどめた。
 それはできた。
 いや、できたのは、それだけ。
 ぐぼッ! とそれまで以上の勢いをつけて巨漢が埋め込ませてきた。根元まで膣に埋まりきる。そうされた上でごりごりと回転を加えられ抉りまわされる。
 うまく息ができなくなった。
 空気を吸い込もうとして開いた口から逆に出たことば。
「いく」
 貫かれていた。快楽に貫かれていた。吊られている腕からも巨漢の肉体の左右に投げ出されたようなかたちになっている足からも力が抜け重力が消えて、おのれの裸身だけがどこかに浮かび上がっていくような感覚に貫かれていた。
(膝にも、どこにも、力が入らなくなって。勝手にがくがく震えちゃって……)
 長く尾を引くようなうめき声が鼓膜に刺さってきた。次々とだ。それが全部自分の発している声だと気づくまでに数秒かかった。浮かび上がる感覚は途切れず、声も途切れない。
 粘膜はやはりそれまで以上の強い力で肉棒を締めつけている。ぎゅ、ぎゅ、だった音が今や、むぎゅッ! ごきゅッ! というすさまじいまでの響きを上げて精液を絞り取りにかかっている。音が鳴るたびに神経細胞を通して腰の芯に甘すぎる痺れが疾駆する。
「ううっ、ううっふ、身体、が、中、から、とろけて、痺れて、どうか、なって。ううふ、ううむ……っ! うっうっうっううむっ!」
 腰の芯ばかりではない。おっぱいの奥も。胃の底のあたりもだ。喉元にもまた熱いものがこみ上がってきた。これ以上はダメ、もうおさまってお願い、ここまでにして、終わってお願い──といくら願っても、身体に力をこめて絶頂を抑えつけようとしてもなんの甲斐もなく、囚われの女捜査官はさらに三回四回と、
「ううっ……ううむっ! ううぅむッ!」
 ぎゅっ! むぎゅっ! ごきゅごきゅ!
 発作に襲いかかられる。そのたびに締めつける音が金属でできた牢獄のような部屋に響き渡り、締めつけを悦んでいるらしい巨漢の咆哮が聞こえ、まるでその咆哮に応えるかのように紗江もまたよがり声を噴きこぼしてしまう。ほとんど生まれて初めて知る、意識すらもが呑み込まれそうな絶頂快感に紗江は支配されていた。

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