彼女の母は美熟女

著者: 楠木悠

本販売日:2013/10/23

電子版配信日:2014/02/07

本定価:734円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1960-5

「恥ずかしいわ。娘のと見較べたりしないで……」

マットの上、M字に両足を開いて目を潤ませる菜々子。

娘の彼氏の頭を引き寄せ、湯気だつおんなの花肉へ。

丹念に襞をなぞる舌先の感触に押し殺した声がもれる。

はしたない……でも止められない。まだ女でいたいから。

娘に詫びながら、理性に抗いながら溺れていく美熟女。



<もくじ>

第一章 揺れる心 彼女か、彼女の母か

第二章 据え膳喰わねば 美熟女のTバック
第三章 秘めた想い 互いに慰め合って
第四章 我慢できない 爛熟のボディスーツ
第五章 もつれる禁絆 年上に教わったアナル
第六章 最後の禁忌 全ての妄想が叶った夜


登場人物

ななこ(45歳)年上女(熟)

かすみ(29歳)上司

みき(24歳)OL

本編の一部を立読み

(つまり……もし、美貴と結婚すれば、俺は……お母さんも)

自分の女にできるのだと、心の両天秤をぐらつかせる圭吾。

片方の皿に香澄を、もう片方の皿に美貴を載せた場合は、香澄の側に大きく傾いてしまうものの、美貴の側にもうひとつ、菜々子という錘を載せた両天秤は……。

「あら、その顔……んふふ、少しは考え直す気になった? まあ、私なんてもう立派なオバサンだし、自惚れるつもりはないけど、私の体が目的で美貴と付き合ってくれてもいいのよ」

「は、ははは、さすがにそれは……いくらなんでも、美貴さんに悪いですよ」

白々しく言ってのけ、節操もなく愚息を疼かせる。

「そうね、私ってひどい母親よね。責任は全部、私にあるわ」

その台詞を最後にして、菜々子はおもむろに服を脱ぎはじめた。カットソーのシャツを頭から抜き取り、ロングのタイトスカートを静々と降ろしてゆく。

「……あっ、それは」

下から現れた官能的なランジェリーに爛々と目を見開く圭吾。

ブライダルインナーのような純白の、胸元から腹部にかけて豪華な刺繍が施されたボディスーツは、親戚の結婚式に参加したときに身に着けていたものだった。

(やっぱり、いいなあ、ボディスーツって……最高だよな)

映像では繰り返し飽きるほど眺めてきたが、やはり生の迫力は段違いである。

煌びやかな素材で作られたボディスーツそのものも女性的な魅力に溢れているが、菜々子のような美熟女が着てこそ映えるインナーではないだろうか。

脂が乗った女体がギュッと引き締められて、ムチムチというオノマトペが聞こえてきそうなほど豊艶な色香が演出されている。

ボディスーツの補整力によって作り上げられたボディラインはまさしく二十代のそれだが、仮に二十代女性が着けたところで今の色気は出せないはずだ。もっちりと柔らかな脂肪に包まれた肉体を持つ四十過ぎの熟女が纏ってこそ醸し出される「媚」である。

「どうかしら、このボディスーツは? この前言っていたでしょう、これが見たいって。何なら別の下着でも……店にあるものを、好きに選んでもいいわよ」

クイッと顎の先を持ち上げて、店内に陳列された各種インナーを指し示す菜々子。

すぐ左手のトルソには、菜々子が着ているものより豪華で煌びやかなボディスーツや、香澄が穿いていたようなガードルも飾られている。

補整下着の妖艶な麗しさ、その魅力の虜になっている男にとっては堪らない、垂涎したたるインナーばかりである。

もちろん、すべてを菜々子に着せてみたい、その着衣姿を拝見したいという気持ちはあるものの、愚息はもはや我慢の余裕はなさそうだ。官能的なボディスーツの媚態に、ジーンズを突き破らんばかりに怒張しているのだから。

「さあ、こっちに来て」

「……は、はい」

菜々子に手を引かれるまま、店の奥にある倉庫に足を踏み入れる圭吾。

どうやら今日は、はなからそのつもりで店に呼んだらしい。所狭しと段ボールが積み重ねられた六畳ほどの倉庫、その床にはキャンプで使われる簡易的なエアーマットが敷かれているではないか。

「この前のつづきをしましょうか?」

圭吾の耳元で甘く囁くと、菜々子は腰を抱き寄せるようにしてキスを仕掛けた。

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