若妻

夫の部下に囚われて

著者: 望月薫

本販売日:2002/07/23

電子版配信日:2009/05/15

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1123-4

白昼の会議室。夫にもされたことのない獣の体勢で、

香織は深々と貫かれていた。しかも、夫の部下に。

駄目よ……私、どうかしてる。感じちゃいけない……。

重くのしかかる罪悪感、抗う心とは裏腹に、

28歳の女体は凄まじいまでの肉の悦楽を求めていた。

若妻にして社長夫人――華麗なる人生の行く末とは!?

登場人物

かおり(28歳)人妻

本編の一部を立読み

「恥ずかしくないのかよ、旦那が入院しているってのに、オマ×コをスケベ汁でびしょびしょに濡らしやがって」

「あんまりです。わたしは、そんな女じゃありません」

「そうかい、そうかい、そんな女かどうか、俺がこれからじっくり調べてやるよ。さ、奥さん、あお向けに寝るんだ」

先ほど、もう次はないと言われたばかりだ。受け入れるほかなかった。屈辱に唇を噛みしめながら、香織はテーブルの上に一糸まとわぬ身体を横たえた。冷たい木の感触に、涙がこぼれそうになる。歯を食いしばって耐えた。泣いたら負けだと思った。

横になっても、瑞々しく張った乳房の形は、まったく崩れていない。しっかり閉じた脚の付け根には、濡れたままの恥毛が貼りついていた。若鮎のような肌は、二十八という年齢にはとても見えなかった。きゅっとくびれたウエストは、強く抱けば折れそうに見える。呼吸するたびにかすかに上下する膨らみが、妙に艶かしい。

「おい、奥さん、まぐろのようにぼさっと寝ているんじゃねぇよ、膝を立てるんだ」

「は、はい……」

言われたように膝を立てる。前田はその膝に手をかけると、思いきり左右に割った。

「あっ、そんな!」

だが、それだけではすまなかった。前田は膝を掴んだまま、ぐっと胸のほうに折り曲げたのだ。応接セットのテーブルは、それほど高くない。膝を大きく開いたまま二つ折りにされた香織の股間は、その秘密のすべてを前田の前にさらけだしてしまった。

「お願い……み、見ないで……」

夫でさえ、こんな真似はしなかった。それに夫との営みは、いつも照明を落とした寝室のベッドのなかだった。なによりも、優しかった。だが、今は柔らかいベッドの代わりに固いテーブル、そして落とした照明の代わりに、煌々と灯る蛍光灯が香織の恥部をあますことなく照らしている。

「ついにご開帳だな、奥さん。びらびらもクリちゃんも丸見えだぜ」

香織の媚肉は、まだ色も形も初々しく、人妻らしからぬ清楚な佇まいを見せていた。 前田は、生唾を呑みこんだ。

「……前田さん……後生ですから、もう許して……」

目を閉じたまま切なそうに哀願する香織を、前田はにやにやしながら見おろす。美貌の若妻に浮かぶ苦悶の表情は、また格別だ。

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