本販売日:2003/12/23
電子版配信日:2007/08/01
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1244-6
獣夜――それは肉欲と姦虐が支配する冒涜の夜。
午前一時、姉の甘い香り、叔母の悩ましい芳香に、
牡の劣情を滾らせ、相姦という名のレイプに及んだ幹也。
恥辱の肉儀式、地獄の魔館で鳴り響く阿鼻叫喚の嬌声が、
サディストをさらなる魑魅魍魎へと誘ってゆく。
「姉さん、叔母さん、三人は獣になる運命なんだ!」
かなこ(23歳)姉
ふみえ(33歳)叔母・伯母
本編の一部を立読み
大ぶりのメロンほどの乳房は、可菜子の美貌に相応しくぞくぞくするほど麗しかった。あお向けになっているのに型くずれせず、ツンと上向いたフォルム。表面の素肌は搗きたての餅のようにむちむちと張りがあり、いかにも触り心地がよさそうだ。乳首はごく淡い桜色で、それもかなり高い位置にあるから、なおさら乳房全体が美しく見える。
「みっ、幹也くんっ……」
ガチガチと歯を鳴らしながら、可菜子が睨んでくる。
「ゆっ、許さないわよっ……これ以上したら、絶対に許さないからねっ……」
恥辱に震えながらも、ぎりぎりのところでプライドを支えている形相だ。潤みきって歪んだ目は、いまにも表面張力を失って大粒の涙を流しそうだ。
可菜子に嫌われる恐怖が、禁忌を犯してしまう背徳感が、背中に冷たい汗をかかせた。が、今度ばかりは興奮がそれを上まわった。これほど美麗な乳房を前にして、理性を失わない男などいるものか。
「姉さんがいけないんだよ……」
幹也は大きく息を呑み、
「自分ばっかり、いやらしくないようなこというから」
可菜子を万歳の体勢に押さえたまま、ゆっくりと顔を乳房に寄せていった。まだ陥没したままの桜色の乳首を、チロッ、と舌先で舐めあげた。
「ああっ!」
可菜子の気丈な表情がとうとう崩れた。
チロッ、チロッ。さらに舐めた。実の姉の乳首を舐めている事実が、舌先を重く痺れさせる。それ以上に、その乳首があまりに穢れを知らなそうなので、ひどく悪いことをしているような気分になる。
幹也は自らを奮いたたせ、思いきって口に含んだ。チューッと大胆な音をたてて、陥没した先端を吸いあげた。
「ああっ、やめてえぇ……もうやめてえぇっ……」
悲鳴がはっきりと嗚咽混じりになってくる。だが、さすがにチューチューッと吸われた乳首は頭をもたげ、口のなかで硬くしこりだした。
「そーら、姉さん」
幹也はいったん乳首から口を離すと、鬼の首を取ったようにいった。
「乳首が勃ってきたよ。実の弟に舐められてるのに、いやらしいな」
「ううっ……くううっ……」
可菜子は、あさましく尖り、唾液でネトネトに濡れ光った自らの乳首を見て、清楚な美貌をくしゃくしゃにする。
「よーし、もう片方もいやらしい形にしてやる」
幹也は再び乳房に顔を寄せると、陥没しているほうの乳首に吸いついた。チュパチュパといっそう激しくしゃぶりあげた。だが、すぐに乳首を吸っているだけでは我慢できなくなった。目の前でぷるぷると揺れているミルク色の肉丘を揉んでみたくて仕方がない。
「ああ、離して! そんなことしないで!」
「もう観念しろよ、姉さん!」