京おんなの柔肌
本販売日:2009/08/23
電子版配信日:2011/02/25
本定価:765円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-1663-5
(私、いつからこんな淫らな女になったの……)
M字に開かされた36歳の陰花が妖しくあえぐ。
夫の部下に奴隷調教され、魔性の悦びに溺れる人妻。
倒錯した性技は、小夜子の理性を狂わせ、
熟れた女体は次なる責めを期待し、濡れていた……
官能の鬼才・宇治薫が描く耽美なる猟色世界!
●もくじ
プロローグ
第一章 涼子 奪われた若妻の操(みさお)
1 囚われて 2 許されない肌 3 若妻緊縛
4 畳の上での排泄 5 疼く媚肉
第二章 籠絡 二十九歳の奴隷調教
1 甘えた涕泣 2 もっと、いっぱいイキたい 3 奥まで突かれて
4 アナル抵抗
第三章 小夜子 狙われた「組長の妻」
1 鳥羽の出所 2 臈たけた美しさ 3 縛られる姐御
4 敏感すぎる雪肌 5 挺身 6 小夜子、失神
7 屈辱の要求 8 姐さんの菊門
第四章 散華 狂わされる三十六歳
1 危険な訪問者 2 豹変 3 裸で縛られて
4 ぶって、夫の前で 5 背信
第五章 覚醒 心まで縛られて……
1 絶頂つぎつぎに 2 夫以外のモノを 3 淫らに咲く花
4 見とくれやす、あなた
りょうこ(29歳)人妻
さよこ(36歳)人妻
本編の一部を立読み
(ああぁ、いきたい……お願いやさかい、早くいかせて……!)
一刻も早くエクスタシーに呑みこまれて、ほんとうに気が狂ってしまいそうな今のやるせなさから解放されて楽になりたかった。
「よし、じゃあ、ちゃんと『いく』っていうことを忘れるなよ」
「いう……ちゃんと、いいますから……」
切れ切れの泣きじゃくり声でそういった涼子は、次の瞬間、
「ああぁぁぁぁ……!」
と、安堵と愉悦の入りまじった声を洩らして、あられもない開股ポーズに緊縛されている裸身をすくみあがるようにこわばらせていた。
黒崎の唇がまた、いつもより倍くらいに大きくなっている感じの敏感なクリトリスを口に含み、包皮をむきあげてきたのだ。
(ああぁ、やわらかい唇の感触が、たまんない……わたし、もう……もう、きっと、あっというまに……)
体の奥深いところで、早くもエクスタシーの波がざわめきはじめているのをはっきり感じることができた。
そして、黒崎の指が膣と肛門で淫らにうごめきはじめ、膨れあがっている敏感なクリトリスに舌がリズミカルにそよぎはじめると同時に、涼子は、自分が子供のような泣き声をあげはじめていただけでなく、もう無我夢中で、
「ああぁ、いくっ……いっちゃう……いきますっ!」
と訴えていることを朧気に気づいていた。すさまじい感覚の爆発がはじまったのは、その次の瞬間だった。同時に、涼子の唇からは、
「おおおおおおおお……!」
という叫び声がほとばしりはじめ、下半身にも、まるで誰かに下から揺すりたてられているかのようなはげしい痙攣が襲いかかってきていた。
しかも、エクスタシーは、それだけでは終わらなかった。
叫び声が途絶えて、ホッとするまもなく、
(ああぁ、またっ……また、すごいのが……!)
もう次のエクスタシーの大波が襲いかかってきたのだ。
「いくっ、またいく……また……ああぁ、いくうぅぅぅ!」
まるで怯えきっているような泣きじゃくり声でそういって息を呑み、まだ下半身の痙攣がつづいている裸身を硬直させた涼子は、次の瞬間、またしても、
「おおおおおおおお……!」
と澄んだソプラノの叫び声をあげながら、その下半身をいっそうはげしく痙攣させはじめていた。