【スウィート・フレグランス】
本販売日:2003/07/23
電子版配信日:2007/12/07
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1208-8
これほど甘く、男を骨抜きにする匂いがあるだろうか。
こんなにも妖艶で、熟れた肉体がどこにあるだろうか。
空閨を煩っていた未亡人母・綾乃。禁断の扉を開き、
黒い下着に包んだ女体からは、濃厚すぎるフェロモンが。
熟女の官能的な香りに魅せられた息子との特別な夜、
綾乃は極上のフレグランスを振りまき、禁愛に溺れゆく……。
あやの(36歳)実母
みつこ(33歳)叔母・伯母
本編の一部を立読み
「綾乃の、綾乃の肉体が見たいんだ。見せてくれる?」
「しようがないわね……」
綾乃は恥ずかしそうに、それでいて妖艶な笑みを浮かべると、おもむろにブラウスのボタンをはずしはじめた。
ブラウスを取り去ると、上着と同色、ワインレッドのサテンのブラジャーに包まれた、見事なバストが露出した。前方に突きだしたDカップバスト。惚れぼれするような形のよさだ。それになにより、色が白い。
さらに、綾乃は背中に手をまわすと、ホックをはずした。ハラリとブラジャーが床に落ちる。その瞬間、ブルルンと弾んで真っ白な九十九センチのマシュマロが出現した。乳輪は大きめ、赤茶色をしている。
倉本は初めて目にする綾乃の乳房の美しさに言葉を失い、ただただ見とれてしまっている。
「どうかしら? 誠一さん、あたしのオッパイ、気に入ってくれたかしら?」
綾乃は肢体を揺らし、バストを量感をもって震わせてみせる。
倉本は言葉さえ出ない。ラウンジバーでは綾乃を押し気味だったのに、今度は翻弄されている。
ペッティングはこれまでにも重ねてきたものの、やはりキスが中心であり、バストは服の上から軽く揉む程度であった。その時から圧倒的な量感は感じていたものの、やはり実際に目にするのとでは大きな差があった。
いったいどんな肌をしているのか、乳首の大きさは、乳輪の色はと、綾乃のバストに関するありとあらゆることが気になっていた。
その憧れつづけたバストが、目の前にあまりにも無防備な姿でさらけだされている。
どれだけ揉もうが、涎れで濡らそうが、噛みつこうが、まったく自由なのだ。
感激に震え、倉本は改めて双乳を凝視する。
「イヤン、そんなにまじまじと見ないで」
綾乃が顔を赤らめる。
白い。ひたすらに白さが眩しいほどだ。クリームで手入れでもしているのか、妙に色艶がある。俗にいう脂がよく乗っているというのか、ツヤツヤと輝き、男の凌辱を待ち望む色化粧とも呼べるお膳立てがされている。綾乃の肉体から滲みでるフェロモンがそうさせているのであろう。
倉本はゆっくりと両手を伸ばし、綾乃のバスト全体を包みこむように触れてみた。
「ウンッ!」
身体をひくつかせ、綾乃は過敏に反応した。
バストは温かく、餅のように手のひらにしっとりと吸いついてくる。そのまま、十指に徐々に力を加え、大胆に揉みはじめる。
「ウン、ウーンッ」
感じ入ったように、目を瞑る綾乃。
「駄目だ、目を瞑ったら。しっかりと、目を開いて、僕の手の動きを見て」
両手の人差し指と中指の距離が狭まり、乳房の中心へと近づく。それらが乳輪の位置に辿り着くと、綾乃は再び、ビクンと身体を引きつらせた。それでも倉本の言いつけ通り、目はなんとか見開き、淫らな指の動きを見つめている。長い睫毛が震え、瞳は泣いた後のように潤いを帯びていた。