生贄美人社長・茉莉の転落

著者: 高木七郎

本販売日:2001/12/23

電子版配信日:2009/06/26

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1080-0

「ご主人様、茉莉の××をご覧になってくださいませ」

男にとって夢にまで見た屈服の言葉であり瞬間だった。

涙まじりに囁く33歳の美貌と潤んだ美肉が劣情を煽る。

石野茉莉を我が物にするために弄した策の数々。そして今、

人妻の操を捨て生贄となることを全裸を晒して誓ったのだ。

だが、真の性隷となる恥辱地獄、屈辱魔獄はこれからだった。

登場人物

まり(33歳)社長

みき 秘書

本編の一部を立読み

もう茉莉には後戻りはできなかった。

今は、療養所にいる愛する夫の顔が浮かんだ。自分を本当のママのように慕う義理の息子の顔が浮かんだ。多額な夫の療養費、これからずっとつづく義理の息子の学費。そして、大勢の石善グループ社員たちの生活。それらのすべてが、茉莉の双肩にかかっている。

私は奴隷女に堕ちた身、なんでも言う通りになるしかないの……。

心のなかに諦めが充満した。

茉莉は意を決すると、ソファにふんぞりかえる三田の股間にいざり寄った。

「ご主人様……」

キラキラと情感に潤んだ目で、支配者をあおぎ見た。

色白で細面の端整な美貌が朱に染まっている。それでなくても、男心を溶かさずにはおかない美貌に、牝豹のようなきらめきと妖艶さが加わって、茉莉は一段と輝いて見えた。

昂った欲情をできるだけ抑えてきた一方の三田は、茉莉の魅力をたたえた目に見つめられて、ゾクゾクしながら生唾を呑みこんだ。

この女のためなら私財のすべてをなげうっても悔いはない。茉莉に出会うために、自分は一心に働いてきたのだ。

アルバイトに明け暮れて、まともにエンジョイできなかった大学生活。大学をやっと卒業し、サラリーマンとして懸命に働いた日々。それらの苦労は、すべて茉莉に出会うためだった。

この女に、どんなことでもしてやろう。

媚びるように自分を見つめる茉莉の美貌を眺め、三田はかつて味わったことのない感激に浸った。

だが、そんな気持ちはおくびにも出さず、サディストらしい冷ややかな目を茉莉に注いだ。

「なんだ、茉莉。なにをするかわかったのか」

「はい、ご主人様」

キラキラする目を瞬いて、じっと三田をあおぎ見、

「ご主人様、どうか、茉莉に……ご主人様の奴隷女になりました石野茉莉に、ご主人様のペニスを……フェラチオさせてくださいませ」

茉莉は一気に屈辱の世界へと自らを追い落とした。

三田が立ちあがって衣服を取り去り、全裸になった。ソファに座り、茉莉に顎をしゃくった。

「やれ。お前は人妻だ。しゃぶり方はわかっているだろうな」

「…………」

茉莉は小さくうなずくと、白魚のように華奢な指を伸ばして、股間にそそり勃つペニスに添え、顔を近づけた。

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