熟新妻【黒い下着の女神】

著者: 尾崎嶺

本販売日:2005/11/23

電子版配信日:2007/10/26

本定価:660円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1393-1

「本当に好きなのは、ランジェリー? 私の身体?」

黒い下着だけを身にまとい、妖しく微笑む隣りの新妻。

こぼれんばかりに乳房が揺れ、太腿も露わな姿態に、

少年の胸は高鳴り、肉棹はズキズキと熱く滾る。

濃密な牝香に満ちた寝室で、淫猥な顔を見せた30歳。

熟新妻がいざなう、危険に満ちた倒錯の楽園!

登場人物

さえ(30歳)人妻

くるみ(25歳)インストラクター

本編の一部を立読み

「そ、そんなこと言われても……」

思い人の前で下半身を晒してのオナニーはさすがに恥ずかしい。というよりはむしろ屈辱だった。

だが紗英は、これ以上の交渉は不要とばかりに腕組みをすると、すらりとした脚を組んでしまう。

(やるしかないのか……)

尚志は観念したようにショートパンツとトランクスを脱ぎおろす。恥辱を覚えてもなおバネ仕掛けのように跳ねあがる肉棹に、紗英が小さな悲鳴をあげた。

「じゃ、やって見せて」

紗英の命じる声が耳に届いた。

「そ、それじゃ……」

尚志は左手に持ったショーツのクロッチに目を落とすと、そのまま唇を寄せていった。

ぬろっという冷たい感触が唇に触れる。はやる気持ちを抑えながら舌先を伸ばせば、一瞬の無味のあとにぴりっとした塩辛い味が伝わってくる。

(ああ……、紗英さんの愛液の味)

「ああ……」

耳に紗英の驚いたような小さな声が届いた。そっと様子をうかがえば驚いたような瞳で瞬きもせずに見つめている。

(見てる……紗英さんが見てる)

激しい羞恥心に襲われるも、新鮮で芳しい香りと味わいに興奮が勝っていく。右手でゆっくりと肉棹を擦りたてれば、先端が早くも先走り液で濡れはじめていた。

舌先をクロッチに這わせ、粘つく粘液を舐め取りながら味わっていく。塩辛さだけではなく、酸味や苦みが仄かにブレンドされたその味わいは、舌先を刺激していた久流美のものよりマイルドだった。

じゅっ、じゅっという音が静かな部屋に響きはじめた。尚志が舐める動きから吸い取る行為へと移行したのだ。

布地の表面に塗りたくられた粘液を舐めつくし、今度は布地に染みこんだ分泌物の成分を味わうのだ。

「いやっ……」

紗英は耳を塞ぎながらも決して視線を逸らさない。その顔は真っ赤に染まっていた。

(うおおおお!)

味覚を刺激しつづける愛蜜の味わいと鼻に抜ける馥郁たる牝臭、唇に肌に触れるショーツの柔らかな質感、そして耳にかすかに届く紗英の吐息。同じ部屋にいて、自分のオナニー姿を見ている紗英の存在感が、尚志の官能をさらなる高みへと昇華させていく。

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